進化する総合防災訓練

本日は平成24年度福岡県総合防災訓練に参加するため糸島市船越漁港に行ってきました。
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小川県知事を総括訓練本部長として、陸・海・空の自衛隊、県警本部、海上保安本部、消防局、九電、西部ガス等官民併せて120機関、地域住民を含む約1900人が参加。訓練車両等もパトカー・消防車などの車両が137台、航空機11機、船舶5隻という大規模な訓練です。
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東日本大震災直後の昨年も参加していましたが、それから1年を経て訓練内容もちょっとずつ進化しておりより実践的になっているように思いました。
具体的には原子力災害対策、離島からの住民避難訓練、小中学校における緊急地震速報対応訓練、海上・沿岸がれき火災防御訓練などが新しい訓練種目に加わっています。
つい先日福岡県は九州電力と原子力安全協定を結んだばかりですが糸島市から約20キロ離れた所に佐賀県玄界原子力発電所が存在しており、県内で一番原発に近い地域。そのまさに糸島の地で原子力災害対策訓練が初めて行われる事は本当に重い意味があります。その訓練内容は

九州電力玄界原子力発電所において、地震により原子炉が自動停止し、その後、炉心冷却機能を失ったことから、このままの状態が続けば炉心が損傷し、放射性物質が放出される事態に至る恐れがあるとの想定で、住民の広域的な避難訓練などを行う。

訓練自体の見た目は地味ですが、かなり生々しい想定です。上記想定に基づき、糸島の住民の皆さんはバスで別会場の修猷館高校に避難、そこで被ばくに関してスクリーニングをして、必要があれば簡易除染訓練を行いました。

総務部長によると準備期間1年以上、昨年と比べると会場が増えたことも有り参加機関との調整など準備には1.5倍の手間・時間が掛かったそうです。

昨年も書きましたが、自衛隊・警察・消防をはじめ各種機関が災害時に混乱せず指揮命令系統に基づき万全の対応をする為にはこのような総合訓練は非常に重要。来年は筑後地域で開催予定との事です。消防団や一部住民の方には参加要請があるかと思いますが、それ以外の一般見学もOKですので、興味の有る方は是非お越し下さい。

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そして今年も頂きました、炊き出しカレー!炊き出しにご協力頂きました糸島市の皆様、子供からお年寄りまで安心して食べられる優しい味でとっても美味しかったです!ごちそうさまでした!

大阪都構想と関西広域連合視察

私が副委員長を仰せつかっている広域行政推進対策特別委員会にて大阪を視察してきました。
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我が福岡県をはじめとする九州7県は2010年に国の出先機関を丸ごと受け入れる「九州広域行政機構」の創設を国に提言しており、各県議会サイドも「九州の自立を考える会」を設立し足並みを揃え推進しているところです(関連エントリ)。今回は橋下徹大阪維新の会代表で話題の「大阪都構想」と「関西広域連合」を調査するために関西経済連合会、大阪市、大阪府、大阪維新の会、関西広域連合等を訪問してきました。

昨年の大阪W選挙の熱狂冷めやらぬ中の訪問、私も一体大阪都構想とはなんぞや?関西広域連合との関係やその先の道州制への道筋は?等々、期待を膨らませておったのですが正直肩透かしを食らった感じです。

先ず、大阪都構想について。
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関経連や大阪市・府の方々も大阪都構想の詳細については未だ詳細を認識しておられず様子見の状態。またどれだけ大阪市・府側でロードマップやマスタープランを作成しようと法律改正など制度が伴わなければ絵に描いた餅になる非常に不安定な状況である事を認識させられました。いつの間にか堺市が大阪都構想から離脱している事も報道ではあまり触れられていません。ある委員が「堺市の離脱により大阪都構想は有る意味破綻しているとも言えるのでは?」という突っ込んだ質問をされましたが、「堺市も最近政令指定市になったばかりなので当面は参加しないという判断だと思う。ただ将来的には変わってくると思う」というなんとも奥歯にモノが挟まったような回答でした。

また私自身疑問に思っていた、都構想から道州制への道筋。

橋下市長が府知事時代に強調されていた地域主権・道州制とは、現在国や府県が抱え込んでいる権限をなるべく住民サイド(道州及び基礎自治体)に移管、現在の府県の役割において広域的なものは道州へ、住民に近い狭域的なものは基礎自治体へ吸収され、都道府県そのものは消滅するようなイメージを持っています。しかし大阪都という強大な中間自治体を作ってしまうと、大阪都そのものが道州制における余計なレイヤーになってしまう危惧があります。一方で、堺市が「最近政令指定都市になったから、今すぐに大阪都構想には参加したくない」というのと同様な感情が大阪都民に生まれることも想定されます。大阪維新の会に対しその点について質問したところ「維新の会は大阪都構想を実現させる会」「道州制には色々ある、我々は(PHP研究所江口克彦氏が唱える)地域主権型道州制を目指す」「しかし地域主権型道州制は国の法律・憲法改正まで必要」という御回答で、私の疑問を払拭させるには至りませんでした。

なんとも言えないモヤモヤ感。聞くところによると、東京都においては特別自治区と都の対立というのもあるらしいです。それじゃ大阪都になっても大阪市と大阪府のような対立は解消しないのでは?という思いもある。それを財源調整においてコントロールするのならば特別区の独立性は踏みにじられるわけです。一方、大阪都が特別区と既存の基礎自治体の両方を司ることになれば、今まで府と市がそれぞれやっていた異質な業務を都として両方抱え込む訳で、逆に混乱するのではないかという疑問。ここんとこは既に都制度を敷いている東京を調査して検証できればと思います。

非常にネガティブな物言いになってしまいましたが、それでも橋下市長率いる維新の会の勢いというか突破力は本当に魅力的に感じましたし、「明るい展望が開けない」「現状を変えたい」という有権者の閉塞感も思い知らされました。その中で、まずは九州においてそのままお手本に成り得る関西広域連合と情報交換しながら、国の出先機関の受入を目指していく方向性は間違っていないと認識を強めたところです。

今回の視察、今までマスコミで得た情報とは全く違う生の声が聞けて大変参考になりました。やはり現場の声を聞くのは大変重要ですね。ご対応頂いた関係各位に心より御礼申し上げます。

遠賀高校作青米パン

私が所属している総務企画地域振興委員会の管内視察にて遠賀・中間広域連携プロジェクトを調査させて頂きました

北九州市に隣接する遠賀中間地域は遠賀郡4町と中間市にて構成され、歴史的にも市町の結びつきが強かったそうです。北九州・福岡両政令指定都市の大都市近郊として一括りにされ、地域の個性が発揮しにくい点を克服すべく立ち上げられた広域連携プロジェクト。地域の中心を流れる遠賀川と響灘をモチーフにプロジェクトのテーマは「水の環(わ)」だそうです。
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北九州市立大学の内田晃准教授からプロジェクトの解説がありました。住民参加型のプロジェクトだとメンバーが固定化されやすい問題の解決策や、イベント告知などにFacebook活用を検討するなど、私が住んでいるみやま・柳川地域でも活用できるようなアイディアが多くとても参考になりました。

私が注目したのはこのプロジェクトを通じて出来た新ブランド「おんが米麺(べいめん)」「青米パン」
おんが米麺は地元で採れる遠賀米99.8%で作られる生麺。
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食感はうどんよりプリプリっとして、つるんとした舌触りが卵麺とか手延べ素麺に近い感じでしょうか。肉うどん風にして頂きました。
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「米米肉うどん」と呼んでいらっしゃいましたが、「うどん」のイメージを脱皮して早く「米麺」のブランドを前面に押し出すべきとの意見も出ていました。

一方、遠賀高校が開発した「青米パン」
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青米とは収穫されたお米の1割くらいを占める成熟しきれなかった規格外の「青いお米」の事だそうです。青米は味噌や醤油、米菓子の原料として使われていました。価格は規格内のお米の約6割。青米と麦は4:6で混ぜ合わせもちもち感と粒々感が特徴です。説明通りもっちり感とほんのりとした甘みが最高でした。我が家に持ち帰って嫁さんと子供達に試食して貰いましたがあっという間に食べ尽くす程。味には問題有りません。また青米は米粉よりコストが安く、現在流行っている米粉によるパン作りに比べると製造過程が簡単と良いことずくめだそうです。

ただ遠賀高校で生産する限りは利益を得るわけにはいかないので、近隣のメーカー等とビジネスモデル作りに努力している状況です。
南嶋校長とお話しする中で、是非生徒さんには開発だけでなく販売面や遠賀高校のブランドアップなどビジネス的な視点も勉強して頂けるよう青米パンを有効活用して下さいとお願いしました。

視察から帰宅後、返す刀で琴奨菊関の大関昇進記念祝賀会に出席
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相変わらずの柔和な雰囲気ですが、確実にオーラを纏ってきた琴奨菊関。スピーチでも師匠の言葉を引用し「土俵には地位も名誉も全部有る、強くなりたければ努力しろ」と力強く締めくりました。次は優勝パレードを盛大に行えれば良いですね。

九州各県議会議員研究大会レポート(追記有り)

昨日は第八回九州各県議会議員研究大会が大分県にて開催され、私も参加させて頂きました。
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ご来賓に広瀬勝貞大分県知事をお迎えして、関西学院大学の林宜嗣教授が「広域行政と地方議会」、湯布院温泉観光協会会長 桑野和泉氏が「九州の観光まちづくり」と題したご講演を頂きましたがこれが素晴らしかった。

林教授はEUをはじめとする先進国にて「地域」が元気にならないと「国」が元気を取り戻せないという認識が広まってきたと熱弁。
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その中で議会のあり方が鍵となる。首長は一人、選挙における選択の際に住民は全ての政策についてOKを出した訳ではない。政策パッケージとしてOKしている訳で、個別の問題については議会が有権者の声を代弁し反映させなければならない。改革論議を制度論に矮小化させてはいけない、等々。私が講演において強調している「二元代表制」について噛み砕いて分かり易く説明頂きました。

議会は各地域において様々な考え方の有権者をバックに付けた代表者で、分権社会でこそ議会の役割は増えるとエールを頂き、元気が出ました。

また桑野和泉会長からは由布院が目指した街作りについて。印象に残ったのは、由布院の美しい町並みを保護するために条例を作り看板や配色、店舗設計に規制をかけたという事例。民間の活力という話になるとすぐ規制緩和圧力が高まりますが、由布院は規制強化によって街の価値を向上させ民の活力の後押しをしました。なんでも規制緩和がイイというわけじゃない。面白い気付きを頂きました。
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「どういう層のどういう人に来て貰いたいか明確なターゲットを持つ⇒その為に何をやるか?」というメッセージは地元の街作りにも是非参考にしたいと思います。

翌日(2月3日)の大分合同新聞朝刊には偶然にも熱心に講義を聴く私の姿が記事になってました
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クリックすると記事が読めます

やはりたまにはこういう形で外に出て情報を吸収するのは議員の資質向上には欠かせません。今回の出張で学んだ事は次の県政報告に盛り込みたいと思います。楽しみにして下さい。

[追記]
上のリンクにある大分合同新聞朝刊の記事中には
「首長と異なり複数の議員がいるという多様性を生かし、最少の経費で最大の効果が出る施策を考えて行く必要がある」
と書いてありますが林教授が仰ったニュアンスをねじ曲げてます。林教授はハッキリと

「現状は定数削減や経費削減ばかりが話題になっている」
「(それにより)議会の機能強化より弱体化が起こっている」

という事を訴えて、遠回しに今のマスコミの浅薄な議会叩きに警鐘を鳴らしていらっしゃいました。わざわざ「最小の経費で最大の効果」なんて書くところに大分合同新聞の悪意を感じます。

北陸視察に行ってきました

所属している総務企画地域振興委員会で石川県庁・富山県庁・志賀原子力発電所を視察してきました。

先ず石川県庁では地域振興課が推進している「奥能登ウェルカムプロジェクト」について説明を受けました。
奥能登は能登半島の奥にある2市2町を指しますが、高齢化率が全国平均20%(H17年度データ)のところなんと35.7%。人口減少も著しく。昭和35年と比較すると約半減しているそうです。その中で「食」「風景」「体験観光」をテーマに、地元住民の皆さんとプロジェクトを立ち上げ外客誘致に努力されていました。ポイントは事業を如何に民間に移行して独り立ちさせるか。
私の地元でもあるみやま市及び周辺も高齢化率が進んでおり、食産業が盛んという共通項もあるため、特に「能登丼」のプロジェクトについては大変参考になりました。筑後七国のプロジェクトに応用できないかなぁ。

その後議会棟を見学させて貰ったのですが、建設してまだ8年という事もありとても綺麗でした。ビックリしたのが傍聴席の近さ。最後尾の議員席なら手元資料まで覗き見できそうなくらい近かったです。
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富山県議会では防災危機管理課においては原子力防災についての話を中心に視察させて頂きました。
富山県は原発防災という観点では非常に福岡県と似ている地域です。隣県である石川県が原発を保有し、富山県との距離は20キロ以上あるためEPZ(緊急時計画区域、Emergency Planning Zone) には当たらないという点が、玄海原発と糸島市の関係と非常に類似しており、その対応や方針はとても参考になりました。今回の福島の原発事故が起こる2年前に既に県民向けの「原子力防災のしおり」という冊子を配っていたり、北陸電力との関係構築も良好のようで、この点は見習わなければなりません。富山県知事は元消防庁長官という事もあり「危機管理」行政には一日の長があると感じました。

そして最後に志賀原子力発電所を視察。西野所長より3.11以降の安全強化策について説明を受け、原子炉・タービン・オペレーションセンター等を見学させて頂きました。
津波及び電源喪失についての対策については福島の教訓からかなり念入りなものになっています。発電所の敷地は海岸に隣接しているとはいえ、海面から一番低いところで11メートル、一番高いところは標高35メートルもあり対策が講じやすいとは思いますが、シミュレーターを使った本番さながらの災害訓練を行っていたり、緊張感を持って対策を講じておられるのは理解できました。一方で「想定外」を想定しなければならない難しさはつきまといます。

志賀原発からの帰りしな、テレビのニュースで県民幸福度ランキングのニュースが。福岡は残念ながら39位でしたが、丁度視察中の北陸三県が上位三位を独占という快挙。確かに言葉で説明するのが難しいですが居心地の良い土地柄であるのは間違いないです。この点良く研究して福岡県の幸福度アップに繋げなければと思います。

そんなこんなで地域振興から危機管理まで大変有意義な視察でした、今後の活動に積極的に取り入れていきたいと思います。

柳河特別支援学校訪問

本日は柳河特別支援学校を訪問してきました。
柳河特別支援学校
創立は明治42年、柳河訓盲院として視覚障害者の教育を行ったのが始まりで、現在は筑後地域の視覚障害・肢体不自由・病弱の3つの部門の教育を担う県立学校です。
視覚障害においては一番多いときは150名ほどの生徒数だったそうですが、医療の発達により早期の発見治療が可能になり、普通学校にて治療を受けながらの教育が進み現在の生徒さんは10名でした。一方、昨年筑後支援学校から移管された肢体不自由部門は50名の生徒さんがいらっしゃいます。
医療的ケア体制など学校生活をおくる上でのハードルは大きいのですが、校長先生はじめ教職員の皆さん限られた予算の中でも一所懸命安心安全を確保し充実した学校生活が送れるよう努力されている姿勢がよく伝わってきました。一方で、普通学校の感覚では見過ごされがちな施設面の細やかな配慮が足りない部分もあり、こういう点は出来るだけ速やかに改善するよう働きかけていきたいと思います。

学校説明の時に、「我が校の校歌を是非聴いて下さい」と紹介された校歌は本当に素晴らしかった。
詞は柳川出身の詩人北原白秋が昭和11年6月に寄贈、曲は「赤とんぼ」等数々の名曲を生み出した山田耕筰が昭和11年9月に寄贈しています。是非メロディーと一緒にご紹介したい所ですが、詞だけ掲載しておきます

一 人なり思へ朝     明らかに色に観ずとも
  日の光額に感じ    心眼つねにひらく  
  あふれよ歓喜     生きて われら輝く 

二 水の上きけよここに  かぎりなく柳吹くもの
  微風を頬に感じ    心耳よひとり澄ぬ  
  さぐれよかの空    生きてわれら輝く  

三 幸ありゆけよともに  陰ながら誠ある道  
  世の命 指に感じ   心頭つひにすずし  
  報せよ國恩      生きてわれら輝く

この歌詞は「柳河盲学校校歌」として寄贈されましたが、昨年学校再編で柳河盲学校から柳河特別支援学校となった際も校歌はそのまま残したとの事です。

そして、白秋自身も晩年眼底出血により視力を失っていたというエピソードを教頭先生から紹介されました。「だからこんなに視覚障害を真っ正面から捉え、切なくも力強く美しい歌詞が書けたのか!」と一人勝手に納得していましたが、よく調べてみると実は白秋が視力を喪失したのは昭和12年。この歌詞を寄贈した翌年の事でした。改めて北原白秋の才能に感動しました。

この歌詞に込められた「心眼」「心耳」「心頭」は柳川特別支援学校の教育信条にもなっています。この学校で学んだ生徒さん達が「心眼」「心耳」「心頭」を磨き社会へ羽ばたけるよう、私も県議の立場でできる限りの努力をさせて頂きたいと思います。

溜まっていた話題を駆け足で

いよいよ明日で8月も終わり、サラリーマンの頃は2月8月というのは仕事的に結構余裕が有ったんですが、今年はバタバタと時間が過ぎ去りあっという間に駆け抜けた感じです。
夏休みの宿題を纏めてやるような気分で、先日ブログに書いた東北視察以降の主な活動を備忘録代わりに書き留めておきます。

7月29日に八女選出の桐明和久議員からご依頼で初めての講演をさせて頂きました。講演と言っても、県議としては駆け出しの自分ですので、内容は商社時代の経験などが中心ですが。寝不足に成りながら資料作成。お聞き頂いた方の心に何か一つでも引っかかる物があれば良かったと思います。ところで、今回はMacBookAirをフル活用、Keynoteでスライドを作成し、iPhoneのKeynote Remoteを駆使して講演してみました。この組合せは凄いです。スティーブジョブスになりきってプレゼンできます。今後積極的に活用したいと思います。

8月2-3日は所属している総務企画地域振興常任委員会の管内視察。福津市にある県消防学校、福岡県が整備した大島港大島海洋体験施設、現在世界遺産の暫定リストに載っており世界遺産指定を目指している「宗像・沖ノ島と関連遺産群」等を訪問してきました。やはり所属委員会の管轄している事業について自分の眼で確かめて、質問させて頂くのはとても重要です。充実した視察になりました。
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8月9日には県議になって初めての県政報告会を高田町で開催させて頂きました。大がかりな告知は行わず、年齢層も3〜40代の同世代を中心にじっくりと板橋聡を知って貰おうという狙いで40名弱の皆さんにお集まり頂きました。「議院内閣制と二元代表制」「県議会議員の役割」という初歩的な事から、「福岡県の現状」「みやま市の問題点」を絡めて自分の想いをたっぷりと語らせて頂きました。
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少々時間オーバーもしましたが、本当に熱心に耳を傾けて頂き、一所懸命準備をした甲斐がありました。拙い部分も多いかと思いますが、これをきっかけに皆さんが少しでも県政に興味を持って頂き、私の政治姿勢に賛同を頂ければと願っています。報告会の後は会場を移して会費制の懇親会を行わせて頂きました。一人一人の方とたっぷりお話しする時間が持てたことは今後の活動のための貴重な財産です。これからも各地でこの様な催しが行えればと思っていますので、ご興味ある人はどんどんリクエストしてください。
この模様はご参加頂いた方のブログでも紹介して頂きましたのでそちらもどうぞ⇒若大将のブログ

先週末は全国都道府県議会議員親善野球大会に福岡県議会の軟式野球部として参加してきました
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試合は1回戦がVS奈良県議会と対戦。3回表まで2対10で負けていましたが、そこからの猛攻で20対14の大逆転勝ち。たっぷり2時間試合してヘロヘロのところ続けての2回戦はVS群馬県議団。なんと先発メンバー中4人が高校野球経験者、内一人は甲子園経験者というレベルの違いを見せつけられ5対26のコールド負けで残念ながら決勝進出ならず。でも個人的にはランニングホームランも打てて、普段のジョギングの成果が披露できたので満足です。来年は肩をもうちょっと鍛えて挑みたいなぁ。
酷暑の中、熱中症でダウンする先輩や打撲などで怪我する先輩がいましたが大事には至らず良かったです。また今まであまりプライベートで話すことが無かった自民党の先輩議員や民主党所属議員の皆さんともお近づきになる良い機会でした。スポーツの連帯感はもちろんですが、その後の懇親会で馬鹿話あり選挙の苦労話あり昔話あり裏話あり、こういう人と人としてのざっくばらんな付き合いが信頼関係を生むんだろうなぁと思います。選挙以降休みらしい休みを取っていなかったのですが心身共に本当にリラックスする機会となりました。

さて、やっと在庫になっていたトピックを駆け足ですが一掃する事が出来ました、今後はもうちょっとマメにブログを更新したいですね。

宮城県視察

先日野球の練習をしました。普段からジョギングしてるんで足腰には不安は無いのですが、その気分で思いっきり野球をしたら肩から背中、腰に掛けて強烈な筋肉痛、ついでにぎっくり腰。筋肉痛も度が過ぎると身体が熱を持つみたいで体温も38度近くあがって昨日は全く使い物になりませんでした。選挙戦以降全く病気知らずでしたが、気が張っていたからでしょう。一回体調崩れるとキツイですね。夏の暑さもお盆を過ぎて一息入っている様ですが、みなさん体調管理には十分お気を付け下さい。

さて夏休みの宿題のように、ちょっと遅れ気味に活動報告させて頂きます。
東日本大震災をうけて今年福岡県では地域防災計画が見直されますが、実際の現地にて復興に携われていらっしゃる方から生の声を拝聴し情報交換させて頂くために、7月25〜26日に自民党県議団一期生の有志9名で宮城県を視察しました。
訪問したのは宮城県庁、宮城県東部地方振興事務所、石巻港。宮城県東部地方振興事務所は事務所自体が被災したため、専修大学石巻校の体育館を臨時事務所とされていました。

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こちらには福岡県庁から二名の職員が派遣されており仮堤防工事を担当しています。宮城県側からはスキルを持った職員の派遣については非常に高く評価して頂きました。

また宮城県庁においては渥美巌宮城県議会議員から県議会としての対応について説明を頂き、その後県庁危機対策課・復興計画課の方より宮城県が提案している震災復興計画についての説明などを頂きました。

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今回の震災において「想定外」という言葉自体がタブー視されましたが、渥美県議と県庁職員は口をそろえてやはりハード面ではどうしても対応に限界が有り避難意識の醸成が必要、と力説されていました。
また復興費用の負担について政府の対応が決まらない(7月26日時点)ために地元自治体の負担額が見えず、復興事業が進められないと嘆いていらっしゃいました。被災地の声を届けようと、地元自治体から国会議員へ意見陳述の機会を与えられた会議において、テレビカメラが引いたら間もなく退席する議員もいたとのエピソードを披露された際は我々からも思わず溜息が漏れた程です。

最後に、テレビなどではなかなか感じられない事でしたが、宮城県でも被害が大きくなかった仙台市街地においては人の出入りが活発でアーケード街や飲食店も結構賑わっているなぁという印象でした。人とカネが全国から被災地に集まり復興に向かっている感じがしました。これは嬉しい反面、今後の福岡県の事を考えると様々な影響を想定しなければならないと身が引き締まりました。

平成23年度福岡県総合防災訓練

昨日遠賀郡の芦屋港で行われた平成23年度福岡県総合防災訓練を見学してきました。

遠賀郡消防本部、県警、海上保安庁、自衛隊をはじめ約150機関、訓練参加人員約1300人が参加する大規模な防災訓練でした。

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小川県知事が総括訓練本部長

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訓練の内容も東日本大震災の教訓を活かし、津波災害対策訓練や地域の要援護者を支援する訓練が行われ、また住民参加型訓練は内容が拡充されたそうです。
がれきの中から生存者を救助する訓練があったり

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倒壊した家屋の屋根を壊して救助する訓練では津波を想定しているのか屋根に土砂が被っていったりしました

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インパクトが強かったのは倒壊しそうなビルの屋上から避難民をヘリで救助する訓練

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ヘリのプロペラが発する強風にあおられ砂が舞い散りあっという間に頭から砂だらけになってしまいましたが、凄い迫力でした。緊迫感が伝わってきます。

地元婦人会の方々が訓練用に作られた炊き出しのカレーも頂きました

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訓練用炊き出しとはいえ普通に美味しかったです。ごちそうさまでした。

思ったこと2点:
一つ一つの訓練内容も大切だが、なにより消防・警察・自衛隊・海上保安庁そして地域住民等、複数の組織が一つの指示命令系統で防災訓練を行うことはとても重要。これなしに迅速でスムースな連携が取れた防災活動は難しい。総合訓練のコストや準備は大変だろうが決して無駄にはならないと確信した。
37も訓練項目が有り、初めて見学している自分は「どうせなら一つ一つゆっくり見せてくれればいいのに」と最初思ったが、実際の災害現場では全ての防災活動が同時並行して行われるのが当然であり、その意味でとても実践に即した訓練内容だと思い知った。

初めての見学でしたがとても勉強になりました、訓練に参加した皆さん本当にご苦労さまでした!