【🚌議会運営委員会管外視察〜🎖️県議会の誇りを胸に〜全国都道府県議会議長会総会・神奈川県議会🏛️】

私が委員長を務める議会運営委員会で、 1月21日から22日にかけて管外視察を行ってまいりました。

今回の視察の最大の目的は、現在、全国都道府県議会議長会の会長という要職にある、我らが福岡県議会の藏内勇夫議長を表敬訪問し、その激務の一端に触れるとともに、議長会事務局からのレクチャーを通じ、全国組織の中心でどのような議論が行われているかを肌で感じることでした。また、議会の災害対策の取組やバリアフリー化に先進的な取り組みを行っている神奈川県議会を訪問し、今後の議会運営に資する知見を得てまいりました。

■ 🇯🇵全国都道府県議会議長会 藏内会長への表敬と総会視察 🏛️ ■
初日は、東京の都道府県会館にある「全国都道府県議会議長会」を訪問しました。 まず、藏内勇夫会長(福岡県議会議長)への表敬訪問を行いました。会長室はまさに「地方議会の内閣」とも呼べる重厚な雰囲気。事務局の方によると、藏内会長は就任からわずか7ヶ月で、延べ100名を超える国会議員や関係省庁への要請活動を行われているそうです。 地方財政の確保や物価高対策、そして藏内会長がライフワークとして取り組まれている「ワンヘルス(人と動物の健康と環境の健全性を一つと捉える考え方)」の推進など、国を動かすダイナミックな活動を目の当たりにし、同じ福岡県議会の一員として大変誇らしく感じました。


その後、第183回全国都道府県議長会定例総会にオブザーバーとして出席いたしました。 総会には林芳正総務大臣も出席され、国と地方が連携して課題に取り組む姿勢が強調されました。 この総会の中で特に印象深かったのが、本県議会の香原勝司議員(前議長)による「議員提案政策条例」についての報告です。


福岡県議会では、「政策条例検討会議」という常設機関を設け、法制スタッフと連携しながら、「飲酒運転撲滅条例」や「ワンヘルス推進基本条例」など、全国に先駆けた条例を議員提案で作ってきました。この福岡モデルが全国の議長の皆様に向けて発信されたことは、本県議会の政策立案能力の高さを証明するものであり、議会運営委員長として胸が熱くなりました。

また、石川県議会の安居知世議長(男女共同参画委員会委員長)からは、女性や若者が立候補しやすい環境づくりについての提言報告がありました。産前産後の欠席期間の見直し(産前6週を8週へ)や、ハラスメント対策など、多様な人材が輝く議会への改革は待ったなしの課題で、福岡県議会としても以前より取り組んでいたものですが、これらを全国都道府県議会議長会として、政府へ直接的に働きかけることで施策の推進力は増大します。

全国議長会会長を福岡県から輩出する価値というものを、委員一同心から実感した次第です。

■ ✨神奈川県議会での調査🏛️🔍 ■
2日目は横浜へ移動し、神奈川県議会を訪問しました。 調査テーマは「大規模災害時における議会の対応」です。


能登半島地震などの教訓もあり、災害時に議会・議員がどう動くべきかは喫緊の課題です。神奈川県議会では、阪神・淡路大震災や熊本地震を教訓に「議員災害活動要綱」を整備されています。 具体的には、安否確認システム「Biz安否確認」の導入や、全議員が常に携帯する「災害対策カード(災害等対応必携カード)」の作成など、発災直後の動きが明確化されていました。 特に、「情報は議会局の災害情報センターに一元化するが、議員は参集指示があるまでは地域での情報収集・発信に努める」という役割分担は、混乱を防ぐ上で非常に参考になる視点でした。


また、議場の見学もさせていただきました。 神奈川県議会の議場はバリアフリー化が進んでおり、スロープの設置や、各席に小型モニターやカメラが設置されるなど、ハード面でも「開かれた議会」を体現されていました。私たち福岡県議会でもバリアフリー化の検討を進めており、大変参考になりました。

■ 👥主権者教育と地方議会の未来(高原事務総長レクチャー)🔍 ■
最後に、全国都道府県議会議長会の高原事務総長より、地方議会を巡る最新動向についてレクチャーを受けました。


特に力を入れられているのが「主権者教育」です。 驚いたことに、人気漫画『葬送のフリーレン』とコラボレーションした主権者教育用リーフレットを作成されていました! 若い世代に政治に関心を持ってもらうため、かなり攻めてる広報戦略です。 学校現場では「政治的中立性」への懸念から議会との連携が進みにくい現状がありますが(連携率はわずか3.9%)、学習指導要領への明記を目指して文部科学省へ要請を行うなど、国レベルでの働きかけが行われています。 富山県議会での高校生向け出前講座の実践例(予算1万円の使い道をグループワークで議論するなど)も紹介され、単なる講義ではなく「対話」重視のアプローチの重要性を学びました。


また、地方議員のなり手不足解消、多様な人材の確保や、国土の均衡ある発展の為に「人口が少ない地域の議員定数確保」など地方議会が抱える諸課題についても、藏内会長の強力なリーダーシップのもと、国会や関係省庁への働きかけが行われ、法改正に向けた調整が大詰めを迎えているとのお話がありました。これは地方自治の持続可能性に関わる極めて重要な問題です。

やはり、各都道府県の議会がそれぞれで政府に働きかけるのと、全国都道府県議会議長会として働きかけるのではスピード感が違うと、そのトップが福岡県から輩出されている意義と価値を再度得心した次第です。

■ 📌視察を終えて ■
今回の視察を通じ、全国の議会をリードする福岡県議会の役割の大きさを再認識するとともに、他県の優れた取り組みや、国政と連携した制度改革の動きを学ぶことができました。 藏内会長が全国の先頭に立って汗をかかれている姿に刺激を受け、私たち議会運営委員会も、県民の負託に応えるより良い議会づくり、そして災害時にも機能する強い議会づくりに向けて、改革を加速させていく決意を新たにしました。
今回の学びを、今後の議会運営にしっかりと反映させてまいります。 対応いただいた関係者の皆様、誠にありがとうございました。