予算特別委員会が佳境です

3月15日から予算特別委員会が開催されています。私は2011年7月以来2度目の予算特別委員として2013年度の福岡県予算について慎重審議しております。
昨日まで既に3つの質問をしましたので簡単に内容と執行部からの回答を纏めておきます:

3月18日「実態に即した自殺対策について」
福岡県ではゲートキーパーの養成を自殺対策の主軸に据えていますが、自殺対策推進を目指すNPO法人ライフリンクが纏めた自殺実態白書2013などを参考に、自殺の危機要因を分析の上効果の高い職種(弁護士、司法書士、葬儀社等)を対象にゲートキーパーの養成を行い、事業効果を高めることを求めました。執行部からも同意を得て、今後どの団体に対し行うかを検討したいとの事。

3月19日「子育て支援・県と企業の包括提携について」
子育て支援については、専業主婦の社会参加に着目し、専業主婦故社会参加しようとすると託児の問題が発生することを指摘。県のセミナーなどから託児コーナーを設ける事を提案。また民間含めた諸団体が子育て世代の女性向けにセミナーなどを行う際、託児コーナーを設置しやすいよう何か方策を検討するよう要請。まずは県の行事から託児コーナー設置を行い、市町村にも要請していくとの回答。また託児コーナーの普及のために県が行っている「子育てマイスター制度」を積極活用し、制度設計を行うとの事。
県と企業の包括提携に関しては、昨年6月議会及び決算特別委員会での指摘を踏まえ、新たに締結されたローソンとの包括協定が公平・公正を損なっていないか確認。中小企業が置いてけぼりにならないよう県側も汗をかくよう合意。また、ローソン始め、今後協定を締結したり、更新する企業とは、社員に対し地元自治会に加入を呼びかけるように要請すること約束しました。これは県としては画期的な事だと思います。

3月19日「園芸施設へのチップボイラーの推進・農地の湛水被害を解消する防災減災対策について」
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原油高・円安のトレンドの中、省エネ事業として県が検証を行う「園芸施設ハイブリッド暖房システム(福岡方式)モデル」を一刻でも早く実施に向かわせるようスピードアップするよう要請し、執行部からも同意を得ました。
また、湛水防除につき、県単独予算を引き続き付けて推進することを要請。現在県土整備部、農林水産部、水産局等に分かれている水害対策を統括する窓口を作るよう要請。こちらは今後継続して要請をしてくつもりです。

政権も交代し、自民党県議団としても無責任な批判だけはできませんので、しっかりと実を取る質問になるよう頑張っています。
21日は、県土整備部に対し迅速な復旧復興を進めるための組織体制づくりに関して質問します。また22日は教育庁に対し、体罰に関する質問を行います。

一問一答の予算特別委員会はじっくりと議論するのには適しておりますが、堂々巡りにならないよう問題点を明確にし、執行部から明解な後で検証できる答弁を引き出すことが必要です。
その為にはこちらもしっかり勉強が必要で、今回のように途中で祝日が挟まると助かります。
議員の仕事というと、議会に出ているだけが仕事と勘違いしている方もいらっしゃいますが、あくまで議会や委員会は最後の仕上げの場で有り、そこに向かうまでの地元の意見集約、会派における議員間の調整、執行部からの情報収集と粘り強い折衝が無ければ成果は得られません。断言します。そういう部分はなかなか公にし辛い部分も有りますが、直接質問頂ければ出来る限りお答えしたいと思います。

一問一答形式の予算委員会は録画中継がありません。また正式な議事録が上がってくるのに何ヶ月か時間が掛かりますが、公開次第ご紹介しますので、興味の有る方は是非ご覧下さい。
ということで、やっと昨年の決算特別委員会で行った私の質問の議事録が公開され始めました。私のホームページの「議会における活動」コーナーにてご紹介しています。

下記3つの質問が公開されています:
平成23年度決算特別委員会質問
2012年10月30日「自主防災組織の育成と災害時の情報収集」
2012年11月2日「福岡県の海外戦略」
2012年11月6日「県と私企業の協定について」