【👑 福岡の誇り🔥「秋王」 と「山川みかん」 🍊 の最前線 🤖✨】

 県果樹振興議員連盟で、福岡県を代表する二大果樹産地を視察しました。

■ 奇跡の柿「秋王」(JAにじ)
 まず、うきは市にあるJAにじ管内の柿「秋王」の栽培ほ場へ向かいました。秋王は栽培開始から10年以上が経過しており、横に切っても縦に切っても種がないという点で「世界にこの秋王しかない」と言われる福岡県ブランドの種無し柿です。試食では、その甘さとサクサクとした歯ごたえ、そして非常に身が大きい点 に感動しました。


 JAにじは県内の柿生産の6割以上を占めています。しかし、秋王は樹勢が弱いため、生産安定には課題もあります。その解決策として、生理落果を防ぐための環状剥皮(かんじょうはくひ)という幹の形成層を剥ぐ技術 や、樹勢を落ち着かせるための中間台木「FDR」の導入 など、生産安定に向けた技術開発と普及が進められています。販売は東京、大阪、福岡の市場を主とし、JAにじ管内だけで県全体の秋王販売量の約半分(約100トン)を占めています。

■ 高度な選果技術「山川みかん」(JAみなみ筑後)
 次に、みやま市にあるJAみなみ筑後山川選果場へ移動しました。この施設は、平成26年度の事業で導入された本選果ラインに加え、令和3年度にはプレ選果設備や製品プールラインが導入され、大幅に刷新されています。


 この施設は非常に高度であり、高精度カメラでみかんのサイズ、色、傷、腐敗などを瞬時に計測し、等級判定を行っています。特に、糖度を測定し、糖度12度以上の高品質なみかんは、専用の「北原」黒箱に選別され、高いブランド力を維持しています。この高品質ブランド化への取り組みにより、販売の単価も上がり、9月、10月は日本一の単価を取っている状況です。


 プレ選別機の導入は、収穫後の夜間の家庭選別の負担を撤廃し、生産者の労力軽減に大きく貢献しています。また、生産者や面積が減少している中でも、販売額は年々上昇しており、取り組みが成果を上げていることがうかがえます。施設内の直売所では、規格外品も販売され、時には1日で150万円の売上を記録するほどの人気があるそうです。

 今回の視察を通じて、福岡県の果樹生産者が、高いブランド力と最新技術を駆使して競争力を強化している現状を肌で感じることができました。今後の福岡県果樹振興のため、議員連盟としてさらに尽力してまいります。