【果樹振興議員連盟視察ー筑後市・久留米市】

7月14日、私が事務局長を務める、福岡県果樹振興議員連盟(原口剣生会長)が管内視察を行いましたので備忘録。

◎ 筑後市 ブドウ生産圃場
 JAふくおか八女ぶどう部会は部会員数315名、栽培面積158haで巨峰、シャインマスカット、ピオーネ、デラウエアなどw栽培しています。令和2年の出荷量は1928t、販売金額は過去最高の27億7千万円。


 主力品種である巨峰はタネあり栽培から種なし栽培への転換が進み、巨峰全体の6割を占めます。また近年シャインマスカットの生産も拡大しています。


 お暑い中JAふくおか八女岡田専務理事、今村係長、ぶどう部会長江崎様、園主の角整樹様(平成29年 県農林水産まつりにて、農林水産大臣賞受賞(集団指導者の部))にも同席頂き、試食までさせて頂きました。シャインマスカットの糖度は20度を超えて、巨峰より甘いとの事。これは子供達が大好きな訳です。

◎ 福岡県農林業総合試験場資源活用研究センター
 平成26年に、農業総合試験場、森林林業技術センター、病害虫防除所が合併し、資源活用研究センターが久留米市山本町に設置されました。

こちらでは、苗木の試験研究についてご説明を森山センター長、松井苗木花き部長に頂きました。


 人間界は新型コロナウイルスで大混乱しておりますが、柑橘類の世界でもウイルスは存在し、ウイルスに感染すると樹勢の低下や枯死、果実品質や収量が低下するため、安定した果樹製産の為にはウイルスに感染していない健全な苗木(ウイルスフリー苗)の製産が重要です。

 そこで、資源活用研究センターではウイルスフリー苗を生産供給し、苗木生産者自らもウイルス感染の有無が診断できる技術を開発しました。


 現場では実際に、カラタチと温州ミカンの苗木を接ぎ木して生産しているものを見学させて頂きました。苗と苗をくっつけてるだけですが、見事に新しい品種になっている姿を目の当たりにし、植物の生命力の強さを実感しました。

 お忙しい中視察に対応して頂き関係各位には本当に有難うございました。今回の視察を今後の県政振興に活かしていきたいと存じます。