伊豆大島土石流災害について

台風26号による伊豆大島の土石流災害は18日朝の時点で死者22名行方不明27名という甚大な被害をもたらしています。衷心よりご冥福と一日も早い復旧をお祈り致します。

この災害に関して、下記のようなニュース解説がありました:
FNNニュース 台風26号 なぜ伊豆大島に特別警報が出なかったのか解説します。

まず、基準というものがあるんですが、大雨の特別警報の場合、50年に一度の大雨という基準があります。
これには、3時間雨量と48時間雨量という、2つの指標があるんですね。
まず、これに該当するか、そしてあとは、雨の範囲の広がりという2つあるわけです。
今回、3時間の雨量、伊豆大島で、どれだけ降ったのか見ていきましょう。
実は、明け方にかけて335mmという猛烈な雨が続いていた状況がわかるんですね。
これを伊豆大島の3時間の50年に一度という指標に当てはめてみますと、147mmですから、これ、大幅に超えている状況だったんですね。
では、なぜ出なかったのか。
もう1つの指標、広がりというところにポイントがあります。
実は、その50年に一度という雨が、日本列島を5km四方のマスと見立てて分けた場合に、10カ所以上該当するときに、特別警報というのは発表されるんですね。
今回、気象庁によりますと、伊豆大島の大雨では、午前4時の段階で、9カ所だったんですね。
1カ所足りないということで、今回、大雨の特別警報発表されませんでした。
ただ、その伊豆大島の5kmを見てみますと、そもそも9カ所しかないので、伊豆大島だけの大雨では、基準としては出ないということになっているんですね。
また、その東京都内で50年に一度という雨は、ほとんどないと判断されたので、発表はしなかったということなんですが、伊豆大島からおよそ20kmほど離れた利島という場所で、同じ時間にこの50年に一度に該当する雨が降っていたので、トータルすれば、10カ所となるわけなんですね。
ただ、今回はトータルでという見方をされなかったようですが、今後、このあたりが課題になるのかなとは思います。

5キロメートルのマス目で伊豆大島を覆ってみると下記のようになるそうです
20131018伊豆大島
3x3の9マスですっぽりと島が覆われてしまう。確かにこれでは伊豆大島全体に豪雨が降り注いでも物理的に大雨特別警報の基準は満たす事はありません。

ゲリラ豪雨などによる被害が全国的に増えている昨今、気象庁の大雨特別警報の基準では引っかからないけど非常に危険な状況はあり得るわけです。
警報や勧告だけを頼りに杓子定規に対応しても、人の命は守れません。市町村、県において現場の判断を重視するようにしなければなりません。
福岡県では現在も、災害対策本部の立ち上げなど色々な基準が設けてありますが、それに縛られること無く気象予報や現場の状況を鑑みて柔軟に対応しているそうです。

一方で、避難勧告が出たけど大した被害も無かった場合住民の方から不平不満が出たり、行政側がセーフティーサイドに傾きすぎて避難や警報を安易に発してしまう可能性もあり、非常に難しい問題も孕んでいます。

また伊豆大島は東京都ですが、地図をみれば一目瞭然
20131018伊豆大島2
地理的には静岡県と言ったほうが適切なんですよね。

私は昨年の豪雨災害を受け9月議会で「市町村域をまたぐ避難について」質問しましたが、それを思い出しました。
自然災害には人間の決めた市や町や県の境界は関係ありません。先程の大雨特別警報等も静岡県の雨量などとの合わせ技で判断をした方が現実的だと思いますが、その点東京都はどう考えているのか興味があります。
いずれにせよ、今回の災害を我々福岡県にとっても教訓として防災減災対策を考えていかねばなりません。