東北視察備忘録 その1

11月19日~21日に私が所属する総務企画地域振興委員会の視察が東北にて行われました。
今回の視察目的は3つ、(1)東日本大震災から1年8ヶ月を経過した現地の復興状況、(2)世界遺産登録された平泉における登録前の取組と登録後の状況、(3)滝沢村における産学官連携について、です。

先ず、東日本大震災被災地の復興状況を確かめに名取市と石巻市を訪問しました。
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名取市においては約1000名の方が亡くなったり行方不明となっていらっしゃいます。左上の写真は名取市の中でも一番被害が大きかった閖上地区です。農地だったのかと勘違いしそうですが、住宅基礎部分のブロックが生々しく残っている後継に絶句しました。

googleマップで名取市閖上を検索して、地図と航空写真を比較して頂ければ皆さんも実感して頂けると思います。

また右上の写真は閖上に有る日和山富士主姫神社があった高さ約10mの塚ですが、津波はこの上まで到達していたとの事です。この地域の高齢者の方は自立再建できない方も多かったり、小さいお子さんがいるような御家族は逆に沿岸部に戻ることに躊躇されている方も多く、地域の再建は非常に困難との事。また被災者に対する補助事業も仙台市のような大都市なら予算的にも融通が利く余地があるが、名取市や石巻市は独自の補助をするような予算的余裕はないとの事。集団移転は進んでいるが大きな街のコミュニティーそのものを移転させるような事は出来ないとの事です。
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死者・行方不明者約4000人を出した石巻市も、沿岸部の光景は似たようなものでした。右上の写真は門脇小学校です。ここは津波で被災したうえに、一緒に流れてきた油に火が燃え移り校舎が焼けてしまったそうです。石巻一帯はこのような津波による火災が至るところで発生し被害をさらに拡大したとの事。

復興予算の問題等が国会では話題になっておりましたが、コミュニティの再生という視点がちゃんと議論されているのか?議論されていてもそれが本当に地域にとって求められているものなのか?その上でスピード感も求められる、全てを満たすことは出来ないのかも知れませんが、だからこそ政治が決断してそれを国民が信頼し見守れるような関係が構築されていないければならないと感じました。

長くなってしまいましたので、続きは後日。

衆議院解散&今年の海苔は美味しいぞ!

去る11月16日に衆議院が解散されました。総選挙は12月4日公示、16日投票です。

私の地元である福岡第七選挙区では古賀誠前衆議院議員が不出馬を表明されました。約32年の長きにわたり郷土の発展だけを願い、時に批判にさらされようが信念を貫かれた政治姿勢には感服するばかりです。今後も政治塾を開かれ後進の指導をするなど政治の世界には携わられるそうです。

後継者には秘書の藤丸さとし氏を古賀先生自ら指名されました。藤丸さんは秘書として古賀先生の下で30年以上その政治活動を支えてこられ、多くの官僚とも人脈を形成されているそうです。まさに即戦力として期待できる方かと思います。

私が支部長を務める自民党山門支部は昨日執行役員会を開催し全会一致で藤丸氏を公認立候補予定者に推薦することを決定しました。これから様々な機会に皆様の前に登場することと思いますが、どうぞ多くの方々に藤丸さんの人となりを知っていただければと思います。

国政が師走選挙一色に染まっていますが、県政はじめ地方自治は全く関係なく粛々と進んでいきます。私自身今日から東北視察ですし、告示前日の12月3日より12月議会も始まります。以前から決まっていたことなので当然といえば当然ですが。
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そんな中、昨日は小川県知事がどうしても有明海の海苔の育成状況を確認したいと、激務の間を縫って早朝7時から中島の海苔協業団地視察されたので同行。

西田有明漁協組合会長によると今年は水温が低かったのが幸いして10年に一度といってよいほど味、色付き共に抜群だそうです。一方、生産高が今一つなのと、相場が低調なのが気掛かりとのこと。豪雨災害の時には果たして今年の海苔生産は出来るのかと心配しましたが、この報告に知事はじめ私もホッと胸をなで下ろしました。

現地で採れたての海苔をさっと炙て頂きましたがほんのり甘くてご飯が恋しくなるくらい美味しかったですよ!

佐賀インターナショナルバルーンフェスタ

11月2日の決算特別委員会で行った質問のうち海外事務所の件が11月3日付け朝日・読売・西日本の各朝刊で取り上げられました。
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朝日新聞が一番詳しく書いてあったのですが、ポイントはフランクフルト事務所は廃止されますが今まで続けてきた八女茶等県産品の販路拡大事業は外部委託して継続するという点だと思います。

さて、先週末佐賀県で行われていたインターナショナル・バルーンフェスティバルを視察してきました。
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前列左から小部ファミリーマート専務、小林伊藤忠商事会長、北村シーアイ化成会長、私、吉野日本アクセス相談役です。
ファミリーマートがスポンサーをされているのと、シーアイ化成が海外からの選手にバルーンをレンタルされているご縁でデモフライトに搭乗させてもらいました。
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初気球体験でしたが、ビックリしたのは気球のバスケット(人が乗る部分)が結構小さかったこと。120cm四方位でしょうか?外見でも小さいのですが中には四隅に既に燃料となるガスボンベが設置されており、ここに大人の男性3人(パイロットと乗客)がのるとさすがに窮屈でした。
しかしこの狭さが逆に安心感に繋がったのでしょうか、ふわりと離陸する瞬間はまるで自分の身体が無重力の世界に引き込まれていくような感覚で、その後高度250m近くまで上昇しました。快晴無風に絶好のコンディションだったのもありますが、安心して身を任せていました。本当に貴重な経験をさせて頂き北村会長はじめ皆様に感謝しております。
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パイロットの方が仰っていましたが、市をあげてバルーンフェスタに対して協力体制を作っているが、とはいえ見ず知らずの農地に着陸するのは色々な感情をお持ちの方もいらっしゃるので気を遣うそうです。実際私の乗ったバルーンは農道に着陸されました。5m幅位の農道にピタリと止めるテクニックに驚くばかりでしたが、そういう事情を聞くと複雑な心境です。
佐賀の地形やよく区画整理された農地を空から眺めると、ここで開催すべき大会であることも間違いないです。街興しも地域の持つ特性をうまく利用する事でもう一段の盛り上がりに繋がると思いしりました。前日は佐賀県の坂井副知事、山口農林水産商工本部長ともお話する機会を得ました。議員と執行部というのは普段緊張関係があるものですが、県が違えば同じ九州の行政に関わる人間としてざっくばらんに意見交換させて頂きました。
この経験を今後の街作りの参考にさせて頂きます。

県の海外戦略と水門・河川管理について質問しました

11月2日(金)の決算特別委員会にて「福岡県の海外戦略について」と「水門管理と河川管理」というテーマで2つ質問を行いました。

「福岡県の海外戦略」についてです。
私自身、海外に橋頭堡を持つことは県産品の販路拡大や海外企業の誘致活動、あるいは県内企業の海外進出に重要な意味があり、そのような事業を成功させるには信頼関係の構築が一番大切だと考えています。一方で、世界経済のダイナミズムやスピード感に追いつくには、県が持つ海外資産というべき事務所や派遣職員、人脈、情報網を時流に沿って即時性をもって対応させる事も費用対効果の観点から忘れてはならないと考えます。
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その上で、この夏視察をして来た福岡県のフランクフルト事務所(写真は福岡県フランクフルト事務所視察の模様)について見直しを求めたところ、商工部長から今年度末をもって閉鎖をするとの回答を得ました。また、現在フランクフルト事務所で進めている八女茶や小倉織などの県産品の販路拡大については福岡の文化を輸出する話なので、時間がかかってもその広がりと将来の競争力を考えれば独り立ち出来るまでしっかりと支援すべきと要請したところ、現地のプロモーターに委託するなど費用対効果を考慮して継続できる方法を検討するとの事でした。そして、将来的に世界経済の情勢が変化した際は適切且つ速やかに福岡県の持つ海外資産を適応できるようにするのが重要だという認識を執行部と共有させて頂きました。

「水門管理と河川管理」ですが、県が管理する水門の内25箇所が現状市町村に管理委託しており、その管理状況について質しました。
またみやま市を流れる楠田川の新三開水門と起路免喜堰を例にとり、マニュアルがあるとはいえ水門によっては他の施設と連動しなければ適切な操作ができず冠水などを引き起こす可能性がある事を指摘。必要に応じて監視カメラや水位計の設置を検討するよう要請。調査確認の上、費用負担を含め市などと交渉を進めるとの事です。
九州北部豪雨災害をうけて堤防見直しなどのハード面の対策は進んでいますが、水門管理などのソフト面も平行して充実させるよう村山県土整備部長に同様に要請し、前向きな回答を頂いております。

以上について、議事録が上がり次第ブログにてお知らせします。

次は7月6日(火)に総括質疑として「県と私企業との協定」について質問します。
通常の質疑は担当部署が決まり、その部署が回答をします。ですから部署をまたがるような事案の場合「その件は私共の部署の所管ではございませんので」という事になります。総括質疑は複数の部署にまたがるような事案を審議するために、関係部署が全て出席してそれぞれ答弁を行う形式になります。
その中で私は6月議会で質問を行った「福岡県とイオンとの包括協定」について、もっと掘り下げて県と企業との適切な距離感を全庁的に質したいと思っています。質問が終わったらまたレポート致します。

決算特別委員会始まる

昨日から決算特別委員会、通称「決特」が始まりました。平成23年度の決算の報告を受け、次年度の予算編成に反映させる為にレビューを行う大事な委員会です。

初日は総務部と企画地域振興部に関連する質疑。私は「自主防災組織の育成」「災害時の情報収集」について質問しました。
県下の自主防災組織率は平成23年から平成24年にかけて63%から78%まで向上しましたが、少数の団体が広い範囲をカバーしていたりしてなかなか実態を伴わない部分もあるようです。地域のコミュニケーションレベルを上げて、継続的に自主防災組織が活動できるよう県の事業の拡充を要請しました。また災害時の情報収集については、GPS付きスマートフォン(携帯電話)の活用を提案、県側からも前向きな回答を頂きました。

議事録が出来上がったら「議会における活動」のコーナーでご紹介します、が一問一答形式は文字起こしに苦労されるようで、議事録が上がってくるのに時間がかかりますのでその点はどうぞご了承下さい。

次は金曜日に「河川管理」と「国際戦略」について質す予定です。

しばらく更新が滞っていたのでタイミングを失っていたのですが、先日行われた敬老会での一コマ
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お祖父ちゃんは91歳、お婆ちゃんは100歳だそうです。ご年配の方が元気に幸せに暮らしてらっしゃる姿は我々現役世代にとって目標で有り、日々の勇気にもなります。また来年の敬老際でも元気なお姿を披露して頂ければと思います。

大江小学校県庁見学、囲碁フェスティバル前夜祭

10月30日から8日間の予定で決算特別委員会が開催されます。私も31名の委員の一人になっており、ここ最近は質問準備のため調査に追われていました。
定例議会と違い、特別委員会の場合は一人の議員が複数回質問を短い会期中に集中して行いますので、質問する側も答弁する側も大変です。また特別委員会は一問一答形式で質問が行われますので、議論が思わぬ方向に飛んでしまう場合もあり(そこが面白い所でもありますが)下準備をしっかりしていないと実のある答弁は取れません。
私は今回消防防災関連、河川管理、国際戦略など4〜5回の質問を予定しています。こちらは生中継がございませんが、結果についてはブログがFacebookにてお知らせしたいと思います。

先週、地元大江小学校の子供達が社会科見学で県庁にやってきました。
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知事室や本会議場を見学して福岡県の仕事や議会の役割について勉強して頂きました。実は、もっと騒がしいかなと思ってましたが(失礼!)皆さん真剣に説明のメモを取ったりしてくれて嬉しかったです。最後には「板橋議員はどうして県議になろうと思ったのですか?」という鋭い質問が。前もって頭の整理はしていたのでキチンと答えられたと思っていますが、小学校五年生に理解して貰うのはちょっと難しかったかな?と自問自答。
たまたま小川知事の時間が取れたので小学生達とご対面していただき、その中で「皆さん、自分の好きなことを見つけて、それを継続して長く頑張って下さい!」というエールを送って貰いました。
お子さん達にとって想い出に残る一日になれば幸いです。

昨日は「囲碁フェスティバルinみやま 前夜祭」が開催されました。
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私自身、囲碁に興味はあるんですが「嗜む」というレベルではなくiPhoneの入門ソフトでたまに時間つぶししたりする程度。ゲストとして武宮正樹九段(上の写真中央)、地元柳川蒲地出身の大淵盛人九段、そして囲碁指導インストラクターとしてテレビ等でも活躍中の稲葉禄子さんがお越しでしたが、私はその有り難みがよく分かっておらず恐縮しきり(ちゃっかり記念撮影はさせて頂きましたが)。
IMG_5173IMG_5170前夜祭参加者の方はさすが囲碁ファンだけあって、ひっきりなしに色紙を持ってきたり記念撮影をお願いされたりしてゲストの皆様はお食事をされる余裕もない様子でした。中には武宮九段の約40年前の著作本を持ってきて「サインして下さい!」という方も。これには武宮九段も「こりゃ懐かしい本をお持ちですねぇ〜」とビックリされていました。囲碁素人の私にもざっくばらんにお話しをして頂き、すっかりファンになりました。色紙に「遊神」としたためられていましたが、武宮九段のお人柄を感じさせる言葉ですね。
今は東大や早稲田大学などでも囲碁が授業に取り入れられているそうです。大会会長である西原市長に「市内の小中学校でも囲碁の授業を取り入れたらどうですか?」と提案しておきました。ご年配の囲碁を嗜まれる方に指導して頂ければ、囲碁を通じてこの地域の世代を超えたコミュニケーションが広がりそうですよね。来年以降も囲碁フェスティバルは開催したいとの事です、地域の目玉イベントして定着し盛り上がるよう私も応援します。

がんばろう本郷&県議会中継ホームページリニューアル

早いものでもう10月ですね。何も気にせず半袖のボタンダウン着て、県職員の説明を受けていたら「寒くないですか?」と突っ込まれ月が変わったのを改めて思い知りました。

一昨日、九州北部豪雨により多くの世帯が浸水被害を被った本郷校区の小学校・公民館合同運動会が開催されました。
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本郷小学校は生徒数46名、3年後には下庄小学校・上庄小学校と合併される予定とのこと。でも少ない人数だからこその一体感。
実はこの運動会、7月14日の豪雨災害を考慮して今年度の開催を危ぶむ声も出たそうですが、「こういう時だからこそ子供の元気を貰って地域が盛り上がらないでどうする!」との区長さんからの一言で開催を決断されたそうです。

今回の運動会にあたり、地元のライオンズクラブの皆さんがオリジナルTシャツをプレゼントされました。
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前に「感謝」後ろに「がんばろう本郷!」の文字。お家が被災して大変な子供達もいたと思いますが、そんな事をみじんも感じさせない元気いっぱいの姿に私を含む観客席の大人達もたっぷり元気を頂いたと思います。本当にありがとうございました。

本日より福岡県議会の議会録画中継がリニューアルされました。これによりスマートフォンからも質問内容の確認を行う事が可能となります。
私の質問がのっているページはこちらです。過去1年分が公開されるとのことです、是非ご活用下さい。

九州北部豪雨災害について一般質問を行いました

9月定例議会にて一般質問を行いました。
今回のテーマは「矢部川水系における九州北部豪雨災害について」です。
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今朝の読売新聞にも一部取り上げて頂きましたが、大きく7つの項目について質問しました。

○沖端川の河川監視カメラ及び水位計の設置について
○ダム操作の事前通知について
○沖端川の改良復旧について
○洪水調整機能強化の為のクリーク整備について
○避難所の現状の把握とその対応について
○市町村域を超えた避難所の確保について
○風水害協定の活用について

今回、知事の答弁で特筆すべきものは以下の通り:

⇒沖端川の河川監視カメラ・水位計については早期に設置箇所を含めて決定し来年の梅雨の時期までに設置する
⇒沖端川の改良は、その特殊性を踏まえて堤防整備・河道掘削などによる河川改良を集中的に行えるよう国と協議が整い次第早期に工事着工する
⇒県内3112カ所にある指定避難所について問題が無いか全県的に見直す
⇒市町村域を超えた避難については、市町村間での連携を図るよう調整し、実効性を確保出来るよう働きかける
⇒風水害協定については協定締結企業と定期的に連絡体制の確認や技術研鑽の機会を新たに設け、将来の災害に備える

二度も被災地を視察して頂いた小川知事、真剣に誠実に被災地のことを考えて頂いた答弁だと評価します。
今後は議会の立場から、それぞれの事業の推移をチェックして実効性のあるものにしたいと思います。
今回の議会では各会派の代表質問はじめ、多くの方が九州北部豪雨災害の件をテーマに質問されたので、同じ内容がなるべく被らないよう苦労しました。そして、演台に立つと7月14日からの色々な想いがこみ上げてきて目眩がするほど物凄く緊張しながらの質問でした。地域の代表として地域の声を伝えるその重みを改めて実感すると共に、この気持ちを忘れずに今後も頑張らなければなりません。

10月2日以降録画中継が公開される予定ですので、その際またお知らせします。ちなみに議会中継は今までWindows Media Player必須だったのですが、10月からスマートフォンなどでも閲覧可能になるそうで楽しみです。
正式に議事録が公開されるまでは録画中継か、質問原稿をご覧頂ければと思います。
何か質問あればお気軽にどうぞ。

9月26日に投開票された自民党総裁選は安倍元総理が返り咲きとなりました。
色々な意見があると思います。しかし結果はともかく、今回の選挙は党内のものですが、政治は選挙によって活力を得るものだなぁとしみじみ感じています。この活力を良い方に向かわせて、党運営を新執行部には是非頑張って欲しいと思います。

一般質問のお知らせ&自民党総裁選

9月14日より10月4日までの日程で九月定例議会が開催されております。今回は九州北部豪雨災害以降初めての定例議会となり、補正予算案含め豪雨災害関連に大きなウェイトが占められています。

21日金曜日に行われた自民党県議団の代表質問でも
「矢部川沖端川の堤防決壊に関する原因究明、再発防止」
「県営ダムの操作規則の見直しについて」
「激甚災害の指定を含めた国への支援要請について」
「改良復旧事業の採択基準の緩和と補助率引き上げについて」
等が質問され、地域住民の安全安心の確保と被災された方・企業・農業・漁業関係者の復旧復興について知事の見解が問われました。県単独で可能なものについてはかなり踏み込んだ答弁だったと評価しますが、法律や国の管理河川の問題等は国への働きかけが重要になり、ここは議会と執行部が一丸となって国へ働きかけをする必要があると考えます。
詳細については福岡県議会のWEBサイトにて火曜日位に録画中継画像がアップされますのでそちらをご覧下さい。

私も一般質問を9月27日(木)11:00頃から行う事になりました。「矢部川水系における九州北部豪雨災害について」というテーマで、被災地の議員の立場から質問をする予定です。現在質問作りの為に執行部含め関係者への調査を進めていますが、WEBにて生中継が行われますので、お時間のある方は是非ご覧下さい。また傍聴も可能です、ご興味有れば事務所までご一報を。
生中継へのリンクは此方をクリック
27日に見損ねた場合、10月2日以降録画中継が見られると思います。
録画中継へのリンクは此方をクリック

21日の代表質問の後、自民党総裁選の遊説が天神で行われていましたので駆けつけました。
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町村候補は体調不良のため欠席でしたが、残り4候補が持ち時間10分で思いの丈をマイク越しにぶつけて頂きました。順番は林芳正氏(上記写真は林候補の演説の様子です)、安倍晋三氏、石破茂氏、石原伸晃氏。
林候補は51歳で4候補中一番年下ですが「世界のリーダーとしては決して若くない」との一言から始まり、得意の経済政策雇用対策を中心に領土問題に絡めた外交問題などバランス良く持ち時間を使っていらっしゃいました。日本のポテンシャルを強調して、元気の出る内容だったと思います。
安倍候補は総理大臣の職を辞した件についてお詫び、その後尖閣諸島を巡る中国の対応批判にはじまり外交や憲法に力点を置いた演説。熱心なファンがいらっしゃるようで4候補中一番拍手や声援が大きかった。
石破候補も安倍総理同様に領土・外交・憲法問題を中心に取り上げられました。そして「私達は実務屋だ」と民主党政権との違いを強調。しかし個人的な印象ですが演説よりテレビでの受け答えの方が栄えるタイプだと感じました。
石原候補はマクロな観点からの経済再生に力点を置いて、外交や憲法はじめ幅広く理論的に政策を説明されていました。が、マクロ経済の話は一般受けしないのか、聴衆の反応は今一つでした。個人的には一番政策内容を理解させてくれる正統派だと思ったんですが。
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色々と生意気に感想を書きましたが、テレビより生の演説はノーカットで主張を聞けますしこれからの自民党を引っ張っていく皆さんの想いを知るには大変良い機会でした。
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聴衆は予想を上回る約2000人とのこと。注目度の高さを励みに自民党の舵取りをしっかり行って頂く事を期待します。

小川知事二度目の被災地訪問と石油コンビナート総合防災訓練

9月9日に小川福岡県知事が二度目の被災地視察の為にみやま市と柳川市を訪問しました。
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知事視察が二度にわたって被災地入することはあまりないそうですが、7月14日の九州北部豪雨から一ヶ月半、復旧の状況を確認したいとの事で、みやま市側では堤防決壊箇所、その周辺の民家及び漬物工場。柳川市側では中島漁港に立ち寄られました。
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西原みやま市長及び区長と一緒に、外見的には随分落ち着いて来ておりますがまだまだ住民の方々が元通りの生活に戻るには時間が掛かることや、決壊部分含め堤防がきちんと復旧されないと安心してここに暮らせないこと等を説明しました。また本郷地区では一番被害が大きかった工場である松木漬物さんから、被災当日から復旧を急ぐ現状の説明を頂いております。

9月14日から9月議会が始まります。今回の議会は九州北部豪雨被害に関する補正予算を中心として、水害関連の話題が中心となる議会になる予定です。会派の代表質問でも重点的に取り上げるとの事。私も一般質問を希望しております。一般質問希望者が多い為確定的な事は言えませんが希望が叶えば、地域の皆さんの安全安心を今後も確保できるようしっかり知事の所見を問いたいと思っています。

日時は前後しますが、9月6日に福岡県石油コンビナート総合防災訓練に参加しました。震度6強の地震が石油コンビナートを襲ったという前提で、自衛隊・警察・消防・民間関係者が総合訓練を2年に一回行うものです。
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訓練終了後の現地訓練本部長挨拶に立たれた第七管区海上保安本部長のお話しが興味深かった。
この方は昨年の東日本大震災の際に被災地におられたそうで、その時の教訓から現在の福岡市近辺のリスクを次のように仰られました

1)港湾の岸壁が低い。大潮時に1mの津波が来ると相当危険と思われる。コンテナ船は空荷だと40cmの津波でも暴れはじめる。
2)警固断層は横移動の断層だが、活断層が近くにあるため地震が発生した場合ダメージが予想以上に大きくなる可能性がある。

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上記二つのリスクを踏まえて、以下三点をアドバイスされました。

1.救済機関は自分を守れ。先の大震災では警察消防など多くの方が亡くなった。救済機関が自分を守れずして他人は守れない。
2.防災無線をはじめとする全ての連絡網がシャットダウンされる可能性が有る。不測の事態で連絡が取れなければ自発的救助活動を行う事で、先の大震災では被害を少なく出来た。
3.前述した二つの懸念材料が福岡には存在する。福岡は災害の少ない街という安心感があるが、防災に関する自身の意識の高揚、他者に対する啓蒙を怠るな

これは福岡市のみならず広く当てはまる教訓だと思います。

8月下旬の欧州視察について

広域行政や地方分権をテーマに先月後半ドイツとイギリスを視察に行って参りました。
フランクフルト⇒ハノーファー⇒ヴォルフスブルグ⇒ハノーファー⇒ロンドン⇒エディンバラ⇒リヴァプール⇒ロンドンという強行軍。体力気力共に相当すり減りましたが(財)自治体国際化協会の羽生ロンドン支所長、福岡県フランクフルト事務所の山田所長をはじめ事務局の皆さんのご尽力もあり充実した内容となりました。
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世界各国いろんな自治体制が存在するとは頭で認識していても、実際に直接話を聞くと認識の基盤が全く違う事に愕然とします。特にインスピレーションを得たのは、日本と真逆の先進的な地方分権が生んだフランクフルト地域連合というボトムアップ、ヴォルフスブルグの自治体と企業が車をテーマに渾然一体となった地域作り、イギリスが「通称」である事を実感したスコットランド政府の「four nations」、財政的には窮屈なはずなのに自由な感じのリヴァプールのリノベーション。これは決して手放しの感嘆だけでなく疑問も含めての覚え書きです。
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少子高齢化、財政の行き詰まり、地方分権・広域連携、民主主義の未来等々、やはり成熟した国家である(成熟とは一本調子の右肩上がりで無いという意味でも有りますが)イギリスやドイツに今こそ日本が学ぶべきものは多いです。今後の議員活動の血となり肉となる貴重な経験を頂き本当に感謝しています。

久しぶりのブログなので考えを纏めるのに時間が掛かりました。こういうのはやっぱり習慣化しないと駄目ですね。

みたま祭り

昨日より全国各地で激しい雨が降っているようです。近畿地方では一時間100mmの豪雨も。先月の九州北部豪雨で気象庁が発表した「経験したことの無い大雨」レベルの雨がまた降っているわけで、今後は「経験したことの無い」気象状況が標準化しつつある事を念頭に治水対策を見直す必要があると思います。

久しぶりのブログ更新となりました。6月末からずーっとバタバタしていて、お盆に突入。「盆と正月が一緒に来た」という慣用句の意味をまざまざと実感しています。9月になるまでこの状況は変わらなさそう。自分は疲れが耳鼻咽喉に出るタイプのようで、先日からアレルギーっぽい鼻水や喉の腫れがあり、健康管理に気を付けて残りの夏を乗り切らねばと思っています。

さて、昨日はみやま市3カ所の忠霊塔で英霊のみたまをお迎えするみたま祭りが行われました。
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雨のため残念ながら式典は公民館で開催されましたが、その後雨が上がったのでそれぞれの忠霊塔にお参りをしてきました。提灯等でライトアップされた光景は幻想的でした。

みやま市内には瀬高町の忠霊塔に847柱、山川町に236柱、高田町に527柱の合計1610柱の御霊が祀られています。みやま市遺族会の皆様が中心となってみたま祭りのお世話をされていますが、遺族会も年々高齢化が進み色々とご苦労が絶えないとの事。それでも英霊の想いを次の世代の方々に引き継がなければならないとの一心で活動されているお姿には頭が下がります。
田中みやま市遺族会会長が挨拶で仰った「今の日本の平和で豊かな暮らしは英霊の御霊の上にある事を我々は忘れてはなりません」との言葉を噛みしめ、私のような「戦争を知らない親」の下で育つ子供達にその想いをどう引き継いでいくのか考え続けたいと思います。

8月15日まで献灯されているそうです。お時間のある方はお立ち寄りになられては如何でしょう?
出店もありません、決して派手なお祭りでは無いですが、厳かな気持ちになれると思います。

九州北部豪雨後2週間、現地の状況

7月13-14日の九州北部豪雨以降バタバタして目が回るような毎日です。ブログもちょっと間隔が空いてしまいました。

みやま市で一番被害が酷かった本郷地区は復旧作業もある程度目処が立ったということで、7月23日にて災害ボランティアの受入を終了しました。また柳川市も同様に7月29日にて災害ボランティアの受入を終了するそうです。完全に元の生活を取り戻すのにはまだまだ時間が掛かると思いますが、まずは第一歩です。本郷でも延べ3000人、多い日は350人程度のボランティアが集まり酷暑の中作業をお手伝い頂いたそうです。区長さんとお話ししていると、トイレや飲料水の手配など不備もあったそうですが献身的に活動頂いた皆様に心から感謝されていました、私からも本当に有り難うございます。

7月16日に小川知事が現地入りして頂いた旨書きましたが、その後21日に衆議院議員古賀誠先生、参議院議院松山政司先生と農地被害を中心に視察同行致しました。
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また25日には福岡県議会農林水産委員会が急遽視察先を変更して県南地域を視察、その際みやまを含めこの地域の農業・漁業の被害状況を説明、地域の主要産業である農林水産業復興を要請致しました。
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また明日27日は自民党県議団九州北部豪雨災害対策本部の視察を行い、みやま・柳川を訪問する予定です。

民家の復旧度合いに比べて、農業・漁業の現場はまだまだ課題山積です。
また、被災者の心理的弱みにつけ込んで詐欺まがいの行為が行われているとの情報も入ってきています。
この地域で「噂話」を「げなげな話」と言いますが、げなげな話に尾ひれ背ひれが付いて、ビックリするようなデマを住民の方から聞かされる事があります。前述の詐欺まがいの行為もそうですが、皆さん、こういう時こそ冷静に情報を精査して下さい。不明な点や不審な点があれば行政機関にお問合せ頂くのが確実です。

昨日は、中の島公園横の放水路で小学校4年生の男児が溺死するという痛ましい事件が起こりました。放水路が豪雨でえぐれて2m以上の水深の水たまりが出来ており、そこで誤って溺れたそうです。水が引いて一件安全そうに見えても、絶対に立ち入り禁止している区域には近づかないで下さい。
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(現場の画像です。写真を撮ったときはまだ水が引いていませんでしたが普段は車が止めてあったりする普通の平地です。まさかここに2mの深さの水たまりが出来るとは想像も出来ません)

まだまだ道半ば、引き続き地元代表の県議会議員として地元の声を聞き、地元の要望を県執行部に的確に働きかけ、自分だけの力で足りない部分は自民党県議団の理解と協力を得る、この3つをバランス良く行う為に飛び回っています。災害対応以外の業務も山積みで、当選一期目の私には荷が重いですが、地元の皆さん・諸先輩方のご指導を頂きながらしっかりと務める所存です。

小川知事被災地視察

小川知事が7月16日に県内地域の豪雨による災害視察を行いました。公務多忙の中、急遽決まった被災地視察。八女市をはじめ福岡県内各所で甚大な被害が発生しているにも関わらず、タイトなスケジュールを調整し、みやま市本郷地区を視察して頂いた事に感謝します。
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(右から西原親みやま市長、板橋聡、小川洋県知事、村山福岡県県土整備部長)

県の管理河川である沖端川堤防決壊の状況や、復旧に向けての工程が説明された後、私の方から本郷地区の地形的な問題から地域一帯の民家が軒下のあたりまで浸水した事や農家が多い為農機具が壊れてしまったこと等をお伝えし、後片付けに追われる集落の被害状況を直接見て頂きました。被災者の皆さんとも言葉を交わした小川知事は「市とも連携し、県として出来る事を精一杯やらせてもらう」との言葉を残して、次の視察場所に移動されました。

16日夕方の時点で矢部川と沖端川中山地区の決壊箇所はほぼ土が積み上がり修復間近となっていました。沖端川本郷地区の決壊箇所は重機の搬入が困難な場所で修復作業開始に手間取りました。昨日は夜を徹しての作業を行うことになっていましたが夜半に強く降った雨が心配です。
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また海苔生産の現場にも大きな被害が出ているようです。農業・漁業関係者への聞き取りを進めたいと思っています。

矢部川・沖端川の堤防決壊と被害状況

7月14日の水害を受けて15日朝から被災地の視察や市・区長さん等への聞き取りをさせて頂きました。
先ず矢部川
14日の様子(以下、全ての画像はクリックすると拡大できます)
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15日の様子
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一気に水が引いたように思いましたが、これは堤防決壊箇所を修復する為に意図的に流量を制限しているようです。

みやま市周辺で堤防決壊した場所が3カ所あります。まず矢部川右岸津留橋付近(以下、地図の緑色矢印が決壊箇所)

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沖端川左岸 中山地区立花いこいの森公園裏

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沖端川左岸 行基橋付近

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決壊というと河川が曲がっていて水が堤防に勢いよくぶつかるような部分が、徐々に浸食されて決壊してしまうようなイメージを持っていました。しかし今回決壊した三カ所はほぼ直線の箇所で、実際見たときも「なんでこんな所が決壊するんだろう?」という印象を持ちました。やはり集中豪雨とそれに伴う急激な水位上昇が大きな要因になっているのではないでしょうか?これは分析を待ちたいと思います。

決壊による浸水被害では、沖端川行基橋付近の決壊箇所は地図をごらんになれば分かるとおり住宅地の真裏で、しかも筑後広域公園と矢部川の堤防に囲まれているため浸水によりため池のような状態になり、避難が一歩遅れていたら大惨事になった可能性があります。また沖端川の2カ所の決壊箇所は1キロも離れておらず、その間に挟まれた本郷地区にはこの両方から水が流れ込んできたため集落一帯広範囲で家屋への浸水が起こってしまいました。
以下は本郷校区瀬戸島地区の被害の様子です、決壊時には一階部分がまるまる浸水するほどの流入だったそうです。
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この地域は高齢化率が高く、被災された家屋の後片付けもままならないため、休日にもかかわらず市から職員80名が急遽派遣されお手伝いをされていました。もちろんご親族・友人・消防団・JA職員をはじめとする多くの方々も駆けつけ応援されています。本当に有り難うございます。(本郷の住民一同そんなグチャグチャの状況で奮闘する中、隣接する筑後広域公園のテニスコートではどこかの高校のテニス部が練習する音が聞こえてきて、一瞬現実感を失いそうになりましたが。)

また直接的な被害を受けていない地域でも、今回の豪雨により堤防下に水みちが出来ていたり、道路整備の過程で堤防が極端に下がって水害の原因になりそうな場所などが判明しました。被災地の復旧復興、今後の水害対策、この二つを成し遂げるために、行政区・市・国としっかり連携を取り適切・迅速な対応を県としても取るように働きかけを行います。

記録的大雨による矢部川の変化

7月14日の記録的な大雨にて被害に遭われた多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。

昨日日向神ダムの治水機能についてブログを書いたばかりでしたが、7月14日の未明から降り続いた記録的豪雨により7時台に矢部川はこの状況になりました(全ての画像はクリックすると拡大します↓)
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動画で見るとこんな感じです

普段の矢部川はこんな感じです
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似たようなアングルから取った今日の写真と比較するとその異常さは一目瞭然
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私が幼稚園の頃に一度このような状況に矢部川が増水したことを記憶しています。それ以来ですからほぼ40年ぶり。しかもその頃より2m堤防の高さを上げてこの状況ですから、もし堤防の高さがそのままだったらと思うとゾッとします。

雨雲レーダーを逐一確認していましたが、深夜から午前中までみやま・柳川・筑後・八女と矢部川の流れに沿ったように雨雲が停滞して記録的な雨を降らせており、これはもう人間の力では抗いようのない雨量の仕業としか言いようがありません。
午前中に中山地区の沖端川の堤防がまず決壊し、その後本流・矢部川の津留橋付近の堤防も決壊、それにより本郷地区と上庄地区の多くの世帯が浸水するなど多くの被害が発生しました。

明日以降、被害の実態が明らかになっていくと思いますが、取り急ぎ今日気付いた事を備忘録的に書いておきます

○ 現在避難場所に指定されている下庄小学校・上庄小学校は変更すべき。両校とも最も冠水しやすい低い土地にあり、下庄小学校は冠水して避難者を受け入れる事も出来ず。上庄小学校は沖端川の堤防決壊のあおりで周辺が膝上まで冠水してしまい、避難者が孤立したような状況になっていた(浄化槽も水没しており、レンタル業者に簡易トイレをレンタルしたにせよ、トイレが使えないと言うことはそもそも避難所としての機能を満たしていない)。
○ 福岡県が結んでいる災害協定で食料支給を要請したが時間が掛かりすぎた。今回は全県下で災害が発生しており致し方がない部分もあるが、10時過ぎに要請したにも関わらず救援物資は午後5時に福岡市内発だったとの事。例えば大牟田や久留米など地域の物流センターから発送する事は出来ないのか?
○ 逆に言えば、初動の食料は地域で用意しなければ難しい。給食センターなどとの連携はどうなっているのか?
○ 豪雨の際は防災無線が非常に聞き取りにくい。なにか工夫は出来ないのか?
○ 各地域の被害状況把握にデジタル画像の活用をもっとした方が良い。即時性と正確性が向上し、作業時間短縮も可能。受け側もジオタグ連携したらすぐ地図にて確認出来る。
○ もっとネットを活用した情報発信を!みやま市も柳川市もWebサイトによる情報発信量が少なすぎる。武雄市のようにFacebookなんかを使っても良いのでは?

書き殴りましたが、市の職員や消防団、災害対応をされた建設土木業者の皆さんをはじめ本当に多くの方が少しでも被害を食い止めるために献身的に頑張っておられました。それでも起こってしまうのが天災。常日頃の訓練が大変重視されるのは間違い有りません。

治水ダム 日向神ダム

熊本・大分をはじめとする九州地方では大雨による甚大な被害が発生しています。被災された方には心よりお見舞い申し上げます。
福岡県においても前回の大雨の際に朝倉地区で土砂崩れによる死者が発生しており、災害警戒本部が本庁や各地農林事務所にて立ち上げられています。

みやま市を流れる一級河川矢部川も普段より増水しているようですが、今のところ大きな混乱は見られないようです。これは矢部川上流にある日向神ダムが治水ダムとしての役割を発揮しているのが大きな理由の一つです。
日向神ダムは2100万㎥の貯水量がありますが、梅雨場は意図的に730万㎥まで貯水量を下げ突然の大雨や洪水があっても日向神ダムがバッファとなり矢部川への放水量を調節することで、河川の氾濫に対応出来るようになっています。

一方で、空梅雨だったり梅雨明けが早く訪れた場合は一度下げた貯水量が元に戻らないまま夏場を迎えてしまい、結果として11月から4月の「非灌漑期」と呼ばれる時期の水不足に繋がる可能性があるのです。
非灌漑期は海苔の生産や園芸農家の増加により昨今水の需要が高まっており、私が度々議会にて質問している矢部川水系水源開発の問題はこういった現状に由来しています。

同じダムとは言え治水と利水、二つの機能を持つ訳では無いという事を是非ご理解下さい。

家族の形

ブログの更新が滞ってました。
6月末、祖母が他界した折りには丁重なる御弔意を賜り厚く御礼申し上げます。

祖母には子供が4人、孫が6人おりそれぞれ色んな立場で頑張っておりますが、地元に残っているのは子供は私の母のみ、孫は自分のみ。

たまたま母が海外にいて訃報から帰国まで時間を要したため、地元にいる孫の私が遺体の引き取りから告別式等の段取りまで一連のお手伝いをする事となりました。

自分にとってみれば「良い意味で予行練習できたなぁ」と、大変だったけど充実感もありました。が、一方で、親御さんだけ田舎にいて子供達は全部東京や大阪というご家庭も増えている中、家族の形について色々と案じてしまいました。昨今隣組も高齢化が進み、無常講の風習が無くなってしまい、葬儀の受付のお手伝いをお願いしてもままならないような地域もあります。

これをきっかけに、親とも万が一の時にどうするのか良く話し合っておきたいと思います。こういう事は口にするのも憚られるという方も多いかと思いますが、避けてばかりもいられません。そういう意味で良いきっかけを与えて貰いました。

バタバタしてFacebookの書き込みも出来なかった状態でしたがそろそろ通常モードで行きたいと思います。

山門高校対浪江高校 交流野球試合

3日連続の更新となってしまいました。
被災地との野球交流、一般質問日程
山門高校創立百周年記念野球部招待試合開会行事

我が母校山門高校の百周年記念事業、原発事故により避難生活を余儀なくされている浪江高校野球部を招待しての交流試合ですが、昨日は雨のため中止となり開会式典だけが行われたと書きました。
ところが今朝井上校長から話を伺うと、なんと、浪江高校野球部の申し出により、あの豪雨にも関わらず選手達は練習を午後七時半まで行ったそうです。野球がしたくてしたくてたまらなかったんでしょう、彼らの情熱に驚きました。その情熱のお陰か今日は朝から晴れ間が見える絶好の野球日和となりました。
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学校に到着すると仮設スタンドには応援の生徒達が勢揃い。土日連続の学校行事ですが、学校一丸となって盛り上がっている雰囲気が伝わってきます。

両校選手とも応援スタンドに挨拶
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その後選手宣誓を行い試合開始。
試合は手に汗握るシーソーゲーム
当初から移動時間を考慮して12時までに試合終了を予定していましたが、浪江高校からもし早く試合が終わったら、再度練習試合を行いとにかくギリギリまで試合をさせて欲しいと申し出があったそうです。なんという野球愛。しかし3対3で延長戦突入。最終的には山門高校が10回サヨナラ勝ち、4対3で試合終了になった頃には予定していた12時を過ぎていました。応援スタンドの全校生徒の前に浪江・山門両校野球部が整列し集合写真撮影し一泊二日の百周年記念行事は無事終了しました。

今回感動したのは、応援。浪江高校生徒は野球部以外いないわけで、どのように対応するのかと思っていたら、スタンドは分け隔て無く攻撃側の応援をずっとしていました。山門高校は毎年全校応援と称して夏の甲子園予選に全校生徒で応援に行っており、その時の応援練習が役に立ったそうです。応援スタンドでは浪江高校の選手の名前をみんなが一緒に声を出せるようこんな工夫が凝らされていました
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野球部員が打席の浪江高校選手の名前を大きくプリントしてみんなに見せる。これで全校生徒声を揃えて「かっとばせー、かつや!かつや!かつや!」と応援できるわけです。この仕掛け、すべて生徒達が考えたとのこと。浪江高校攻撃の回でも途切れぬ応援の声。アウェイの選手にとってどれだけ大きな励みになったことでしょう。

浪江高校では山門高校が演奏し全校生徒で合唱した浪江高校校歌の映像をDVDに収め、福島に戻った後に浪江高校全校生徒で鑑賞するそうです。山門高校生が頭を絞って考えたおもてなしの心が多くの皆さんの何かのきっかけになれば有りがたい限りです。



[告知]
私の一般質問のスケジュールが決まりました。
6月21日(月)11時頃からの予定です。ネットで生中継も行われます(Windows Media Player必須)

今回の質問内容は

一 イオンとの包括提携協定
  1 企業と自治体との適切な距離感について
  2 部署を跨がる利益相反について
一 攻めの環境政策について

となっています。見学ツアーも行いますので、興味の有る方は事務所まで御連絡下さい!

山門高校創立百周年記念野球部招待試合開会行事

昨日のブログでも書きましたとおり、我が母校山門高校創立百周年記念事業の一環として東日本大震災の原発事故で避難生活を余儀なくされている福島県立浪江高校野球部を迎え、招待試合が開催されました。
しかし、ご存じの通り筑後地方は朝から大雨洪水警報が発令される程の悪天候。グランドもご覧の通り
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折角の仮設応援スタンドが寂しげです。本当なら16日(土)14:30からと17日(日)9:30からの二試合が予定されていましたが、本日の試合は中止。開会行事のみが体育館にて行われました。
山門高校生徒一同が待ち受ける中拍手のアーチをくぐって浪江高校ナインが入場し舞台に上がります。ホスト役の山門高校野球部は前列に整列。
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井上校長、板橋同窓会長の挨拶の後、浪江高校の野球部長斉藤先生からご挨拶がありました。要旨を掲載します

[斉藤先生ご挨拶要旨]
東日本大震災の原発事故により、(福島原発から半径20キロ以内に位置する浪江高校は)生徒の半分が県内外に散らばり学校を去って行った。生まれた場所を離れなければならない、今もなお故郷に戻れない、そういう状況で生徒を見て感じることは、普通に学校に通って勉強が出来ること、部活に熱中できること、それを通じて志を同じくする仲間が居ることのありがたさを感じることが出来るようになった。
昨年夏より選手9名、マネージャー1名の合計10名で活動している。浪江高校野球部は抜群に優れた選手がいたり技術で秀でている訳では無いが、体格や技術などには現れない部分で他校に何かを感じさせるチーム作りをしていきたい。
今回の山門高校との交流を通じて、山門高校生の皆さんに何かを与えることが出来ればこの上ない喜び。明日の試合はひたむきに頑張りたい。

淡々と語られる内容は、大きな災害に見舞われる経験が少ない筑後地域に住んでいる我々の胸に重くのしかかり、また起こってしまった災害・事故を乗り越えようとしているひたむきさと強さに感銘を受けました。

その後両校野球部の自己紹介。そして山門高校生から浪江高校野球部への質問タイム。これも色々と考えさせられました
Q:地震の後も野球を続けたのは何故ですか?
A: 震災に負けたくなかったから
  人数は少なくなったけど他のチームメイトが頑張っていたから
Q:地震前後で変わったことは?
A: 学校に通えなくなって、違う学校にお世話になっている事
  人数が減って野球の実践的な練習が出来なくなった事
Q:震災後に最初に食べたものは?
A: 避難所で食べた味の無い白いご飯
  (同様に「固いおにぎり」「雑炊もどき」との答えもあり)
  車で食パン

もの凄く特異な答えをしているわけでは無いですが、選手達の口から出る言葉の生々しさはあの震災と避難生活を経験したからこそだと思います。「味の無い白いご飯」という表現は身につまされました。味は無かったんじゃなくて感じられなかったんじゃないだろうか?と。
一方で、「卒業後も野球をしたいか?」という問いには皆さんが「続けたい」と答え、また「震災後に気付いた大切なものは何ですか?」という問いには「仲間」という答え、その屈託のなさに裏付けされる若さ故の適応能力の高さにホッとしたりしました。

そしてブラスバンド部の伴奏に合わせ山門高校の校歌を聴いて頂き、その後浪江高校の校歌を生徒全員で合唱
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歌詞を見ながらの合唱ですが、浪江高校との交流試合が決まった後、急遽校歌をCDで送って貰いブラスバンド部がCDから譜面起こしをして伴奏した心のこもった合唱でした。見ている我々の方がウルウルきてしまいました。

夕方には野球部保護者の手を借りて、両校野球部員は校内でBBQの夕食を懇親を兼ねて行い、その後浪江高ナインはそれぞれ山門高野球部員の家にホームステイをする予定です。

「是非試合をやらせて下さい!」

福岡空港に降り立った浪江高ナインと部長は、雨模様の空にもかかわらず声を揃えてこう言ったそうです。
井上校長は

「明日は絶対に試合をさせる。3回だけでもさせて、必ず浪江高校の選手に山門高校のグランドで一回はバットを振って貰う。」

と意気込んでいます。生徒達もブラスバンド部含め全員雨合羽で両校の応援をするそうです。

学校を後にするとき、校舎入り口に大きなテルテル坊主が飾ってありました。山門高校職員生徒一同の思いがこもったテルテル坊主でした。明日天気になって下さい!
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[告知]
私の一般質問のスケジュールが決まりました。
6月21日(月)11時頃からの予定です。ネットで生中継も行われます(Windows Media Player必須)

今回の質問内容は

一 イオンとの包括提携協定
  1 企業と自治体との適切な距離感について
  2 部署を跨がる利益相反について
一 攻めの環境政策について

となっています。見学ツアーも行いますので、興味の有る方は事務所まで御連絡下さい!