自民党県議団にて結成された「『神宿る島』沖ノ島を考える会」の視察に参加しました。
初日は宗像市谷井市長、宗像大社高向宮司等をお迎えして宗像・沖ノ島と関連遺産群の世界遺産登録へ向けての活動や沖ノ島を始めとする宗像大社に関する概要説明が行われました。
そして今日、宗像大社を構成する3宮である、辺津宮、大島にある中津宮、沖ノ島にある沖津宮を視察し参拝することが出来ました。
大島へ渡った際は船着き場に可愛い子供達の出迎えも
中津宮参拝の後は元大島村教育長である梶原實様より大島地区のコミュニティ運営や、大島で取り組まれた小中連携教育についてのお話しを伺いました。
島に暮らす子供達は中学校を卒業すると、つまり「15の春」になると島外で親元を離れ自立することが半ば強制的に求められるという特殊性、それに対応するための教育をどう築くのか等興味深いものでした。私の地元みやま市においても小学校合併や小中連携の施策が行われている中、参考になるべき所は是非取り入れて欲しいものです。
その後、約1時間をかけて「海の正倉院」とも呼ばれる沖ノ島へ。通常、波の高さが2mを超えると渡航中止となるらしいですが本日は晴天でベタ凪。念の為服用した酔い止めが活躍することもなく沖ノ島が見えてきました
段々と近づくその全景は神々しいの一言。
近づく者を拒否するかのような断崖絶壁。こちらも背筋が伸びます。
沖ノ島手前にある天狗岩と御門柱は沖津宮における鳥居のようなものらしいです。昔はこの間を舟が通って沖ノ島に出入りしていたそうですが、岩場が危険な為外側を回るそうです。上の写真の右の岩(御門柱)の右端を拡大すると実は釣り人がいるのが分かりますかね?ここら辺は絶好の磯釣りのポイントらしいです。
沖ノ島は「お言わず様」とも呼ばれ、「沖ノ島で見たり聞いたりしたものは、一切口外してはならない」との言い伝えがありますので沖ノ島上陸から先はブログにて詳細はお伝えできませんが、「一木一草一石たりとも持ち出してはならない」との禁忌の下、1600年もの間遺跡がほとんど手付かずの状態を保ってきたのは世界遺産として十分価値あるものだと思います。
一方で、世界遺産として登録されたとしても、「沖ノ島で見たり聞いたりしたものは、一切口外してはならない」「一木一草一石たりとも持ち出してはならない」「女人禁制」「上陸前の禊」等の禁忌とどう折り合いを付けるのか宗像大社を始めとする地元の皆さんとよく考える必要があるでしょう。
3宮の訪問によりもの凄いパワーを頂戴し、明日からの活動に弾みが付きました。特に沖ノ島は次いつ訪れる事が出来るか分からないほど上陸が困難な場所。関係各位のご配慮により大変貴重な経験をさせて頂いたと感謝しています。宗像市、宗像大社はじめとするご支援頂いた皆様本当に有り難うございました。