【福岡県も緊急事態宣言の対象地域になる見込みだそうです】

 福岡県でも緊急事態宣言が発令されるとの報道にひっくり返りそうになりました。今日は県議会において各常任委員会が開催されていましたが、そのような報告は一切無く、我々も夜の報道で知った次第。

 小川知事は現時点で福岡県はステージⅢに到らず、緊急事態宣言を政府に要請する状況にないと1月8日に仰っていましたが、最終的に県の要請ではなく政府主導で福岡県も緊急事態宣言の対象地域にする方向で調整がされているようです。

 国内それぞれの地域でそれぞれの事情があると思うし、全国一律で進めるよりきめ細やかな対応をする方が感染拡大防止と経済立て直しを両立させるのには効果的と思っていましたが、政府として率先して地方自治体の対応を決定されるなら、自治体はそれに従わなければならないと理解します。そして今後新型コロナに関する様々な判断は、中途半端に地方に責任だけ負わせずに、国の責任の下で行うという事だと受け止めました。

 緊急事態宣言対象区域の追加は明日表明された後、1月18日から緊急事態宣言の発令、2月7日に解除を目指す方向との情報があります。
(2021/01/13 16時 追記:福岡県の緊急事態宣言指定は今日から、飲食店の時短要請は1月16日0時から、2月7日までが要請期間との報道です。今後の最新情報にご注意下さい)

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ad22b5b9274e268dc5b19177e267a586dc00a52

【祝ご成人!みやま市成人式開催】

 1月の三連休、みやま市では出初め式は急遽中止、江浦の奇祭「臼かぶり」も大幅規模縮小など各種催し物がCOVID−19に翻弄されましたが、成人式だけは開催されました。

 密にならないように、式典を午前と午後の二回に分け、座席も間隔を空けて、開催時間も短縮するために色々な工夫が凝らされていました。例年ならロビーに置いてある大型モニターで中の様子を眺める保護者の皆さんですが、今年はモニターが撤去されているために閑散としていました。

 成人式開催の是非については色んなご意見あると思いますが、新成人を社会の一員として迎え入れる、いわば「入社式」のようなものとすれば、開催の決断を支持します。

 式典そのものは、礼に始まり礼に終わり、騒いだりする方もおらず、新成人の誓いの言葉も素晴らしく、厳かに粛々と進みました。思い思いの礼服に身を包んだ新成人の皆さんと、リモートでは不可能な、あのピリッとした空気を共有出来て本当に良かったと思います。

 三密を避けるなど、人と人との接触が悪いことのように言われる現状は、新たに社会の一員となった新成人が人間関係を構築し、信頼を勝ち取り、活躍していく上で、大きなハンディだと思います。我々人生の先輩は、その問題点をしっかり意識して、若者をより一層サポートをしていかなければならないと肝に銘じました。

【福岡県は緊急事態宣言を要請しません】

 小池都知事らの強い要請により、政府は1月8日から東京都をはじめとする1都3県に緊急事態宣言を発令しました。そして大阪・京都・兵庫の知事らも対象区域指定を政府に要請するとの報道。

 テレビは連日「再緊急事態宣言」の話題で持ちきりでした。が、この大きな問題点は、テレビで起こっている事象が、みやま市や柳川市で起こっているかのように勘違いされること。ニューヨークやロンドンの話は、自分とは違うことだと冷静に受け止められる方が多いのですが、同じ日本だと同じ対応をしないとマズいかの感覚に囚われてしまうようです。

 今日も何人かの方から「福岡県は緊急事態宣言しないの?」という問合せを頂きました。

 福岡県では、本日(1月8日)「第22回福岡県新型コロナウイルス感染症対策本部会議」が開催され、県民・事業者に対しては緊急事態宣言の対象地域への移動の自粛を要請する一方で、政府に対し緊急事態宣言区域の指定要請はしないとの事です。ご参考までに本日の対策本部会議資料の一部を添付します。

 福岡県として、緊急事態宣言の効果とそれによる経済へのダメージを熟慮した上での判断と理解し、尊重したいと思います。

 これはあくまで現時点の判断なので、今後の陽性者数や病床などの状況をみて方針を変えざるを得なくなる可能性があります。そうならない為にも、自分自身が感染しているかも知れないとの思いで、感染予防・拡大防止を心がけた行動をどうぞお願い致します。

【新型コロナに関する情報の取扱について】

ワクチンも治療薬も普及していない新型コロナウイルスとの闘いは、住民と行政の信頼関係なくして成り立たないと思っているなか、コロナ差別を身近に感じた身としても、この不祥事には愕然とします。

【福岡】RKBスクープ コロナ患者ほぼ全員の情報流出 詳報 | RKBニュース
https://rkb.jp/news/000727.html

閲覧可能な状態になっていたのは、入院が必要なPCR検査陽性者の病床確保・調整の為に、複数の保健所や病院間のやり取りで使われていた情報との事。多くの関係者がいて、迅速性やレスポンスの最新性を求められる情報だけに、クラウド上で共有し作業していた事は理解します。

その上で今回の問題となるのは

(1)URLを知っていれば誰でも内容を見られる状態にしていた(アクセス権限の管理が出来ていなかった)
(2)そのURLを記載したメールを誤送信した
(3)間違ってメールを受け取った方から指摘を頂いたにも関わらず、1ヶ月以上URLを知っていれば誰でも内容が見れる状態だった。

この3点ではないでしょうか。

誤送信のようなヒューマンエラーは必ず起きるという前提に、それをバックアップする体制がシステム的にも組織的にも整えられなかった事を、報道では杜撰と非難されているようです。今後、所管の委員会や議会において抜本的な対策が議論されるのは避けられないでしょう。

多くの県職員の皆さんがギリギリの状態で、新型コロナ対策に奔走されているなか、これからも全集中で感染拡大防止に尽力して頂きたいと期待していただけに、残念でなりません。

最後に個人的な印象ですが、この件をスクープされたRKBのニュース映像には、個人情報ファイルのスクリーンショットやプリントアウトしたものが含まれており、「自分の情報が漏洩したかも」と不安に陥っている方の心情を思うと胸が痛みます。

(追記 2021/01/06 22:04)
RKBの記事には「情報流出」と書いてありますが、情報がアクセス出来る状態にあったことは判明している一方で、情報が不特定多数に拡散したことは現時点では確認されていないとの事です。

【福岡県の新型コロナ発生状況は「陽性者数」に統一されました】

 先日委員会で質した、福岡県の広報における「新型コロナウイルス感染症の発生状況」に関する標記ですが、12月21日(月)より、記者クラブへのリリースを含めて、「感染者」「患者」は使用せず、全て「PCR検査陽性者」で統一されることになりました。

 これに併せて「福岡コロナ警報」の指標の一つであった「感染者数」も「陽性者数」に変更されました。


 今後、県民にとって「陽性者」「感染者」「患者」の定義を分かり易く理解してもらうように、県のWEBサイト上でも解説する予定ですが、こちらは専門の部署との調整が必要なのでもう少し時間がかかりそうです。

 医学的に「感染者」には色んな解釈があったり、行政の事務手続き上「陽性者」を「感染者」と読み替える必要がある場合を否定はしません。しかし、PCR検査ではウイルスが細胞内に入り込み増殖している(つまり「感染」している)かどうかを判定出来ない以上、PCR陽性者の数を統計するのなら、県の広報では「感染者」でなく「陽性者」と標記すべきです。

 この対応が、県民が新型コロナに対して正しく知って正しく恐れる為の一助となり、感染拡大防止と経済活動の立て直しに繋がればと願います。
 
 県民情報広報課においては迅速な対応を取って頂き、有難うございます。

福岡県内での発生状況(福岡県ホームページ)
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/covid19-hassei.html
【県の「陽性者」と「感染者」の定義について質しました】(板橋さとし公式blog)
https://itahashi.info/blog/20201215173727