【新型コロナのもと、スポーツ大会を開催する基準を考えてみた】

新型コロナウイルスで様々なスポーツ大会が中止になっている。甲子園や、インターハイ、中体連なんかもそうだ。
自分は、みやま市少年ソフトボール連盟の会長を仰せつかっているが、こちらも同様の悩みを抱えている。

「市少年ソフト連盟として今年度4つの主催大会があるけど、どうするべきか?」

事務局から相談を受けて私からの下記のようなアドバイスをしました

大前提として、「全国大会へ続く全ての公式大会が中止となった今、子供達、保護者、関係者が、打ち込んできたソフトボールの集大成が出来るように、何らかの区切りとしての大会を開いてあげたい」というのが想い。その上で、

(1)先ず、ソフトボール大会のリスクを認識しよう
  「三密(密集、密接、密閉)」と言うけれど、ソフトボールの試合において、三密が長時間発生することは考えられない。格闘技的な、身体の接触もほとんど無い。
   試合会場に向かうまでの三密も、基本はチーム毎の借り上げバス移動であったり、父兄の車に乗り合わせて移動なので、不特定多数の人との三密とはリスクが違う。これが駄目なら学校再開自体がリスクでは?
  そもそも筑後エリアでは新たな感染者が一月以上出ていない。

(2)新型コロナ自体のリスクを認識しよう
  福岡県では5月14日から、全国的には5月25日から緊急事態宣言が解除されている。県内の移動については具体的な制限は無い。
  緊急事態宣言解除の際福岡県が表明した「医療提供体制確保の準備に入るための指標」(分かり難い表現だが、コロナ第二波発生の指標と個人的に理解している)等、国や地域で指標が設けられた。それを試合に参加するチームが存在するエリアに当てはめる事で、主催者としてのリスクの把握に繋がるのでは?我々独自の開催可否を判断する指標を設けたらどうか?
 
(3)大会を催すには、準備期間が必要
  一度「中止」の判断をすれば、「やっぱりやろう」と元には戻れない。
  国や自治体の緊急事態宣言解除の基準値を参考に、独自の基準を設けて、基本は開催を前提として準備を行い、大会開催の1週間前あたりで開催の可否を判断するのが良いのでは?

上記の事を踏まえ、数値的な基準を設けたらどうかと役員会にて検討を依頼しておきました。

結論はまだ分かりませんが、感情や雰囲気では無く、開催をすること前提に、もっと具体的な数字などで開催可否を直前に判断をするのが現実的かなと思っています。

我々にとって、1番楽なのは、眉間に皺を寄せてリスクを言い訳に「なにもしないこと」です。しかしその先にあるのは社会活動の停滞です。

もしなにかトラブルが起これば、酷い批判を受ける可能性もありますが、だからといって、批判を恐れて何もしないことが良いとは思いません。皆さんに説明が出来るような形で、今後の少年ソフトボールの活動を進めて行きたいと思います。

(写真は、宇津木妙子元全日本女子ソフトボール監督と藤本索子三潴高校女子ソフト監督(北京オリンピック金メダリスト)をお招きして、みやま市にて開催したソフトボールクリニックの集合写真)