【一般質問の要旨と答弁骨子】

【一般質問の要旨と答弁骨子】
一般質問は先週の金曜日無事終了しました。
新たなメンバーも加わった県議会、心新たに演壇に向かいましたが2期目になっても相変わらず緊張します。
特に、今回は2期目の小川体制に対して一般質問トップバッターという事で気合いを入れて挑みました。

質問原稿をブログに上げております。また同じページから中継録画が7月1日頃から観ることが出来ます。
http://itahashi.info/blog/20150626110040

質問要旨と知事の答弁骨子は下記の3点

板橋「景気回復の県内地域格差についてどう考えるのか?また、景気回復の振れ幅が小さい地方に対する具体的・効果的な施策について」

知事: 景気回復の道筋に関する基本的考え方を披瀝。県の民間設備投資刺激・地域消費喚起・民間賃金アップに関する具体的取組を表明。公共事業を「幅広い分野で生産誘発効果が有る」とした上で、必要に応じた事業量確保し、国からの補助減少について県単費で補い、地域毎にメリハリをつけて執行する旨答弁。

板橋「給与格差により地方における技術人材の確保が困難になっている、人材多様性の確保のためにどのような施策を打つのか」

知事: 中小企業が必要な人材を確保し、地域のものづくり企業等が多様性を維持することの重要性を共有。「正規雇用促進企業支援センター」における新しい取組により企業が行う多様な人材確保を支援する事を表明。

板橋「中小企業振興条例は公共事業を担う企業の意見や、地域後の特徴もしっかり反映させて、地方の景気回復に実効性のある条例を目指すべきではないか」

知事: 条例制定の為に行っている、約1200社に対するアンケート調査は県内企業の業種構成を反映し、サービス業4割、小売業2割、建設業、製造業、卸売業が各1割程度の比率に設定している。一方で92社に対して行った経営者に対するヒアリングは 製造業53社、サービス業16社、小売業7社、建設業4社、卸売業3社、その他9社。引き続き出来るだけ幅広く経営者の声を聞き、県内各地域の中小企業の課題やニーズの把握に努めて条例に反映させるとの答弁。

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引き続き、この答弁を基本に、県内各地で景気回復を実感して頂けるような施策が行われているかしっかり執行部と協議して参ります。

 

平成27年6月議会一般質問「景気回復の地域格差と地域の人材多様性確保について」

録画中継にて知事答弁を含め視聴する事が可能です
板橋聡の議会質問録画中継

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質問要旨 一、景気回復の地域格差と地域の人材多様性確保について
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◯十八番(板橋 聡君)登壇 皆さん、こんにちは。自民党県議団の板橋聡です。二期目を迎えました小川知事に対する一般質問のトップバッターを務めさせていただきます。常日ごろから御指導をいただいております先輩諸氏、同僚議員の皆様の御配慮に感謝申し上げて、始めさせていただきます。
 四年前、私が初めて一般質問の舞台に立たせていただいた際、小川知事より、県内の格差を何としてでも解消し、地域の特色を生かしてバランスある発展を目指す旨、力強いお言葉をいただきました。あれから四年の時が流れ、国政においては政権与党がかわり、経済政策も緩やかなインフレを目指すよう方針転換が行われ、それに伴い為替相場、株価初めとする経済環境が激変した中、今回は景気回復の地域格差と地域の人材多様性確保について質問をさせていただきます。
 まず、景気回復の地域格差についてです。経団連が六月十九日に発表した二〇一五年春闘の月例賃金引き上げに関する最終集計では、大手企業の賃上げ額は八千二百三十五円となり、十七年ぶりに八千円を超え、賃上げ率は二年連続して二%を上回りました。直近の景気動向指数は前月比一・九ポイント上昇し一一一・一となり、内閣府は基調判断を引き続き改善を示していると発表。また、民間企業の設備投資増により二〇一五年一─三月期のGDP二次速報値は前期比年率三・九%増で、一次速報値から大幅改善をしております。このように、多くの景気指標は経済状況の改善を示し、消費税率アップによる足踏みがあったものの、アベノミクスと呼ばれる経済政策は着実に実績を残していると言えます。
 しかしながら、私の地元のみやま市初め市井の声に耳を傾けると、そこまで景気のよい話が聞こえてこないのも現実です。知事も同様に、六月議会の説明要旨や我が会派の代表質問に対する答弁など、アベノミクスの効果による県内経済の見通しについて事あるごとに、県経済は持ち直してきている、その回復を確固たるものにするとした上で、県内各地でそれを実感できるようにすると発言をされています。
 そこで知事に質問です。知事が景気回復を県内各地で実感できるようにするというのは、裏を返せば県内でもまだ景気回復を実感できない地域があるという意味だと理解します。景気回復に関する県内地域格差について知事の所見をお聞かせください。
 当初、景気回復は、東京を初めとする大都市圏が起爆剤となり、徐々に地方へ波及していき、最終的に県下隅々で実感することができるものと思っておりました。つまり、都市部と地方には景気回復の時間のずれ、すなわちタイムラグが存在するため、このタイムラグの期間を乗り切れば、まず都市部に訪れた景気回復の波が地方に押し寄せるのではと考えておりました。しかし、景気指標と言われる業況判断DIや有効求人倍率、完全失業率など主要な数値を過去二十年ほどさかのぼって調べてみると、東京、福岡、全国平均は全てほぼ同じタイミングで上昇したり下降したり回復をしております。つまり、リーマンショックがあれば同時に全て下降し、政権交代すれば同時に上昇し、消費税が上がれば同時に下降しており、そこにタイムラグは存在しません。存在するのはタイムラグではなく、地域による上昇または下降する振れ幅の違いでした。つまり、東京は回復するときは大きく上昇する、福岡は小さく上昇する、下がるときには同時に下がり始めてほぼ同じタイミングで底を打つ。今のところ福岡県内各地の詳細なデータは存在しませんが、県内でも都市部と地方で同様の傾向があることは想像にかたくありません。
 そこで知事に質問です。景気回復を県内各地で実感できるようにするとは、すなわち景気回復の振れ幅が小さい地方においてこれを押し上げることにほかならず、景気回復のピークを迎える前にこれに対する具体的かつ効果的な施策を速やかに打っていくことこそが景気回復の地域格差是正につながると認識しますが、知事の御所見を披瀝ください。
 さて、景気回復の振れ幅は、地域によって格差が存在するということについて質問しましたが、その際、大きな問題となるのが賃金格差です。アベノミクスの第二の矢と呼ばれた財政出動などをきっかけに、人手不足の声が聞かれるのが土木職です。この求人賃金の東京と福岡の差額を、アベノミクス前後という観点で政権交代前の二〇一二年十二月と二〇一五年直近を比較します。そうすると、最高賃金における東京と福岡の差は二〇一二年十二月に五・六万円だったものが、直近では七・七万円に広がり、最低賃金においても二・三万円から四万円に広がっています。もちろん、福岡でも賃金は上がっているものの、上げ幅が小さいため東京との差がむしろ広がる結果になっており、これは福岡県内においても同様の傾向、すなわち景気回復に伴い都市部と地方の賃金格差は広がっていると考えられます。そうすると、四年前の私の一般質問でも同様の指摘をしておりますが、給与がよく、人材の流動性もあり、景況感もいい都市部に新規学卒者を含む求職者は流れることになり、これは地方創生議論の肝である人口の一極集中をさらに加速させる懸念すらあります。また同様に、福岡県内各地には、地域の特色に根差した技術力を武器として活躍するローカルな物づくり企業が多数存在します。例えば、筑豊地域では、炭鉱産業の二次産業として技術を磨いた鉄工会社などが、自動車産業を初めとする新しい分野へ続々と乗り込んでいます。また私が住む有明海周辺では、ノリ養殖の最盛期に、不眠不休で行われるノリの生産、加工を支える技術を持ち、二十四時間対応の保守体制を整えた機械メーカーが複数存在します。これら地域密着の物づくり企業が今、口をそろえて技術者の確保が大変難しいと言っております。景気回復や賃金の地域格差が原因で地方から技術人材が流出し、前述したような地域に根差した物づくり企業が存亡の危機に立たされるのは、雇用問題はもちろん、地域が人材の多様性を失い、そこに生まれ育つ青少年にとって身近な目標となる社会人の種類が減ることは、地域の柔軟性や活力を失うことにつながります。
 そこで知事に質問です。四年前も指摘しておりましたが、給与格差が景気が回復傾向のために引き続き拡大する中、地方では人材、特に技術系の人材確保が難しくなっております。雇用面について、地域における人材多様性の重要性と、その確保のためにどのような対策が必要か、知事の所見をお聞かせください。
 最後に、中小企業振興条例について質問します。知事は、地域経済を支える中小企業を総合的に支援するために、中小企業振興条例制定に向け準備を進めているとおっしゃっております。我が党の代表質問において、これまで九十二社の経営者に対し本庁職員が直接ヒアリングを実施したり、現在千二百社を対象にアンケート調査中とのお答えをいただきました。そこで私は、ひそかに危惧していることがあります。経済産業省出身の知事だけに、物づくり系企業に偏ったヒアリングやアンケートにならないだろうかと。例えば、先ほどからお話ししているように、景気回復の幅が小さい地方において、公共事業は景況感に大変大きなウエートを占めます。その点で、公共事業を担う企業の意見や地域ごとの特徴もしっかり反映させるなど、都市部だけでなく、地方の景気回復に対しても実効性のある条例を目指していただきたいが、知事の御所見を御披露ください。
 以上、四年前の初質問で取り上げた県内地域格差を主眼に置いて質問をいたしました。知事の選挙のスローガンどおり、四年前よりさらに前進した答弁を期待して、質問を終わります。(拍手)

◯議長(井上 忠敏君) 小川知事。
*知事答弁

◯知事(小川 洋君)登壇 お答えを申し上げます。
 まず初めに、景気回復の地域格差と、それに対する対策でございます。福岡県の経済は、生産、消費が堅調に推移をいたしておりまして、雇用情勢も有効求人倍率が過去最高の水準でこのところ推移するなど、全体としては着実に持ち直しをしてきております。これを企業ごとに見てみますと、輸出が好調な自動車、産業用ロボット、また外国人の観光客の増加により売り上げが伸びておりますホテル、百貨店などを中心に、業績が回復しているという声が聞かれます。その一方で、食料品加工、サービスなど内需型の中小企業を中心に原材料の高騰、あるいは人件費の増加が収益を圧迫している、そういった声も聞かれるところでございます。業種や規模にかかわりなく、この今持ち直してきております景気回復を県内に広げていくためには、企業の生産や設備投資が活発化をいたしまして売り上げ、収益が増大し、それが雇用の拡大、賃金の上昇につながっていき、そのことがさらなる個人消費の拡大と生産拡大を引き起こす、そういった経済の好循環を実現していくことが必要であると考えております。
 こうした考え方のもとで、二月の補正予算と、それから二十七年度の当初予算によりまして、民間設備投資を刺激するグリーンアジア国際戦略総合特区の推進、物づくり中小企業が行います新製品の開発に対する助成、地域の消費を喚起をいたしますプレミアムつき地域商品券の発行、またよかもん、名産品です、それから、よかとこ、旅行事業でございますが、これらの販売、そして雇用条件や労働環境の改善を後押しをいたします正規雇用促進企業支援センターの開設、賃金改善を図る中小企業への人材派遣、そういったことに取り組んでまいります。また、幅広い産業分野で生産誘発効果が見込まれております公共事業につきましては、補助事業費の減少というものを県の単独事業費で補うとともに、防災、減災の観点から、地域ごとにめり張りをつけてこれを執行することといたしております。そして、今後県経済の動向を見きわめつつ、必要に応じ事業量を確保していきたいと考えております。こうした取り組みを機動的に進めることによりまして、持ち直しをしてきております我が福岡県の経済、その回復を確固たるものにし、県内各地の企業、県民の皆様に景気回復を実感していただけるよう全力を挙げてまいります。
 次に、地域の中小企業の人材確保についてお尋ねがございました。中小企業が求める技術者などが地域から御指摘のような都市圏に流出をし、その企業経営に支障を来すようなことになれば、各地域の特性を生かした形で物づくり企業というのは立地いたしております、その多様性が失われかねません。中小企業が必要な人材を確保していくことは重要な課題であると、このように認識をいたしております。そのため県では、年代別の就職支援センターのホームページ、また合同の会社説明会などによりまして地元中小企業を御紹介をしていくとともに、企業の人事採用担当者を対象といたしまして採用力の向上セミナー、そういったことも実施をいたしまして、中小企業の人材確保、両面から支援に努めているところでございます。今年度は、地元中小企業の魅力をより詳しく紹介をする冊子を作成をいたしまして、県内外の大学等へ配布する予定でございます。また、正規雇用促進企業支援センターを設置いたしまして、労務管理経験がある専門アドバイザーが企業を訪問いたしまして、人材の採用やその定着の支援を図ることといたしております。今後、こうした新たな取り組みも含めまして、中小企業が必要とする技術者など多様な人材の確保をできるだけ支援をしてまいります。
 次に、中小企業振興条例の制定についてお尋ねがございました。この条例の策定に当たって、幅広く中小企業の課題やニーズを把握をしているところでございます。これは、その対象は物づくり企業に限ったものだけではありません。県内七十一カ所の商工会議所、商工会の経営指導員は、御承知のとおり日ごろから地域のサービス業、小売業、建設業などの企業を訪問いたしております。こうした産業の情報も活用してまいりたいと思っております。加えて、現在千二百社に対するアンケート調査を行っており、その内訳を申し上げますと、県内企業の産業構造、これを反映させた形で数を決めております。サービス業が四割、小売が二割、建設、製造、卸、それぞれ一割となるように対象を決めて調査を行っているところでございます。また、これまでのところ九十二社の経営者の方にヒアリングを行っておりますけれども、これまで行った九十二社についてその内訳を申し上げますと、製造業が最も多く五十三社、サービス業が十六社、小売が七社、建設が四社、卸が三社、その他が九社となっております。(発言する者がある)それで、最後まで聞いてください。引き続き、できるだけ、今、これまでのところ九十二社と申し上げた。これから引き続き、できるだけ幅広く経営者の声を聞いていきたいと、このように考えております。今後も、県内各地域の中小企業の課題やニーズの把握に努め、条例に反映させていきたいと、このように考えております。

【6月26日に一般質問を行います】

【6月26日に一般質問を行います】
本日より6月議会代表質問が始まりました。
私は6月26日(金)11:00より、2期目に入る小川県政に対する一般質問のトップバッターとして議場に立ちます。

質問要旨「景気回復の地域格差と地域の人材多様性確保について」

こちらのページから生中継が観られます
http://www.fukuoka-pref.stream.jfit.co.jp/

見逃した方は7月1日頃からこちらのページで録画中継が観られます
http://www.fukuoka-pref.stream.jfit.co.jp/?tpl=speaker_result&speaker_id=300

ところで、西日本新聞の福岡都市圏版で「地方議会『見える化』計画」という特集記事が、福岡市議会の開会に併せて掲載されています。
筑後版には載っていませんので、エッセンスをWEB版で御確認ください。
http://www.nishinippon.co.jp/feature/local_councilor/

大変良い試みと思います。
個人個人で報告会を開いたり、活動レポートを配布したり、WEBで情報発信しても限界がありますし、そもそも観る気もない方大勢です。なんだかんだ言っても、地方議会に興味を持って頂けるにはマスコミに取り上げて貰うのが一番です。

後輩から紹介して貰い、やっと読み終えたこの本が面白かった
「ええ、政治ですが、それが何か?」岡田憲治著
http://www.amazon.co.jp/dp/4750340170
20150624081020
小難しい政治の話ではなく、自分と政治の関わりを平易な文章で綺麗に解説してくれる。

【福岡よかもん広場にキジ車登場】

【福岡よかもん広場にキジ車登場】
今年4月にリニューアルされた、福岡県庁11階にある「福岡よかんもん広場」にみやま市の郷土玩具である「キジ車」。子供が乗れる大型版がキジ車保存会の皆様から寄贈されました。
寄贈式には、キジ車保存会の宮本会長、県観光物産振興課武濤課長はじめとする関係者がご出席。

キジ車は約1200年前、伝教大師が現在のみやま市にある清水寺を訪れた際、道に迷い、そこを一羽の雉が道案内をしたという伝説が由来です。

今までも何体か寄贈して頂いておりましたが、今回は子供が乗って遊べる大きさ。
たまたま飯塚市の小学四年生が県庁見学にお越しで、早速初試乗してもらいました。

 

【6月議会スタート、政策審議会について】

【6月議会スタート、政策審議会について】
先週末、第一回開催となる「みやま市文化協会邦楽部会発表会」に参加しました。
邦楽部長で女性和太鼓グループ「媛太鼓」の主席でもある藤吉先生の発案で、私も媛太鼓に混ぜて貰い一曲叩く機会を頂きました。見るのとするのは大違い、自分的には「気分は鬼太鼓座」だったのですが(苦笑)良い機会を頂き有り難うございました。
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6月議会が昨日開会しました。
平成27年度の当初予算1兆7769億円余等を審議する大変重要な議会です。
各会派の代表が行う代表質問の時間も、予算審議する議会においては持ち時間を45分から60分に延長して行います。

自民党県議団には政策審議会(略して政審会)というのがあり、こちらで代表質問を練り上げます。
政審会は、会長・副会長・事務局長と8つの常任委員会を代表する部会長の計11名で構成されており、私は総務企画地域振興の担当部長を拝命しています。

昨日は代表質問草稿の一回目のチェックでした。60ページ近くに上るボリュームにも圧倒されたのですが、その中でも総務・企画地域振興に関連する項目が4割以上!項目も予算や財政関連のみならず多岐に渡り大変でした。

代表質問の草稿は本番まで門外不出の為、詳しい内容は公表出来ませんが、2期目のスタートを切る小川県政に対し二元代表制の一翼として牽制機能をしっかり果たせるよう政審会一同頑張ってます。

【目指せ、奇跡のむらづくり〜山川町伍位軒集落】

【目指せ、奇跡のむらづくり〜山川町伍位軒集落】
「限界集落」、高齢化・過疎化が進み、共同生活の維持が難しくなり存続が危ぶまれる集落の事で、昨今では多くの方々に認識されている言葉です。特に中山間地をイメージされる方が多いのでは。

そんな中山間地の典型のような場所に位置する、みやま市山川町の伍位軒(ごいのき)集落。私も議員の仕事をするまではなかなか足を運ぶ機会も少なかった地域ですが、この伍位軒集落が平成27年度の「豊かなむらづくり全国表彰事業」で九州のベスト3に選ばれ、今後天皇杯や内閣総理大臣賞を頂くチャンスとなっております。

豊かなむらづくり全国表彰事業は、農山漁村におけるむらづくりの全国的な展開を助長し、地域ぐるみの連帯感の醸成及びコミュニティ機能の強化を図り、農林漁業及び農山漁村の健全な発展に資することを目的として、昭和54年度から農林水産祭の表彰行事のむらづくり部門として実施されています。

伍位軒は標高180mに位置し、総世帯数わずか29戸、人口110人の集落です。この地域は江戸時代末期よりみかん栽培が始まり、今も29戸の内27戸がみかんの専業農家。過去オイルショックやオレンジ輸入自由化という2回の価格大暴落を品種転換や園地整備による省力化で乗り超えましたが、まだまだ不安定なみかん経営、高齢化、後継者不足などのし掛かる課題山積でした。

しかし「『みかんの里』を守る為に自分達やれることは自分達でやろう!」と一念発起、平成12年より推進体制を整え、中山間地域直接支払制度等を活用し伍位軒独自のむらづくりを推進。

結果、現在の山川みかんのブランド戦略を牽引するまでになった優良品種「北原早生」が誕生、集落の平均所得が向上し、後継者が増加。更に小学生以下の子供の数が年々増加し、青年部や女性農業者をはじめコミュニティーも向上するという、少子化に頭を抱える自治体にとって信じられないようなスパイラルで地域の活性化を実現しています。

この取組みを、この度「豊かなむらづくり全国表彰事業」に「集落みんなで守る『みかんの里』〜子供の声がこだまする郷づくり〜」というテーマで紹介した次第です。

7月16日の現地視察審査を経て、その後各1点が選定される「天皇杯」「内閣総理大臣賞」「日本農林漁業振興会長賞」を目指す事になりました。伍位軒の北原区長ともお話しし、県においてもトップを目指すべく農業普及センターなどを中心に最後までバックアップさせて頂くことをお約束しました。

行政は「地域の特色を活かす」と良く言います。聞こえは良いのですが、それを実現しているところはまだまだ少数です。伍位軒は小さな集落ですが、だからこそ地方創生の大きなヒントが隠れています。

 

【予算案勉強会、質問が形になる感動】

【予算案勉強会、質問が形になる感動】
本日は自民党県議団において平成27年度予算案勉強会が開催されました。朝10時から順番に12部署の重点施策に関する説明が夕方まで続き、頭を使いすぎました。
一方で過去4年に執行部へ働きかけた事が様々な形で事業化されていたり嬉しい限りです。
以下、重点施策として今回説明頂いた中で、過去私が行った質問内容をよく酌み取って頂いていると感じたものを列記してみます。

総務部「防災行政情報通信ネットワーク整備・防災情報システムの設計」
⇒平成23年度決算特別委員会質問「自主防災組織の育成と災害時の情報収集」
http://itahashi.info/blog/20121030091558

企画地域振興部「スポーツを活用した地域振興プロジェクト」
⇒平成26年2月議会一般質問「スポーツによる広域地域振興について」
http://itahashi.info/blog/20140311110007

新社会推進部「青少年アンビシャス運動推進費・放課後児童クラブと連携する新たなアンビシャス広場作り」
⇒平成26年6月議会一般質問「自治体の消滅可能性を遮る具体的施策について」
http://itahashi.info/blog/20140616110021

新社会推進部「福岡ソフトバンクホークスファーム開業記念事業」
⇒平成26年2月議会一般質問「スポーツによる広域地域振興について」
http://itahashi.info/blog/20140311110007

新社会推進部「若年層意識啓発の為の出張授業の実施」
⇒平成26年6月議会一般質問「自治体の消滅可能性を遮る具体的施策について」
http://itahashi.info/blog/20140616110021

農林水産部「ブランド農林水産物育成対策」
⇒平成26年9月議会一般質問「人口減少社会への対応について」
http://itahashi.info/blog/20140929134543

農林水産部「総合的な鳥獣被害対策の推進」
⇒平成25年決算特別委員会質問「鳥獣害対策について」
http://itahashi.info/blog/20141030104708

建築都市部「空き家活用モデル普及促進費」
⇒平成27年2月議会一般質問「中山間地における果樹産地の新規就農者対策」「空き家予備軍対策」
http://itahashi.info/blog/20150217142539

教育委員会「放課後学習活動支援費・「学び道場の実施」」
⇒平成26年6月議会一般質問「自治体の消滅可能性を遮る具体的施策について」
http://itahashi.info/blog/20140616110021

自分も2期目となり、議会や会派を裏方で支える立場になると質問機会は減るかも知れませんが、形を変えても引き続き地域の皆さんの声を頂きしっかりと反映させることが出来るよう努力して参ります。

6月議会では一般質問を行う事になりそうです。詳細が決まりましたらまた報告します。

 

【6月議会が近づいてきました】

【6月議会が近づいてきました】
昨日は委員長として初めての総務企画地域振興委員会が開催されました。
委員及び幹部職員の紹介に続いて、下記の議案が審議されました。

・各部局 所管事務の概要について
・世界遺産登録推進室「明治日本の産業革命遺産」イコモス勧告について
・人事課 平成27年度機構改革について
・各種委員等の選任について

改選後第一回という事もあり、複雑な案件はありませんでしたが、委員長の役目は「する」のと「見る」のでは大違い。久しぶりにテンパりました。

今回の総務企画地域振興委員会の写真は、6月末に発行予定の「福岡県議会だより」(新聞の折り込みなどで配布されます)に掲載されます。委員会の雰囲気を見て頂ければ幸甚です。

そして本日は自民党県議団の議員総会、政策審議会。明日は平成27年度の本予算に関する勉強会。
来週6月17日開会予定の6月議会に向けての準備が着々と進んでおります。
選挙の為二月以来4ヶ月ぶりの議会、テンションが徐々に上がってまいりました。

 

【第二回聡寿杯グラウンドゴルフ大会を開催しました!】

【第二回聡寿杯グラウンドゴルフ大会を開催しました!】
書き忘れていましたが、先週の土曜日は私が大会会長を務める聡寿杯争奪グラウンドゴルフ大会を開催しました。約270名近い参加者にお越し頂きましたが、残念ながら雨模様。最初三ゲームの予定が二ゲームで打ち切り。
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私は自民党の役員会が急遽入った為、遅れて表彰式だけ参加する予定が残念ながら間に合わず。大変申し訳ありませんでした。

しかしながら、役員はじめお世話役の皆様が臨機応変に対応して頂いたお陰で怪我もなく無事に終了することが出来ました。関係者の皆様に心より御礼申し上げます。そして私の妻も突然の指名にもかかわらずしっかり代役を務め上げ、家庭内で更に頭が上がらなくなりそうです(苦笑)
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今年の優勝は男子の部森田様、女子の部橋本様。スコアはなんと26と30!
若さを武器に立ち向かおうとも、我々では全然歯が立ちません。
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今年の国体から公開競技となるグラウンドゴルフ。みやま市においてもグラウンドゴルフを通じて健康増進と地域交流の活性化が図られるよう、私も聡寿杯を通じてしっかりサポートして参ります。

 

【幸若舞舞堂が一部リニューアル】

【幸若舞舞堂が一部リニューアル】
室町時代から続き、唯一みやま市にて継承される、国指定重要無形民族文化財である幸若舞。

織田信長が桶狭間の戦いの前に舞ったと言われる「敦盛」の「人間五十年、下天の内を比ぶれば、夢幻の如く也」と言えばピンと来る方も多いでしょうか。

その舞堂の屋根は茅葺きで出来ておりましたが、短いサイクルでのメンテナンスが必要となり、地域の皆様の負担が非常に大きい。そこで、今回新たに銅葺きに改修され、昨日は落成式が行われました。

筑後地方の御祝いの席では通常「お謡三番」というのが披露されるのですが、幸若舞の御祝いという事で、昨日は幸若舞の演目でもある「日本記」の一節を参加者一同で謡いました。節回しが難しくて、回りに合わせるのが精一杯でしたが室町時代からの歴史の重みの一片を感じる事ができました。

この事業は国・県・市の補助金が使われております。

幸若舞のような「無形文化財」の場合、「舞」そのものが文化財であるために、「舞堂」は基本的に保護対象ではないという理屈があります。

そういう経緯を踏まえ私は平成25年12月議会の一般質問において「地方の時代にふさわしい、地域活性化の為の無形民俗文化財活用について」という質問を行い(議事録とネット録画は下記URL)
http://itahashi.info/blog/20131210110007
その中で

「無形民俗文化財であるお祭りや伝統芸能の保護、継承は地域住民の積極的な参加があって初めて可能であり、またお祭りや伝統芸能が継承され発展することは地域の活性化につながっていく。つまり、無形民俗文化財保護と地域活性化は表裏一体の関係」

と指摘し、もっと積極的な行政の関与を要請しております。

少子化や高齢化により、地域の伝統文化の継承は益々困難になっておりますが、昨日の落成式にお集まりになられた関係者の方々はとても晴れ晴れとしたお顔でした。

また、若手の皆さんが幸若舞の継承を責任と誇りをもって行ってあることがヒシヒシと伝わってきて感動しました。

「無形文化財」の場合、なかなか予算や条件的には厳しい背景がありますが、県においても地域振興における伝統文化継承の重要性を理解して頂けるよう引き続き活動する所存です。

(写真は上が改修後、下が改修前の舞堂)

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改修前の舞堂