【総務企画地域振興委員会管内視察 古賀市 北九州市】

私の所属する総務企画地域振興委員会の管内視察が8月4-5日に行われました。備忘録代わりに書き留めておきます。

◎ 粕屋北部消防本部
粕屋北部消防本部は古賀市と新宮町を管轄し、約9.2万人の人口と約4.1万世帯をカバーしています(令和7年4月1日現在)。105名の消防職員と497名の消防団員が地域の安全に尽力しています。令和6年には、火災13件、救急4,610件(搬送人員4,088人)、救助69件に対応しました。特に救急出動は前年比2.3%増で、救急車の適正利用を市民に広く呼びかけているとのことです。3,548件の予防対象物への活動や、福岡市圏消防指令センターとの共同運用、福岡県内での消防相互応援協定など、広域連携体制も整備されており、大変心強いです。
視察の最後には、実践さながらの救助訓練が披露されました。


◎ 古賀市快生館
古賀市の新しい働き方を提案する「快生館」を訪れました。この視察では、田辺一城市長から、古賀市が推進する「お役所仕事」改革の一環としての働き方改革やDX(デジタルトランスフォーメーション)についての具体的な説明がありました。快生館は、築100年以上の歴史ある薬王寺温泉の旅館を2021年10月にワークスペースとして再生した施設であり、温泉と仕事、地域交流を融合させた「地域交流拠点」として、多様な働き方をサポートする役割を担っています。


この施設は、古賀市が目指す「働く場をシェアし、フリーアドレスを拡大する」という方針を具現化したもので、ドロップイン利用のコワーキングスペース、貸切利用のスモールオフィスやフリースペース、宿泊施設としての「ワーケーション」プランを提供しています。利用者満足度は非常に高く(97%が「満足」以上)、「快適な空間」「温泉でリラックス」などの声が寄せられています。
また市長の説明では、市役所における窓口受付時間の短縮(9:00〜16:00)、フリーアドレスの導入、男性職員の育児休業取得率100%達成、そしてDX推進アドバイザーの受け入れなど、具体的な取り組みが紹介されました。市民サービス向上と職員の働きがい向上を目指す市の姿勢を実感させていただきました。



◎ 北九州西県税事務所
福岡県内の税務行政を担う北九州西県税事務所からは、税務運営の現状について説明を受けました。北九州市(若松区・戸畑区・八幡東区・八幡西区)、中間市、遠賀郡(岡垣町・芦屋町)、鞍手郡(鞍手町・小竹町)を管轄しており、所長と副所長のもと、59名の職員が配置されています。個人県民税、法人県民税、事業税、不動産取得税、軽油引取税、自動車税、ゴルフ場利用税など、多岐にわたる税の課税・徴収業務を行っています。令和6年度の管轄地域における税目別調定額は242億円と報告され、県民生活を支える堅実な税務運営を改めて認識しました。

今回の視察は、地域の安全、働き方改革、そして行政の透明性という多角的な視点から、私たちの生活を支える仕組みについて深く理解する貴重な機会となりました。
今回の視察を今後の県政運営に反映させるべく努力して参ります。