昨日、福岡県指定無形民俗文化財「寶満神社奉納能楽」(新開能)まいピア高田能舞台にて観覧しました。この伝統は、享保元年(一七一六)に柳川藩主立花氏が能楽を奉納したことに始まります。
本年より諸般の事情で、会場が神社境内からまいピア高田能舞台へ変更されましたが、地元の氏子の方々が舞うという新開能独自の熱意 は健在で、300年以上の歴史がみやま市(新開地区)で受け継がれていることを肌で感じました。
冒頭、地元小学生達によるお謡三番にはじまり、狂言『柿山伏』は、柿を盗み食いした山伏が、畑主に見つかって鳥や猿などの物まねを強いられ、最後は飛び降りて腰を痛めるという、コミカルで痛快な演目でした。
能『嵐山』は、嵐山の桜を見に来た臣下の前に、の夫婦の神が現れ、夜には蔵王権現の三神一体の威容を現すという荘厳な舞台。その威厳に圧倒されました。