被災地との野球交流、一般質問日程

今朝の西日本新聞に我が母校山門高校の記事が載っていました

浪江高校と野球交流
福岡県みやま市の県立山門高校は16,17日、原発事故のために避難先での生活を余儀なくされている福島県立浪江高校野球部を、山門高グランドに招き、交流試合を行う。山門高の全校生徒590人が浪江校歌を歌って応援する予定で「つらい体験をした選手たちを励ましたい」と対戦を心待ちにしている。
2012年6月15日 西日本新聞28頁 社会面

20120615山門高校野球部記事

何度もご紹介していますが、今年山門高校は創立100周年。その記念事業の一環として被災地の野球部との交流試合を行うものです。遠征費用は保護者からの寄附で全額負担。遠征する浪江高校ナインは山門高校野球部の3年生宅にホームステイ。そして山門高校のブラスバンド部は浪江高校校歌のCDを入手して譜面に落とし試合中に演奏、全校生徒で歌うそうです。

井上校長と話しましたが、生徒たちは自分達で色々考えてどう迎えるかを考えてくれているとの事。頼もしい限りです。心配なのはあとは天気です。土日雨だとしても絶対に一試合は試合させてあげたいと校長は仰ってました。同感です。どんな過酷な状況でも彼らならきっと素晴らしい想い出にしてしまうでしょう。明日は自分も応援に行って山門高校の後輩と浪江高校のナインに声援を送りたいと思います。応援は誰でも入場OKだそうです。

今日から福岡県議会は代表質問。そして私の一般質問のスケジュールが決まりました。
6月21日(月)11時頃からの予定です。ネットで生中継も行われます(Windows Media Player必須)

今回の質問内容は

一 イオンとの包括提携協定
  1 企業と自治体との適切な距離感について
  2 部署を跨がる利益相反について
一 攻めの環境政策について

となっています。見学ツアーも行いますので、興味の有る方は事務所まで御連絡下さい!

山門高校体育祭と和田水路通水式

昨日は母校県立山門高校の大運動会が開催されました。何度も書いていますが、今年山門高校は創立100周年。次の100年へ向けた一歩を踏み出す年と位置付けられて学校運営が成されていますが、生徒たちも同じ気持ちだったのでしょうか、今年のテーマは「虹~未来への架け橋」。
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生徒会長であり運動会実行委員長でもある中村君を先頭に入場行進。一糸乱れぬ入場は美しかったです。
そして青・黄・赤、それぞれのブロックリーダーによる選手宣誓。最近の高校球児とか若いスポーツ選手を見ていて思うんですが、場馴れしているというか、ほんと我々の頃と比べてみんな堂々としていて格好良かったです。
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運動会の花形徒競走も、最近は小学校の運動会ばかり観戦していたので高校生はど迫力でした。そしてみんな熱い!次の予定があったので最後まで見ることは出来ませんでしたが、本当に清々しい気持ちになって学校を後にしました。

その後、和田水路の切り通しの通水式に行ってきました。
矢部川は筑後平野南部に恵みをもたらす農業用水の要となる川ですが、もともと一度大雨となると洪水が起きやすい地形で、遠い昔から地域住民は矢部川の恩恵を受けると同時に、水害と戦いながら農業を営んできました。
和田水路も先人たちが155年前(安政6年、1859年)に山中・禅院地区の治水のために作られたトンネル状の水路。その後長きにわたり地元住民の方々が水路の手入れや水質検査を行って来ましたが、かなり老朽化していることが判明していました。そこで今回県道湯辺田瀬高線の拡幅で道路が水路の上を横切ることになるのを機会に県と市が190mの新水路を建設。その通水式でした。
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式を主催した山中地区の田中区長は新水路建設までのご苦労が頭をよぎったのか、ご挨拶の際に感極まって涙声になられていました。この新・和田水路が今後永きにわたり地域農業・住民に恵みをもたらすことを心よりお祈り申し上げます。

明日からの6月議会を前に大きな元気を頂いた行事でした。頑張ります!

AKB48選抜総選挙と議会広報

三笠宮寛仁殿下の薨去の報にあたり、心より哀悼の意を表します。


一昨日のNHKのニュースウォッチ9では大々的にAKB48第四回選抜総選挙のニュースが取り上げられていました。メインキャスター・大越健介氏の

「『NHKのニュース番組まで今日はAKBの総選挙で大騒ぎか』と、眉をひそめる向きもあるかも知れませんが・・・」

と、なんとも申し訳なさげな口上で始まったこの特集。メディア評論家、高校時代からAKBの追っかけをやっていた男性、大学のゼミでの討論等を紹介し、曰く、AKB48総選挙と実際の政治の選挙を比較して、AKB48選抜総選挙に熱狂する若者の姿に比べ、如何に今の政治が若者の心を捉えておらず魅力的で無いとの事。
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一夜明けてもAKB選抜総選挙と実際の選挙を比較する論調が多くのメディアで見受けられました、が投票権付きのCDを買い集めることで1人で2700票を投じた男性がいたりする中で、そういうのを熱狂と呼んで実際の選挙と比較するのも如何なものかと。また、AKB48という一アイドルグループのプロモーションイベントを公共放送であるNHKはじめ、マスメディアと呼ばれるテレビ・新聞が結果を嬉々として報じるのにもの凄く違和感を感じます。

一方で、公共媒体の威力というか破壊力はやはり凄いですね。

昨年視察に訪れた石川県の地方紙で「北國新聞」という、福岡県に置き換えれば「西日本新聞」のような新聞があります。中身を読んで感動したのですが、北國新聞には1ページ丸ごと石川県政に関する記事が掲載されている「県政面」があります。それも所謂「政治とカネ」の不祥事やゴシップなど所謂3面記事的ネタでは無く、議会や委員会において争点となっているようなお堅い政治的話題について記事にしてありました。西日本新聞は残念ながら、たとえ議会中であったとしても県政関連情報にそこまで紙面は割いてくれません。私自身正直言って「新聞にとって、国政ならまだしも、県政の場で真面目に議論している内容はニュースと思ってもらえないんだろうな」と疑問も持たず現状を受け入れていましが、やはり新聞で毎日1面を割いて県政を報じて貰えることは確実に県民の県政に対する意識を高めることは間違い有りません。

今週、「ふくおか県議会だより」というA3版8ページの広報誌が朝日・読売・毎日・西日本各新聞の折り込みとして福岡県内のご家庭に配布されました。
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これは昨年の予算委員会にて自民党県議団の加地邦雄先生が二元代表制と言えどあまりに知事と比較して議会側の広報が少ない点を指摘したことをきっかけとし、議会広報の充実を目的に発行に至ったものです。編集員会の座長は同じく自民党県議団の松尾統章先生が務めていらっしゃいます。

日本では「飲み屋で政治の話はタブー」と言われたりしますが、もっと気軽に(でも真面目に)政治や行政について語れる土壌をつくる努力をしなければと思います。互いに向き合って話し合える環境にある人には、時間が掛かる場合があれど、徐々に県政について関心を高めて貰うことは出来るのですが、難しいのはそれをどうやって広めていくか。議員個人の力では物理的・時間的制約が頭の痛いところです。ふくおか県議会だよりが県民の皆さんに県議会の活動を知って頂く一助になればと切に願います。

進化する総合防災訓練

本日は平成24年度福岡県総合防災訓練に参加するため糸島市船越漁港に行ってきました。
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小川県知事を総括訓練本部長として、陸・海・空の自衛隊、県警本部、海上保安本部、消防局、九電、西部ガス等官民併せて120機関、地域住民を含む約1900人が参加。訓練車両等もパトカー・消防車などの車両が137台、航空機11機、船舶5隻という大規模な訓練です。
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東日本大震災直後の昨年も参加していましたが、それから1年を経て訓練内容もちょっとずつ進化しておりより実践的になっているように思いました。
具体的には原子力災害対策、離島からの住民避難訓練、小中学校における緊急地震速報対応訓練、海上・沿岸がれき火災防御訓練などが新しい訓練種目に加わっています。
つい先日福岡県は九州電力と原子力安全協定を結んだばかりですが糸島市から約20キロ離れた所に佐賀県玄界原子力発電所が存在しており、県内で一番原発に近い地域。そのまさに糸島の地で原子力災害対策訓練が初めて行われる事は本当に重い意味があります。その訓練内容は

九州電力玄界原子力発電所において、地震により原子炉が自動停止し、その後、炉心冷却機能を失ったことから、このままの状態が続けば炉心が損傷し、放射性物質が放出される事態に至る恐れがあるとの想定で、住民の広域的な避難訓練などを行う。

訓練自体の見た目は地味ですが、かなり生々しい想定です。上記想定に基づき、糸島の住民の皆さんはバスで別会場の修猷館高校に避難、そこで被ばくに関してスクリーニングをして、必要があれば簡易除染訓練を行いました。

総務部長によると準備期間1年以上、昨年と比べると会場が増えたことも有り参加機関との調整など準備には1.5倍の手間・時間が掛かったそうです。

昨年も書きましたが、自衛隊・警察・消防をはじめ各種機関が災害時に混乱せず指揮命令系統に基づき万全の対応をする為にはこのような総合訓練は非常に重要。来年は筑後地域で開催予定との事です。消防団や一部住民の方には参加要請があるかと思いますが、それ以外の一般見学もOKですので、興味の有る方は是非お越し下さい。

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そして今年も頂きました、炊き出しカレー!炊き出しにご協力頂きました糸島市の皆様、子供からお年寄りまで安心して食べられる優しい味でとっても美味しかったです!ごちそうさまでした!

市長と議会の役割分担

Twitter、Facebookの積極的活用をはじめ、震災がれき受入表明などで全国的に有名な佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長。
個人的に市政にかける情熱、歯に衣着せぬ物言い、思い立ったらまず行動に移すスピード感に敬服しております。しかしながら本日のブログにある下記の発言は議会の立場からすると看過するわけにはいきません。

地方議会。あまり知られていないんですが、この議会なるもの。強大な権限があります。それは「議決権」。首長には決定権というのは無いんですね。あるのは、役所の人事を除けば、政策の提案権だけ。決めるのはあくまでも議会。そして、議会の決めたこと(議決事項)を誠実に執行する義務が、首長には課せられています。これを、俗に執行権と言いますが、権利じゃ無く義務のような気がします。

引用元: 武雄市長物語 : 地方議会の工夫

これ二元代表制である地方自治の仕組みを蔑ろにするような発言です。樋渡市長自身、元総務省の官僚ですから地方議会のイロハは十分承知の上で武雄市議会に対する牽制の意味を含む発言と思いますが、今や全国区の著名人として影響力を持った方ですから発言は慎重にして頂きたいと思います。

「二元代表制」とは予算や政策の提案権者である首長(知事・市町村長)と、その提案について議決する議員、それぞれを有権者が直接選挙で選出する制度です(国会については「議院内閣制」で検索して調べてみてください)。

樋渡市長の発言通り、地方議会には「議決権」つまり最終的な決定権があります、が、何を決定する権利かというとそれは首長(市長・知事)から提案された予算・政策についてYesかNoかを住民の代表として審議・議決する権利です。

噛み砕けば、お小遣い500円の使い道を提案するのが樋渡市長、その提案を審議して承認するのが議会です。樋渡市長には「今日のお小遣いの総額は500円。ジュースに120円、週刊少年ジャンプ250円、残り130円でお菓子を買います」と詳細を提案する権利がありますが、議会にはありません。あくまで議会は住民の代表として市長や知事の提案するお小遣いの使い道について審議しそれで良いのか駄目なのかを「議決」する機能しか無いのです(厳密には提案された予算を「修正」する事も可能ですが、首長に拒否権が有り現実的にハードルが高いのでここでは端折って説明しています)。

提案権者である市長が提案した予算や政策について、議決権を持つ住民代表の議会が議決する事によってその提案は意思決定され実行されるわけです。
樋渡市長はブログで「議会の決めたことを誠実に執行する義務が首長には課せられている」と仰いますが、そもそも議会が決めるのは首長の提案を承認するかしないかなのです。また、それを「執行権と言いますが、権利じゃ無く義務のような気がします。」と仰いますが、自分で提案したことを議会が承認して、それを執行することについて「権利じゃ無く義務のような気がします」というのは地方自治の二元代表制に照らしても矛盾しています。

一方で議会側も一旦自らが議決したことについては淡々と執行を見届けるのが当然ですので、当該エントリーに記載された「市民病院の民間委譲は「議決」されていたのに、一歩前に提案した私に対して、リコール。」との部分はもう少し詳細が説明されていたり、過去からこのブログの読者なら違う反応をするのかも知れませんが、このエントリーだけを読む限り上述したような想いを抱きます。

(追記 2012.5.31 8:10)
朝起きて読み直して、一部取り消し線で修正しておきます。確かに議会で議決された事は誠実に執行されなければならない訳で「権利じゃ無く義務のよう」という表現はある意味間違ってません。ただし執行する権利は首長にしかなく、やっぱりそれは「執行権」。つまり執行するのは権利であると同時に義務でもあり私の「二元代表制に照らして矛盾している」という言い方は正確では有りませんでした。単に「矛盾を感じる」と書くべきでしたね。関連した部分も取消し、お詫びして修正します。

政治学級二十日クラブと梅野家歴史資料館

先日はみやま市の政治学級二十日クラブにお招き頂き県政報告懇談会を行いました。
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これは福岡県で昭和41年に発足し、有権者の政治意識を高めるための政治学習を行う「まちの政治をみつめよう学級」の一つです。特定のイデオロギーや既存政党等の背景はなく、市の選挙管理委員会と生涯学習課が所管しています。メンバーは現役を引退された先輩方を中心に15名。月一回の定例会以外に街作りの事業を含め活発に活動されており、正直議員歴の浅い私にしてみれば「手強い相手」?心して準備をし当日に臨みました。

その模様は政治学級二十日クラブのブログで詳しくご紹介頂いておりますのでそちらをご覧下さい。しかし普段から高い意識で地元の政治を勉強されていらっしゃるだけあり、ご熱心に私の講演に耳を傾けて頂き、また質疑応答もポンポン飛び出し、10時から13時まで約3時間喋りっぱなしの盛り上がりに盛り上がった懇談会となりました。
質問の内容も非常に前向きで、意見交換をする中で私も多くのヒントを頂きました。

議員は有権者の鏡です。この様に地元の政治に目を向ける方々が増えて、有権者と議員がお互いに切磋琢磨するような環境が整えばきっと地域は良い方向に進んでいくと思います。今回は貴重な機会を頂き本当に有り難うございました、また是非やりましょう!

懇談会の後は、会場となった梅野家歴史資料館をご主人の梅野様よりご案内頂きました。
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国指定遺跡である女山神護石が裏山にある梅野様が地域の歴史的資料を個人で管理・保管されています。
DSC00625DSC00626DSC00631DSC00628中にはこんな素晴らしい庭園も(↓クリックすると大きな画像が見れます)。
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しかしながら個人で資料の管理から裏山の整備、そして庭園の手入れをするのは本当に大変だそうで、それでも地域の歴史を大切にしたいという梅野様の情熱には頭が下がります。

政治学級二十日クラブの懇談会でも申し上げましたが、やはり住民が自分の住んでいる地域を愛していることが地域活性化には重要だと思います。そして地域を愛する気持ちを育むには、その地域の歴史を知ることが土台になるのではないでしょうか?その為に草の根で頑張っておられる皆様に敬意を表しますと共に、どのような形でお手伝いできるか考えていきたいと思います。

地方分権改革シンポジウム参加(後編)

昨日のブログの続きです。
地方分権改革シンポジウムの第二部は基調講演を行った片山善博前総務大臣がコーディネーターとなり「国出先機関の移管実現と地域の自立」をテーマにパネルディスカッション。パネラーは神野直彦東京大学名誉教授、井戸敏三兵庫県知事、嘉田由紀子滋賀県知事、古川康佐賀県知事、村上仁志関経連地方分権委員長、松尾新吾九経連会長とこれまた錚々たるメンバー。
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以下、備忘録↓

神野教授:
○出先機関改革は諸刃の剣。デザイン次第では強烈に国の権限を強くする場合もある。
○今回のアクションプランにも機関委任事務(法的にはあくまで委任した「国の事務」であって、「地方公共団体の事務」とは観念されない事務)的コンセプトを持ち込まれようとしてた。最終的には消えたが、これをやられると折角の権限委譲は骨抜きになる。今後も注意が必要。

井戸知事:
○関西広域連合設立の背景は、関西全体で取り組むべき観光や防災など多くの課題について関西として取り組む主体が無かった。そこで国の対応を待たずにとにかく受け皿を用意して国を動かす為に関西広域連合を作った。
○関西広域連合の委員会は知事、議会は各県議会議員で構成される。つまり住民の意思が反映されやすい仕組みになっている。

嘉田知事:
日本は成長社会から成熟社会へ移行している。成長社会は富の分配を政治は考えれば良かったが、成熟社会ではリスク・負担の分配を考えなければならない。現状のような決定機関が現場に無い仕組みではタイムリーな判断が出来ない。

古川知事:
JR九州とNEXCO、DoCoMo九州とNTT西日本、どちらに親しみがあるか?私は地元九州に本社があるJR九州・DoCoMo九州に親しみを感じるし、地元の感覚に近い判断が出来るのは大きなメリット。

片山氏:
東京は国が乗り出して地域全体のデザインをやっている。関西は誰がやる?近畿整備局?これが進歩の違い。

神野教授:
将来的に財源の問題が立ちはだかる。
フランスの広域連合は課税権がある
スウェーデンは現在道州制の実験中だが、課税権もあるし財政高権もある
EUは通貨高権はあるが財政高権は無い
日本はアクションプランに財源関連の記述はたった一行しかない。

以上、まとめ終り。
雑駁な備忘録ですが、興味の有る方は別途質問して下さい。分かる範囲でお答えします。

ところで大きく話は変わりますが、この動画面白い

橋下徹大阪市長とMBSの女性記者の5月8日登庁時市長囲み取材における「君が代問題」に関するやりとりです。
このインタビューを元にこんな新聞記事が出来上がります

大阪市の橋下徹市長(42)は8日、登庁時の記者団のぶら下がり取材で、大阪府が施行した君が代起立条例に関して“逆質問”を繰り返し、30分近く、まくしたてた。「ここは議会とは違う。対等の立場」「質問に答えなければ回答はしません」「答えられなければここへ来るな」などとヒートアップ。登庁時ぶら下がり取材の全時間、キレ続けた。また同日夕、府市統合本部の会議後に開いた会見でも、終了間際に橋下氏自らこの件を切り出し、約20分にわたり持論を展開した。(以下略)

橋下市長が記者に30分の「公開口撃」 2012年5月9日9時25分 日刊スポーツ

自分は、正直な話、橋下市長について首をかしげる部分も多いのですがこういう訳の分からないマスメディアの取材姿勢と印象操作のカラクリが見えてしまうと多くのまっとうな国民は橋下市長擁護に回るだろうなぁと思います。
このオリジナルのやり取りを元にMBSがどんな編集映像を造り出し「報道」するのか興味津々です。5月11日毎日放送で夕方放送のVOICEで特集されるとのこと。

昔ならテレビに出た画像、新聞の記事、それが我々一般人に伝わる事実となっていましたが、今は一次情報に直接アクセス出来るのが良いですね。取材される側もすべての情報ソースを公開する事により自分を守る事が出来ると思います。

地方分権改革シンポジウム参加(前編)

先日の誕生日には本当に多くの方から御祝いのメッセージをFacebookに頂き有り難うございました。幾つになっても誕生日を祝って頂く事は嬉しいものです、皆さんのお言葉を励みに頑張ります!

一昨日は地方分権改革シンポジウムという経団連主催の会合に参加していました。経団連会館の大ホールは立ち見が出るほどの満席で、この問題に対する関心の高さが感じられました。
基調講演とパネルディスカッションの二部構成で、基調講演は元鳥取都知事で前総務大臣の片山善博氏による「出先機関改革の意義と課題」というテーマでした。
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備忘録代わりに纏めておきます。

出先機関改革の意義:
○出先機関において意思決定を行うトップは国からの人材で1-2年で交代する。色んな分野で知見を持った人間が地域に蓄積した方が良い。
○国・県・市で重なる業務も多く、行政改革の観点から意味がある。
○地域のことは地域で決める方が適切な答えが出るのでは。

出先機関改革に反対する人達:
○官僚・・・組織を改革することは、組織の中で描いた人生設計を壊してしまう可能性が有り、そこに恐れがあるのは理解できる。
○自治体・・市町村は反対も多い。国から補助金を貰っている立場上なかなか賛成しにくい部分もある。県への反発もある。県は日頃から基礎自治体との信頼関係作りに努力すべき。
○業界・・・土木建設業界は既存の出先機関と構築した信頼関係の変化に対する不安があるだろう。
○住民・・・自治体に対する不信感。しかし、地方に業務が降りてくることにより可視化が進めば自ずと不信感は払拭される。

大災害に備えて国直轄などの議論をどう考えるか?:
東日本大震災で活躍したのは自衛隊(国の組織)と消防(市町村の組織)。つまり人員・機材が何処に配置されているかが問題で、何処の組織(国or県or市町村)であるのかはあまり問題でないのでは?

関西広域連合における「奈良問題」をどう乗り越えるか:
いざとなったら関西圏から中部圏に移管して貰ってもよいのでは?政治判断としての決め方の問題。

四国広域連合構想をどう評価するか?:
経産局だけ移管するという戦線縮小の流れは、政府の実績作りに利用されてしまうのではないか?

出先機関改革を進めるための「基礎工事」:
官僚は反発する、だからこそ真の政治主導が必要。
国から地方へ仕事が移るにあたり、地方において住民の信頼を得なくてはならない。

以上、まとめ終り。論点を整理して、もの凄く噛み砕いたお話しだったので勉強になりました。ただし「反対する人達」の項目は反対者があげている出先機関移行のデメリット等をもうちょっと具体的に反駁した方が説得力があるかな、と。パネルディスカッションの後に片山氏自身仰っていましたが、今回は基調講演もパネルも基本的に出先機関移行に賛成の方が参加していたので、議論を深める為に次の機会には反対の立場の方にも参加したらどうだろうの事でした。

長くなりましたのでパネルディスカッションの件は次回書きます。

さて、明日はみやま市の政治学級二十日クラブという団体に招かれ県政報告を行う予定です。大体二ヶ月に一度くらいのペースでこの手の講演を行わせて頂けるようになりました、有りがたいことです。
この団体は名前の通り、地元有権者がもっと地元の政治を学び政治意識を高めることを目的とした団体です。みやま市の選挙管理委員会や生涯学習課が所管しており、イデオロギーに紐付いた団体ではありません。参加者の方の予備知識も豊富でしょうから、期待はずれにならないよう準備も大変です。どんなやり取りになるのか楽しみに資料を作成しています。

山門高校同窓会総会 譲れない言葉

昨日は我が母校山門高校の同窓会総会でした。
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毎年40才になる学年が担当学年として企画からチケット販売、会場設営等々全てを受け持つ手作りの同窓会総会です。
毎年メイン事業として講演会が開催されます、我々の学年では金美齢さんをお招きしました。金さんは本当にサービス精神が旺盛で、熱のこもった講演はもちろん、講演会後の懇親会までしっかりとご参加なさった上でサイン会なども行って頂き担当学年一同感謝感激だったのを昨日のことのように思い出します。
そして今年のメインゲストはなんとメイクアップアーティストのIKKO氏。今をときめく売れっ子だけあって例年とは比較にならない集客でした。同窓生以外の方も講演会の参加は認めていますので、立ち見が出るどころか2階部分までビッシリの超満員御礼となりました。
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↑クリックすると大きな画像を観ることが出来ますが、熱気を感じて頂けるでしょうか?

最後に実行委員長タスキを来年度の担当学年である平成3年卒の代表である黒木雄平君に引継ぎ、最後に担当学年全員がステージに上りご挨拶です
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平成2年卒業の皆さん、本当にお疲れ様でした。平成3年卒の皆さん一年間大変だとは思いますが一生一度の母校へのご奉公と思い全力で頑張って下さい。必ず1年後の今日仲間と共に素晴らしい想い出を分かち合える事を約束します。

今年山門高校は100周年を迎えます。卒業生も既に2万人を超え、我がみやま市唯一の高等学校として地域に根ざし、将来を担う地域の人材を輩出する大事な拠点と言う事に異論は無いと思います。
しかしながら昨今の急速な子供の減少により、今後どの様にして生き残っていくのか大きな課題が横たわっています。この件については昨年の予算委員会で質問させて頂いていますので、是非そちらをご覧下さい⇒平成23年度予算特別委員会質問「県立高校の魅力向上について」

話は変わりますが、ちょっと嬉しいことがありました。
とあるカフェを数週間前に訪れ、同席者に対して議論がエキサイトして政治絡みの話で熱弁を振るう機会がありました。その時、同席した方々はシラッとしていて個人的に「外しちゃったなぁ、熱くなりすぎたなぁ」と反省しておりました。ところが昨日またそのカフェを訪れたら、そこのマスターに「先日あなたが話していた事、ほんとその通りだと思うんですよね」と声をかけて頂きビックリしました。まさか数週間前の話をそんなに克明に覚えて貰っているとは思いもせず、更に共感を頂いていた事に感動しました。正直言って、議員というのは突き詰めれば人気商売。目の前の方にウケの良いことを言いたくなる気持ちも理解できます。それでも自分の発する言葉はちゃんと活きていて、巡り巡って自分自身を造っていく事を忘れてはならないと改めて気を引き締めました。

就任365日と街頭演説

昨年の統一地方選挙は4月11日に行われましたが、県議会議員の任期は4月30日からでしたのでまさに今日が丸一年となります。どうにかこうにか1年が終わりました、早かったようでもあり、色々有ったなぁと振り返れば想い出は尽きず、不思議な感覚です。

議員の任期は4年ですが、これは四季に喩えることが出来ると思います。
当選した年は桜咲く春、二年目は夏、三年目は秋、そして4年目が厳しい冬。この冬を乗り越えてもう一度桜を咲かせられるかは夏の過ごし方に掛かっていると思います。アリになるかキリギリスになるかの分かれ目、慢心せずに心して取り組まねばなりません。

そんなこんなで、4月は年度初めの総会シーズンでもあり基本的に忙しいのですが、別途個人的に目標を立ててあれやこれやと行動を開始、あっという間に時間が過ぎ去りすっかりブログやFacebookの更新すら滞る状態でした。ご了承下さい。

ゴールデンウィーク前半も終了しました。4月28日には自民党青年部・青年局の全国一斉行動として各地で街頭演説が行われました。福岡では天神のツインビルにて開催、参議院議員の大家敏志先生をはじめ多くの福岡県議会議員、福岡市や筑紫野市議会議員が参加されました。
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今回の街頭演説では「憲法改正の実現」「防衛力の整備」「領土問題の解決」がテーマに掲げられ、私が選んだのは憲法問題。
憲法問題と言うと、多くの方々が憲法9条問題を思い起こされますが、敢えて自分は憲法第三章の「国民の権利と義務」があまりに権利と自由ばかりに重きを置いているアンバランスな状況について問いかけさせて頂きました。
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サンフランシスコ講和条約が発効され日本が主権を回復したのが昭和27年4月28日。しかし日本国憲法はアメリカ統治下にある昭和21年に制定されているという時系列から考えても、これが主権国家の最高法規とするのは無理があります。その日本国憲法を基に法律や条令が作られ、国家公務員・地方公務員がこれに従い行動すれば自ずと国民が公共の福祉を軽んじ行きすぎた権利と自由の主張に傾くのは当然の帰結だと思います。

それ以外にも語りたいことが多く、持ち時間は5分程度だったのですが大幅に超過してしまいました。議員になって1年、色んな機会でご挨拶する事は多いのですが地方議員にとって演説の機会は極めて少ない。しかし自分の主張を纏め発表する機会は自らの政治的立ち位置や背景を再確認するためにも本当に大事だと思った一日でした。

伊藤整一海軍大将墓前祭

昨日は伊藤整一海軍大将墓前祭に出席しました。
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伊藤整一海軍大将は我がみやま市高田町にて誕生し、伝習館高校を卒業後海軍兵学校・大学校と軍人の道を歩まれ、第二艦隊司令長官として戦艦大和にて天一号作戦に参加。67年前、1945年4月7日、戦艦大和が坊ノ岬沖海戦にて撃沈される際、退艦を拒否し戦死されました。2005年に公開された映画「男たちの大和 YAMATO」で俳優 渡哲也さんが演じていらっしゃったと言えばピンと来る方も多いのでは?

作家の中田整一さんもお越しになっていました。
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中田さんはWikipedia等には熊本県玉名市出身と書いてありますが、生まれて6才まではまさに伊藤大将のお墓の裏にお住まいで、お名前の「整一」は伊藤大将にちなんで付けられたそうです。昭和史を中心に執筆されているノンフィクション作家ですが、御年70才になられて「最後の作品は伊藤整一大将の事を書きたい」と現在国内のみにとどまらず世界三十数カ国で徹底取材を敢行し、「4月7日の桜」という題名で来年の4月7日までに発売したいと仰っていました。
ご挨拶の中で印象に残ったのが「過去を蓄積し得ない国家は責任の所在が不明確になる。歴史は大切だ」という言葉。

伊藤大将は間違いなくこの地域が生んだ偉人です。しかし残念なことに周辺地域の偉人、例えば柳川市の北原白秋や大川市の古賀政男と比較するとその扱いには寂しいものを覚えます。伊藤大将のお墓はちょっと奥まった分かり難い場所で、案内表示もありません。遠方からみやま市に立ち寄られた方が「伊藤大将のお墓を訪ねたい」と言われても、地元住民が案内することも覚束ない。それどころか伊藤大将の存在すら知らない人が増えつつあるのも事実です。

実際、私達が子供の頃、白秋・古賀メロディーについては様々な機会に学び触れていましたが、伊藤大将の話を学校で教わった記憶がありません。太平洋戦争で破れ戦死した軍人であるからでしょうか?しかし中田整一先生が仰るとおり、伊藤大将があの戦いで何を守ろうとしたのか、そして何を残して貰ったのか、我々は自らを知るためにも学ばなければなりません。そして後世に伝えていかなければなりません。
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記念館が無いとかそういう表面的な事では無く、地元の偉人の足跡を次の世代の人に理解して貰い伝え続けることが「歴史」であり、その惜しみない努力が郷土愛に繋がり、郷土を愛する心は他者を尊重する心、家族を愛する心、自分を大切にする心に通じると信じています。これは教育の問題です。議員生活の大きなテーマとして、私に何が出来るのかからしっかり勉強をしていきたいと思います。

最後に、今でも名文として評される、伊藤大将が出撃前夜に妻に宛てた手紙をご紹介します

此の度は栄光ある任務を与えられ、勇躍出撃、必成を期し致死奮戦、皇恩の万分の一に報いる覚悟に御座候。
此の期に臨み、顧みるとわれら二人の過去は幸運に満ちてるものにして、また私は武人として重大なる覚悟をなさんとする時、親愛なるお前様に後事を託して何ら憂い無きは、この上なき仕合せと喪心より感謝致しり候。
お前様は私の今の心境をよくご了解になるべく、私が最後まで喜んでいたと思われなば、お前様の余生の淋しさを幾分にてもやわらげることと存じ候。
心からお前様の幸福を祈りつつ。

四月五日  整一   いとしき最愛のちとせどの

新年度のスタート!

4月になりました。今日から新社会人としての新たなスタートを切られた方や、転勤や異動で心機一転の方も多いのではないでしょうか?
みやま市では市内の保育園が一斉に入園式を迎えました。
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ご案内頂いた全ての保育園に行きたいのですが、身体は一つなので毎年順番に伺おうかと思っています。
ニュースなどでご存じの通り、都市部では保育園の待機児童が問題になっています。しかし地方では保育園・幼稚園共に少子化のために児童確保が困難を極め経営環境は厳しく、逆の意味で地域の教育・保育に支障が出そうな状況です。一方で特別養護老人ホームや老健施設は順番待ち状態。地域によって全く反対の方向に振れているこの二つの問題は日本の労働力に対するネガティブ要因と捉えれば根っこは同じです。これから減少していく生産労働人口や日本のGDP向上を語る上で避けては通れない問題として取り組んでいく所存です。

昨日は各地で花見日和だったのですが、柳川市の三柱神社境内では流鏑馬が行われました
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桜の時期に合わせた柳川の新しい風物詩にすべく開催され、今年が8回目だったそうです。神事にご招待頂き、初めて鑑賞しましたが、所作が美しく古来から伝わる伝統文化を桜の下で堪能できて大変良い経験をさせて貰いました。

遠方から柳川をお車で観光の際は是非みやま柳川ICをご利用ください。去る3月27日にみやま柳川ICから柳川市街地までを繋ぐ443号バイパスが完成し以前よりグッと時間が短縮されました。私も週末2往復くらいしたのですが今まで25分位掛かっていたのが15分程度になったような気がします。みやま柳川IC近くには先日1周年を迎えた道の駅みやまがあります。地元で取れた新鮮野菜をはじめとする名産品が並んでますので、お土産に是非!
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東日本大震災がれき早期受入に関する決議

31日間に渡って開催されていた二月議会(通称「予算議会」)も本日をもって閉会となりました。議会中は色々とネタはあるのですが、どうしても忙しかったり或いは書くことを躊躇するような状況もありブログの更新が滞ってしまいました。

2月議会の要点は
・小川県政初めての本格予算策定
・福岡県総合計画をはじめとする今後の県施策の背骨となる諸計画の策定/見直し
・議員提案の「福岡県飲酒運転撲滅運動推進条例(飲酒運転撲滅条例)」可決
・東日本大震災による災害廃棄物(がれき)の早期受入に対する決議
だと考えます。

本日全会一致で採択された「がれき受入決議」は特に印象的でした
全会一致で可決
昨年12月にがれき受入を一旦表明した佐賀県武雄市の樋渡市長は1000件以上に及ぶ抗議、そして具体的な職員に対する脅迫・イベント妨害の示唆により撤回を余儀なくされました。
福岡県議会において2月議会の一般質問で、がれきの受入を知事に対して質問した同期当選の川端耕一議員は、がれき受入について質問する事によってもしかしたら大きな反発を受ける可能性を御家族に対し事前説明して議場に向かったそうです。
本日の議場にもがれき受入に対して反対している団体の方10名ほどが傍聴に訪れられていました。そういう背景があっての全会一致での決議だけに感慨一入でした。

様々な風評がある中で、被災地のがれきを受け入れることについて不安を感じられる方がいらっしゃるのも良く理解できます。しかし、今回の決議文では下記のような文言が織り込まれています

「政府は、地方に受入要請するだけではなく、直接、国民に向き合い、放射性物質の安全基準の根拠等、対象廃棄物の安全性を丁寧に説明し、保証した上で各地方に処理量を割り当てるといった公平で毅然とした対応をすべきである。」

「住民の不安を払拭し、理解を得るため、国、県及び市町村が連携して、個別の受け入れ手順を詳細に定めるなど、安全な受入体制の構築を図ることを強く求めるものである」

あくまで国が安全基準をハッキリとさせ安全性を保証し、本当に安全だと皆が納得して頂けるがれきを、地域の処理能力の範囲で被災地復興の為に受入れる事が出来るよう「協議を開始する」のが目的です。その点を是非ご理解頂きたい。
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この写真は昨年7月に宮城県石巻市を訪問した際に撮ったものです。冗談じゃ無く、この光景が延々と何キロも続いている。

今回の福岡県議会の決議は即座にがれきの受入を始めるものではありません、県民の皆さんに一石を投じ大いに議論を巻き起こす事で、東日本大震災からの復興がより良い方向に進み始めることを願ってやみません。

最後に、2012年春の選抜高校野球大会にて宮城県石巻工業高校阿部主将が行った選手宣誓の全文を掲載しておきます

 宣誓。東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。
被災をされた方々の中には、苦しくて心の整理がつかず、今も、当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。

 人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。

 しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。

 だからこそ、日本中に届けましょう。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。

 我々、高校球児ができること、それは、全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。

 平成24年3月21日、選手代表、宮城県石巻工業高等学校野球部主将、阿部翔人

先日の一般質問の動画が公開されました

先週行った一般質問の公式録画中継がアップされましたので「議会における活動」に追加しておきました。
             ↓↓↓
平成24年2月議会一般質問「中小企業の地域によるハンディキャップについて 、地域目線の新規就農者支援について」

まだ議事録が上がってませんので代わりに原稿を掲載しています。議場にはちゃんと書記がいらっしゃいますが、全ての議員の質問及び答弁をちゃんと文書化するのは結構な作業のようで、次回議会までに議事録を作成するルールになっています。大体2ヶ月位掛かるという事です。正式な議事録が出来ましたら、そちらを掲載しますのでそれまでは動画にてご確認下さい。

質問のキーとなる「最低賃金」や「青年就農給付金」については、地元住民の方とお話しする中で要望やヒントを頂きこの度質問することとなりました。百点満点の回答とは行きませんが着実に前進出来たと思いますので、これをしっかり後に繋げていくよう努力させて頂きます。

また全体的な話で、今回の一般質問は議会改革の一環で質問者が大幅に増え、36名の議員が質問をする事になりました。私が所属する自民党福岡県議団からは当選一期生12名全てを含む19名が質問に立ち、通常なら当選回数の多い順番で質問していくのですが実験的に一期生から質問させて頂く事となりました。普段よりグッと緊張の度合いが高まりましたが非常に良い経験をさせて頂きました。

2月定例議会も折り返し地点。明日からは常任委員会、そしてその後佳境となる予算特別委員会が開催されます。私は予算特別員会には今回参加しませんが、白熱する議論を期待しております、

祝!一周年、祝!開業、祝!卒業

3月2日に無事一般質問を終えました。録画中継が来週には見られるようになるので、そしたらまたご紹介したいと思います。あまり意識していませんでしたが一般質問の演台に立つのはやはりプレッシャーらしく、終わった後の解放感はまた格別でした。

昨日行われたイベントで思ったこと備忘録。先ず九州新幹線筑後船小屋駅開業一周年記念式典。
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九州新幹線が全線開通したのは昨年の3月12日。その前日に、皆さんご存じの通り東日本大震災が発生。当日予定されていた全線開通イベントは全て取りやめになりました。だからこの開業一周年式典が筑後船小屋駅の誕生を祝う初めての式典となります。
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JR九州の唐池恒二社長は「(乗降数が少ないと指摘される)筑後船小屋駅について私は全く心配していない」と力強く仰りました。実際開業当初より乗降数は2割増しとなっているとの事。その理由として、日本で唯一公園の敷地内に存在する新幹線の駅で周辺の開発も着々と進んでおり、長い目で見た駅としての潜在力・伸び率は九州新幹線の駅の中でもNo1だと太鼓判を押して頂きました。

その後の祝辞では、古賀誠代議士が「九州新幹線というのは国家プロジェクトである。国家プロジェクトは生きとし生ける我々の為のものではない、これからこの地域に生まれ育つ子供達の為にある。まさに国家プロジェクトとは国家100年の大計なのです」、小川洋県知事は「九州新幹線は都市圏と地方の交流人口を増やすだけでなく、福岡市を働く場所・県南地域を住む場所として選択することを可能にしこの地域の定住人口が増える」など、皆様から熱いエールを送って頂きました。

私自身みなさまのお話を聞く中で、インフラは完成して終りじゃない、先輩方の血の滲むような努力の上に完成したこの貴重なインフラを活かしどう地域活性化に結びつけていくのか考え続け動き続けるのが我々世代に課せられた次の使命だと胸に刻みました。
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その後、筑後広域公園内に完成した「川の駅 恋ぼたる温泉館」のオープニングセレモニーに出席。内覧させて頂いたのですが茶色がかったマグネシウム成分がたっぷり含まれた温泉で、露天風呂も完備。公園や川の駅との相乗効果もありそうでこれは人気が出そうですね。もうちょっと落ち着いたら是非行ってみたいです。
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柳川山門医師会看護高等専修学校の卒業式にも来賓としてお招き頂きました
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看護の世界でお役に立ちたいとの想いでこの学校の門を叩いた10代から40代まで幅広い卒業生37名。背景は色々有れど、志は同じでしょう、厳粛で素晴らしい卒業式でした。これから実際の医療の現場に飛び込んできっと悩んだり迷ったりする事も多いでしょうが、今日この日の感動を忘れずに日本の医療の一隅を照らし続けて頂きたいと心から願います。卒業おめでとうございます!

いろんな想いを込めて、九州新幹線全線開通の感動CMを再度貼っておきます。今見ても涙と元気が同時に湧き出てきます。

告知:3月2日(金)に一般質問します

今回の議会における私の一般質問の日程が決まりました。3月2日(金)の8番目に登壇予定です。正確な時間は分かりませんが恐らく午後3時半~午後4時頃にスタートだと思われます。
福岡県議会のWEBサイトにて生中継が有りますので、お時間有る方は是非そちらをご覧下さい

福岡県議会 議会中継(click!)

映像をご覧になるには、「Windows Media Player」が必要です。

質問要旨は

○ 中小企業の地域によるハンディキャップについて
○ 地域目線の新規就農者支援について

の二つです。質問終了後に原稿は「議会における活動」に掲載する予定ですので、生中継を見られない方はそちらでご確認下さい。

2月定例議会開会、飲酒運転撲滅条例可決

本日より2月定例議会が始まりました。
昨年4月に新知事に就任された小川洋県知事が初めて本格的に作成した予算案が上程される大変重要な議会です。自民党県議団も朝からピリピリした雰囲気に包まれています。今回私は一般質問に立つ予定です。詳しい日程など決まりましたらまたお知らせしますが、恐らく3月5日の週と思われます。

早速本日は議員提案の「福岡県飲酒運転撲滅運動推進条例」が可決されました。傍聴席には飲酒運転事故による被害者家族の方もお越しになり、可決の際には拍手が起こりました。この条例が飲酒運転撲滅の一助となることを心から期待しております。今日は午後から飲酒運転事故被害者家族であられる山本美也子様の講演が議会内にて行われます。

2月19日(日)、平成24年自民党福岡県連年次総会に出席しました。谷垣禎一自由民主党総裁もご出席なさりご挨拶と中央情勢報告がなされました。
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ご挨拶の中で発せられた

「自分の足で立とう、頑張ろう、という人を助けるのが自民党。その上に共助、公助がある。自助が基本。」

「資源の無い日本、最後は教育。将来の日本を背負って立つ青少年育成に力を注がなければならない。」

という言葉。私も同じような想いを抱いていましたので大変心強く思いました。

また、消費税率の件について自民党の立場は消費税率アップは必要との認識。しかし野田総理はじめ一部民主党サイドが呼びかけている与野党協議に応じない件につき、下記の様な理由を説明されました:

1) 2年半前の衆議院選挙で自民党は(リーマンショックからの回復を前提に)消費税増税を掲げて戦った、一方民主党は埋蔵金を財源に子ども手当・高速道路無料化等主要政策を行うという約束で消費税増税は上げないと言って選挙を戦い勝利した。今、消費税増税を掲げるのならきちんとしたケジメが必要
2) 民主党内でも消費税増税に反対する勢力がいる。まず民主党内で話し合い党を纏めなければ与野党協議など出来ない。野田首相は小沢一郎氏と直接話し説得するべき。もし小沢氏があくまで消費税増税反対を貫くなら離党して頂くなりして、そこでやっと与野党協議を開始するお膳立てが整う

覚えていらっしゃいますでしょうか?自民党福田政権時代に衆参ねじれで進まない国会の状況打破のために、当時の民主党小沢一郎代表と大連立の話を進めて大筋合意していたにも関わらず、民主党内部が纏まらずご破算になった事を。大連立が良い悪いは置いておいて、これに限らず党として道筋を付けたにも関わらず、民主党サイドが党内の反発に遭いあえなく卓袱台返して煮え湯を飲まされたことが多々あったのは報道などでご承知の通りです。

「与野党協議に応じろ」との圧力が高まっているとは言え、なかなか応じられないのは政治的駆け引きだけが理由では無いことを実感すると同時に、こういう実情は理解して頂くのが難しい。本件については党としての発信力が問われていると思いました。

大阪都構想と関西広域連合視察

私が副委員長を仰せつかっている広域行政推進対策特別委員会にて大阪を視察してきました。
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我が福岡県をはじめとする九州7県は2010年に国の出先機関を丸ごと受け入れる「九州広域行政機構」の創設を国に提言しており、各県議会サイドも「九州の自立を考える会」を設立し足並みを揃え推進しているところです(関連エントリ)。今回は橋下徹大阪維新の会代表で話題の「大阪都構想」と「関西広域連合」を調査するために関西経済連合会、大阪市、大阪府、大阪維新の会、関西広域連合等を訪問してきました。

昨年の大阪W選挙の熱狂冷めやらぬ中の訪問、私も一体大阪都構想とはなんぞや?関西広域連合との関係やその先の道州制への道筋は?等々、期待を膨らませておったのですが正直肩透かしを食らった感じです。

先ず、大阪都構想について。
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関経連や大阪市・府の方々も大阪都構想の詳細については未だ詳細を認識しておられず様子見の状態。またどれだけ大阪市・府側でロードマップやマスタープランを作成しようと法律改正など制度が伴わなければ絵に描いた餅になる非常に不安定な状況である事を認識させられました。いつの間にか堺市が大阪都構想から離脱している事も報道ではあまり触れられていません。ある委員が「堺市の離脱により大阪都構想は有る意味破綻しているとも言えるのでは?」という突っ込んだ質問をされましたが、「堺市も最近政令指定市になったばかりなので当面は参加しないという判断だと思う。ただ将来的には変わってくると思う」というなんとも奥歯にモノが挟まったような回答でした。

また私自身疑問に思っていた、都構想から道州制への道筋。

橋下市長が府知事時代に強調されていた地域主権・道州制とは、現在国や府県が抱え込んでいる権限をなるべく住民サイド(道州及び基礎自治体)に移管、現在の府県の役割において広域的なものは道州へ、住民に近い狭域的なものは基礎自治体へ吸収され、都道府県そのものは消滅するようなイメージを持っています。しかし大阪都という強大な中間自治体を作ってしまうと、大阪都そのものが道州制における余計なレイヤーになってしまう危惧があります。一方で、堺市が「最近政令指定都市になったから、今すぐに大阪都構想には参加したくない」というのと同様な感情が大阪都民に生まれることも想定されます。大阪維新の会に対しその点について質問したところ「維新の会は大阪都構想を実現させる会」「道州制には色々ある、我々は(PHP研究所江口克彦氏が唱える)地域主権型道州制を目指す」「しかし地域主権型道州制は国の法律・憲法改正まで必要」という御回答で、私の疑問を払拭させるには至りませんでした。

なんとも言えないモヤモヤ感。聞くところによると、東京都においては特別自治区と都の対立というのもあるらしいです。それじゃ大阪都になっても大阪市と大阪府のような対立は解消しないのでは?という思いもある。それを財源調整においてコントロールするのならば特別区の独立性は踏みにじられるわけです。一方、大阪都が特別区と既存の基礎自治体の両方を司ることになれば、今まで府と市がそれぞれやっていた異質な業務を都として両方抱え込む訳で、逆に混乱するのではないかという疑問。ここんとこは既に都制度を敷いている東京を調査して検証できればと思います。

非常にネガティブな物言いになってしまいましたが、それでも橋下市長率いる維新の会の勢いというか突破力は本当に魅力的に感じましたし、「明るい展望が開けない」「現状を変えたい」という有権者の閉塞感も思い知らされました。その中で、まずは九州においてそのままお手本に成り得る関西広域連合と情報交換しながら、国の出先機関の受入を目指していく方向性は間違っていないと認識を強めたところです。

今回の視察、今までマスコミで得た情報とは全く違う生の声が聞けて大変参考になりました。やはり現場の声を聞くのは大変重要ですね。ご対応頂いた関係各位に心より御礼申し上げます。

飲酒運転撲滅条例案完成

福岡県は飲酒運転事故数全国トップクラスという不名誉な記録を持っており、飲酒運転撲滅条例を作ったり総合計画にて事故半減を目標に掲げたりしておりますがFacebookに

福岡県飲酒事故撲滅作戦・オペレーション「DDD」

というページがある事を教えて頂きました。

Facebookの有志が福岡県内の飲酒運転事故の発生を毎日報告してくれています。しかしページを見て驚くのはあれだけ飲酒運転の危険性(それは事故を起こした本人の社会的制裁も含め)についてあらゆるメディアを通じて散々周知されているにも関わらずほぼ毎日飲酒運転事故が発生していることです。私もフィードの購読をして飲酒運転撲滅への思いを共有したいと思います。

来週から始まる2月議会にて飲酒運転撲滅条例案が福岡県議会として提出される予定で、条例案について本日説明を頂きました。飲酒運転で2回検挙された場合アルコール依存症ではないか診断することが義務付けされ従わない場合は過料が科されるなど、条例としてなし得る範囲の中で最大限の効果を上げるよう腐心された後が窺えます(関連エントリー「飲酒運転撲滅条例について」)。採決された暁にはこの条例が飲酒運転撲滅に繋がる事を心から祈ります。条例案策定のために半年以上努力されてこられた調整会議の皆様、本当にご苦労様でした。

ところで、昨年視察した北陸電力志賀原子力発電所について驚きのニュースが
「本物だとは…」 北陸電力のありえないミス
石川県志賀町の原子力技術研修センターでサンプル展示していた展示ウランが実は本物だったということが発覚

ええええええ?!ちなみに志賀原子力発電所では写真のようウラン燃料ペレットのダミーをお土産で頂いたのですが、これはさすがに本物じゃ無いよなぁ?
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第39回清水山ロードレースに参加しました

昨日、第39回清水山ロードレースに参加しました。
冬の筑後地方には珍しく雲一つ無い晴天、風も無く、絶好のレース日和でした。
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毎年2月上旬に行われるこのレース。昨年も出場させて頂いたのですが、その頃とは公私ともに環境ががらっと変わってしまいました。当時は色々と漠然とした不満や不安が社会に対してありましたが、それでもなんとなく日常は続いていくのだろうという想いでした。

ところが3月11日の東日本大震災により「なんとなく続く日常」というものが幻想だと思い知らされ、自らの立場も変わった。そんな感慨を覚えながらレース出場にあたり「折角走るなら、なにかメッセージを伝えたい!」との思いからTシャツに「頑張れ日本!みやまから元気を!」と書き込んだのでした。
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そのお陰でしょうか、沿道やボランティアの皆さんから本当に暖かいご声援を頂きました。Tシャツのメッセージを見つけて「がんばれ〜ニッポン〜!」と声をかけてくれる方の多かったこと。

そう言われるとついつい応えてしまいたくなるお調子者。猫ひろしさんばりに手を振り返して「一緒にがんばりましょう!」と声をかけてました。走りながら大声を出すと結構疲れるのですが、終わってみればタイム的には去年とほとんど同じでゴール出来ました。手元の時計では5キロを約21分。
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目標の20分切りには全然届きませんでしたが、「頑張れ日本」のおかげでしょうか、沿道の皆さんやボランティアの皆さんと一体となって本当に気持ちよく走らせて頂きました。沿道の応援の皆様、多くのボランティアの皆さん、主催者の皆さん心から感謝致します。来年は40回の記念大会ですが、次は9.7キロに挑戦するつもりです。

タイムや順位を度外視して、走る事はやっぱり楽しいし素晴らしい。一緒にみやまの美しい田園風景を楽しみませんか?参加賞もみやま特産品が山盛りですし、閉会式ではお楽しみ抽選会も行われます、ご興味有る方、是非来年は一緒に走りましょう!