【みやま市の新型コロナウイルス感染症、感染の連鎖に一区切りつきました】

みやま市において、11月18日に約3ヶ月ぶりに新型コロナウイルス陽性者が判明しました。その後、市内の銀行支店にクラスターが発生したと報道され、12月4日までにみやま市において計24名の陽性者が判明し大きな話題になっているのはご存じの通りです。

私の元にも色々な情報が色んな方からもたらされますが、そのほとんどが流言飛語とまでは言いませんが、正確でない情報でした。厄介なことに、完全なデマではなく、一部は真実で残りは不正確という情報なので、噂話というのは恐ろしいなと感じるばかり。

私は先日ブログやFacebookで情報公開したとおり、濃厚接触者でもありませんし念の為受けた抗原検査の結果も陰性でしたが、「みやま市、50代、男性、議員」という事で、心配の電話が何件か掛かってきたほどです。直接電話してくる人が居るくらいだから、その背後には凄い噂が飛び交っているんだろうなぁと想像します。

プライバシーの兼ね合いもあり、新型コロナの状況は完全に公開される事はありませんが、住民の皆さんが疑心暗鬼の中では、逆に過度であまり効果の無い自粛ムードばかりが広がりそうで危機感を募らせます。

そこで、今日は私の知りうる限りの、行政機関から入手した一次情報を元に12月5日時点のみやま市の新型コロナウイルスの状況について思う事をお伝えしたいと思います。


11月18日のみやま市では約3ヶ月ぶりに8例目となる新型コロナ陽性者が判明しました。その後20日1件の陽性者が判明し、全国的に勤労感謝の日を含んだ11月21ー23日の三連休に突入しましたが、その間に濃厚接触者が芋づる式に、そして加速度的に増え、今回の陽性者の急増に繋がりました。

新型コロナ陽性者が判明すると、保健所では聞き取り調査を行い、行動履歴や濃厚接触者の洗い出しを行い、濃厚接触の可能性がある方へ連絡を行いPCR検査を受けてもらうようにします。こんな流れです↓

新型コロナ陽性判明 →聞き取り→濃厚接触者洗い出し→濃厚接触者に連絡⇒翌日PCR検査→夕方結果判明→最初に戻る

しかし、個人の記憶が曖昧だったり、連絡先がすぐ分からなかったりして、濃厚接触者へ連絡をつけるのに少々時間が掛かる場合がどうしても発生します。わずか1日2日の遅れでも、この作業が遅れれば、自分が濃厚接触者だったり、新型コロナに感染していても全く気付く事も無く、他の人に感染させてしまうリスクが高まり、さらにそこから更なる濃厚接触者の洗い出しの遅れに繋がり感染が広まってしまう訳です。

今回は、初期の陽性者発生後に三連休に突入し、会食や旅行などで無自覚・無症状(または発症前)の感染者が更なる濃厚接触者を広めていき、感染が拡大したと考えています。

その後、三連休明けの11月25日1件、26日1件、27日2件、28日5件、29日7件と陽性者は増えていきましたが、濃厚接触者の洗い出しと検査が一通り終わった後は、11月30日1件、12月1日3件、2日1件、3日0件、4日1件、5日0件と収束して、今日12月5日の段階で、みやま市内の銀行支店から発生した新型コロナウイルス陽性者とその濃厚接触者の洗い出し及び検査は終了したとの事です。

一連の濃厚接触者数としてPCR検査を受けた方は約300人(みやま市以外の方を含む)、内陽性者35人(みやま市は24人)でした。

これが多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれだと思いますが、とにかく現時点でみやま市内の銀行支店から発生したクラスターは押さえ込まれたと理解しています。

もう一度言います、みやま市内の銀行支店から発生した新型コロナの連鎖に一区切りがつきました。

保健所・医療機関をはじめとした多くの関係者の皆様のご尽力に心から感謝致します。また、感染された方の一日も早いご快復をお祈り申し上げます。そして、みやま市においては感染対策にも配慮した上で、速やかに経済活動を正常化させるための努力を始めるべきだと思います。

私は感染者に罪は無いし、そもそも1番傷ついているのは感染者で、我々が取るべきは「コロナ憎んで、人を憎まず」の精神だと思います。

今日も、「近所の誰々さんが感染されて心配だ」という声を聞きました。しかし、濃厚接触と確認された方はすべてPCR検査を受けて頂いていますし、陽性になって症状があれば入院、無症状でも宿泊療養をされます。また陰性だった濃厚接触者は約10日間の自宅待機を指示されます。

そういう観点で、所謂「犯人捜し」の噂話は意味がありません。そんなあなたも想像も出来ないような経路から何時何処で無自覚・無症状の陽性者になっているか分からないのですから。その上で我々が現実的に出来る防御策はマスクと手洗いしかないと思っています。

「コロナ憎んで、人を憎まず」

新型コロナはワクチンも特効薬もまだ製品化されていません。しかし、我々は感染拡大防止と経済活動の両立を目指し、正しく恐れ、正しくそして楽しく生活していきましょう!