皆様にとって素晴らしい一年になることを心より祈念しております。
私は50歳という節目の歳で新年を迎えました。織田信長公が「人間50年下天のうちをくらぶれば夢幻のごとくなり」と舞っていた時代に比べれば、そして同世代でもこの歳を迎えることが出来なかった仲間を想えば、本当に幸せな事です。与えられた環境感謝しながら日々を悔い無きよう生きていきたいと思います。
写真は絵手紙友学の皆さんから毎年贈って頂く新年の干支にちなんだ絵手紙です。今年も玄関に飾って皆様をお迎えします。
皆様にとって素晴らしい一年になることを心より祈念しております。
私は50歳という節目の歳で新年を迎えました。織田信長公が「人間50年下天のうちをくらぶれば夢幻のごとくなり」と舞っていた時代に比べれば、そして同世代でもこの歳を迎えることが出来なかった仲間を想えば、本当に幸せな事です。与えられた環境感謝しながら日々を悔い無きよう生きていきたいと思います。
写真は絵手紙友学の皆さんから毎年贈って頂く新年の干支にちなんだ絵手紙です。今年も玄関に飾って皆様をお迎えします。
私の母校県立山門高校では今年から「メンター制度」を導入しました。
OBがメンターとなり、学生に対し実体験を踏まえた情報や社会人の視点から将来の夢や進路、或いはそれに向けての悩みなどについて助言や相談などを行います。
私もメンターに任命して頂き、昨日は1年生3人と初めて対面。1時間半ほどじっくり話をさせて頂きました。
高校生と何話せば良いか心配していましたが、3人とももの凄く礼儀正しく、将来に対してのビジョンを持っていて、逆にこちらが元気を貰うほどです。
皆さんが抱えている悩みなんかは、卒業して30年以上が経った私が聞いても「自分も同じだったなぁ〜」と懐かしくなったり。皆、青春していてついつい微笑ましく思ったり。彼らを心から応援したいと思うと同時に、自分を見直す切っ掛けともなる充実した時間になりました。
次は彼らが2年生になって開催される予定ですが、今から次会ったときにどれ位成長しているのか楽しみでなりません。
オセアニアオリンピック委員会と日本オリンピック委員会・福岡県・みやま市・柳川市・みやこ町・築上町が2020東京オリンピックの事前キャンプに関する基本合意書に調印しました。
複数の自治体で一つの国のオリンピックキャンプを受け入れるのは日本初との事。
一つの国と言いましたが、正確にはオセアニアに位置する15カ国で構成されているのがオセアニア・オリンピック委員会(ONOC)です。
ONOCのロビン・ミッチェル会長は挨拶の中で「我々は小さな国の集まりです」とお話しされましたが、今回調印した4市町も決して大都市ではありません。だからこそ福岡県が先頭に立ち4市町でONOCを誘致出来た事に御縁を感じずにいられません。3年近くにわたり誘致活動に奔走してくれた県職員の皆様に心から感謝と敬意を表します。
どこで何の競技のキャンプを行うかはこれから決定されますが、みやま市は今年完成した筑後広域公園のプール施設で水泳競技、柳川市は柔道、みやこ町は陸上競技、築上町はレスリングやテコンドーのキャンプが行われることが有力です。
またONOCは事前キャンプだけでなく、コーチや選手の交流や、文化交流も行いたいとの事で、息の長い国際交流に繋がる事が期待されます。
このオリンピックキャンプ誘致決定を機に、私が力を入れているスポーツによる広域地域振興の実現に益々邁進していきたいと存じます。
(最初の写真はロビンミッチェルONOC会長、リックブラスONOC事務総長、齋藤泰雄JOC副会長、小川洋知事、樋口議長らとの調印時の記念写真)
【自民党農政懇話会へJAより九州北部豪雨災害に関する要請】
私の一般質問は無事終了しました。多分明日からビデオ中継が見られると思いますが、質問原稿をアップしておきます↓
http://itahashi.info/blog/20171211112002
一般質問最終日議会終了後は定例の自民党福岡県議団「農政懇話会」が開催されます。
本日は7月に発生した九州北部豪雨で農地や農業施設も甚大な被害を被ったJA筑前あさくらの深町組合長、JA福岡中央会倉重会長らが支援策に関する御礼と、復旧・復興に向けての継続的な支援の要請にお越しになりました。
生産者の方々の営農意欲が損なわれないよう、国・県は連携して出来る限り速やかに支援策を打ち出しております。土砂撤去が早期に実施されたハウスでは朝倉特産の博多万能ネギの生産も例年並みに回復が見られているそうです。しかしながら被害の深刻さや範囲の広さを鑑み、継続的な支援がまだまだ必要です。
要請の最後に、JA筑前あさくらの組合長から、最近では農業者の方から感謝の言葉と同時にこれからも農業をもっともっと頑張っていくという「挑戦」の言葉が出てくるようになったとの力強いご報告がありました。
その後、平成30年から始まる国の「新たな米政策」について農林水産部とともに勉強会。農林分野のスペシャリストの先輩議員達から鋭い質問が執行部に飛び交ったりして、本当に勉強になると同時に、こういう議員としての資質向上の場がある事に感謝します。
明日は常任委員会が開催されます。
録画中継にて知事答弁を含め視聴する事が可能です
⇒板橋聡の議会質問録画中継
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質問要旨 一、事業承継による地方創生について
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◯十八番(板橋 聡君)登壇 おはようございます。自民党県議団の板橋聡です。通告に基づき、十二月議会の一般質問トップバッターとして、事業承継による地方創生について質問させていただきます。
日本の中小企業は、企業数三百八十一万社、従業員数三千三百六十一万人を擁し、雇用を通じて我が国の財政や地域経済に大きく貢献しており、日本経済の活力の源泉と言っても過言ではありません。しかし、国の調査によると、我が国では中小企業経営者の高齢化が進んでいます。最も経営者が多い年齢は六十六歳で、今後五年間で三十万人以上の経営者が七十歳に到達しますが、このうち六割の中小企業において後継者が決まっていない状況にあります。今後、経営者の高齢化が一層進み、後継者不在を理由に廃業がふえれば、地域の雇用が失われるだけでなく、技術やノウハウが途絶し、我が国経済の大きな損失となります。また、事業承継については、単に中小企業の廃業防止にとどまらず、企業の成長や地方創生にもつながる積極的な側面があります。
中小企業庁の調査によると、経営者の年齢が上がるほど投資意欲の低下やリスク回避性向が高まる傾向にあり、一方で経営者が交代した企業や若年の経営者のほうが利益率や売上高を向上させているという結果も出ており、事業承継は企業を成長させ、ひいては経済活性化への呼び水とも言えます。さらに、故郷を離れ都市部で暮らす若者が、両親の事業を引き継ぐために地元に戻ってくれば、人口減少や少子、高齢化の流れに一矢を報いるのはもちろん、このような外部で新しい視点や価値観を学び、経験を積んだ若い経営者が地域にかかわることによって、地域コミュニティーに刺激を与え、地方創生のうねりを起こす人物、いわゆる若者、ばか者、よそ者として地方の停滞を打ち破る起爆剤になる可能性を秘めています。
このように、地方に若い経営者を生み出す事業承継を積極的に進めることは、雇用の維持だけでなく、中小企業の成長、人口減少、少子、高齢化対策、地域の活性化、つまりは地方創生のために不可欠であると私は考えております。一方、現実論として事業承継を行うとなると、株式や事業用資産の贈与など法律上、税務上の対応が必要となることや、後継者が決まっていない場合は後継者候補とのマッチングやMアンドAなど、日常業務に追われる中小企業の経営者では十分な対応や準備ができないのが実態であります。このため事業承継を進めるためには、中小企業の経営実態や家族構成などに応じた、きめ細やかな支援が必要と考えます。
そこで知事に質問です。知事は事業承継をどのように認識されておりますか。また、その認識のもと、本県では県内各地域において中小企業の事業承継を促進させるために、現在どのような支援を行っているのかお聞かせください。
国の調査によると、六十歳代の経営者の約六割、七十歳以上の経営者でも半数が事業承継の準備に着手していないのが現状です。事業承継を促進するためにも、現在最も必要とされているのは、中小企業の経営者に事業承継の必要性を認識してもらい、その準備に着手してもらえるよう積極的に働きかけることではないでしょうか。特に、中小企業に寄り添うことができる地方において、どれだけきめ細やかでタイムリーな対応ができるか否かが事業承継促進の分水嶺になると考えます。
そこで知事に質問です。現在、福岡県内中小企業における事業承継の準備状況はどのようになっていますか。また、中小企業の事業承継の準備が進んでいない現状について、どのような原因があると考えていますか。知事の所見を御披瀝ください。
現在、国において、中小企業の事業承継を促進するために事業承継税制の見直しが検討されています。新聞報道によると、来年度から十年間の時限措置として、非上場企業の株式などを先代経営者から取得した場合の相続税、贈与税に関する特例措置の対象を拡大するとともに、適用要件を緩和し、さらに外部人材の登用やMアンドAによる事業承継についても、株式、事業の譲渡益にかかわる税負担の軽減などを検討しているとのことです。このように、国が中小企業に対し事業承継に取り組むインセンティブ付与を十年間の時限措置として検討している中、地方もこの機会を捉え、国の制度見直しを活用し、中小企業に事業承継の準備を積極的に働きかけていくべきと考えます。事業承継は経営者の決断なくして始まりません。今こそ経営者に決断を促すべき絶好のチャンスではないでしょうか。
そこで知事に質問です。国の動きを踏まえ、福岡県として、中小企業に対し事業継承の取り組みを働きかけるために、今後どのような施策をお考えかお聞かせください。
今後十年間、国の集中的な時限措置により事業承継が促進されれば、若い新たな経営者がふえることは間違いないと考えます。一方で、若い、新たなということは、逆に言えば経験やノウハウが足りないことと表裏一体ですし、地元に戻って間もない経営者は、経済界や地域コミュニティーにおける人脈形成に苦労することも予想されます。また、事業承継後、変化し続ける経営環境に対応し企業を存続、成長させるには、前例踏襲だけでなく業容拡大や新たなニーズへの対応などが必須となります。
そこで知事に質問です。国が集中的に促進する事業承継により、今後若くて経験が浅い経営者が増加することが予想されます。また、事業承継を契機に新たな事業展開を行う場合もあります。こうした経営者への支援について、県は今後どのように充実強化を図っていくのでしょうか、知事の御所見を披露ください。
代表質問の二日間、喉の調子のせいでしょうか、ちょっと元気がないように見受けられた小川知事でございますけれども、本日は艶々と潤いのある声で、前向きな、歯切れのよい答弁を期待して、質問を終わります。(拍手)
◯議長(樋口 明君) 小川知事。
*知事答弁
◯知事(小川 洋君)登壇 御期待に添えるように頑張りたいと思います。
まず初めに、地方創生を進めるための事業承継の促進でございますけれども、地方創生を進めていくためには、地域に魅力ある雇用の場をつくっていくことが極めて重要であります。そのためには、県内の雇用を約八割担っていただいております中小企業の振興というのが何よりも大切だと思っております。国の調査によりますと、若い経営者のほうが成長意欲が高く、また売上高を増加させるというふうにされておりまして、事業承継を契機として、若い経営者が、その事業を成功させることにより、雇用の創出というのが地域に期待できます。また、事業を承継した若い経営者が地域の方々と交流しながら、そのコミュニティーの再生、また地域資源の掘り起こしなどに取り組むことによりまして、地域の活性化にも寄与することになると考えております。このため、円滑な事業承継を促していきますことは、活力ある地域社会を維持し、地方創生を担う人材の確保という観点からも重要な取り組みであるというふうに考えております。
本県におきましては、中小企業の事業承継につきまして、商工会議所、商工会の経営指導員が経営者からの相談に応じるとともに、後継者が定まっている場合には、地域中小企業支援協議会が相続税や債務の引き継ぎなどに対応できる専門家を派遣をして、その支援を行っております。また、後継者がいない場合には、国が福岡商工会議所に設置をいたしております福岡県事業引継ぎ支援センター、これにつなぎまして、譲り受けを希望する企業とのマッチングや創業希望者の紹介等の支援を行っているところでございます。
次に、事業承継に向けた取り組み状況と経営者への働きかけでございます。県がことしの七月、県内の中小企業約一千社、これを対象にして調査を実施しましたが、その調査結果によりますと、経営者が六十歳以上の企業のうち、後継者が決まっている中小企業は約五割にとどまっております。また、そのうちの五割は、まだ事業承継への準備に着手をしていないというふうに回答をいただいております。事業承継を確実に進めていくためには、経営者に対して積極的な働きかけを行うことによりまして、経営者が事業承継、その重要性というものを認識していただき、実際に承継に向けた準備に取りかかっていただくことが大事であります。
県の今後の取り組みでございます。現在、国におきましては、今後十年間程度を事業承継の集中実施期間と位置づけまして、取り組みを強化することといたしております。具体的には、相続税や贈与税の負担軽減を図るための事業承継税制の抜本的拡充、またMアンドAによります事業承継を促進するための株式等の譲渡益にかかわる税の軽減措置などにつきまして検討が行われているところであります。このような国による制度改正が実現がされれば、中小企業の経営者の方が、この期間内に事業承継に取り組むための強力なインセンティブになると、このように考えております。このため県といたしましても、こうした国の動きというものを契機といたしまして、中小企業の経営者への働きかけというものを強化をしていきたいと、このように考えております。このため、商工会議所、商工会を初め金融機関、専門家団体、事業引継ぎ支援センターなど多様な機関が参画をし、これらの機関が一体となって中小企業の事業承継を進めるための体制について検討をしていきたいと思っております。また、経営者への働きかけを一層充実させるため、経営指導員のスキルアップを図るための方策、また外部人材の活用などについてもあわせて検討を進めてまいります。
次に、事業承継をされた経営者に対する支援についてでございます。事業承継により経営者が交代されたその直後というのは、信用力の低下により資金調達が困難になる場合や、経験不足等により売り上げが減少する、そういった場合がありますことから、経営の安定を図るための支援というものが必要であると考えております。また、新しい商品やサービスの開発など事業承継を契機とした新しい事業環境への適応や新たな事業へのチャレンジ、これを促し、売上高の向上につなげていくということも大事であります。このため、今後事業を承継した経営者に対しまして、経営指導員がこれまで以上の頻度で訪問指導を実施をし、資金調達や売り上げの現状などをきめ細かく把握をするとともに、新事業に取り組む意欲のある経営者に対しましては、売り上げ向上を図るための経営革新計画の策定というものを重点的に働きかけてまいります。また、個々の企業の課題に対する専門的な支援が必要となります場合には、県の中小企業振興事務所、商工会議所、商工会、金融機関、それから専門家団体等で構成をいたしております地域中小企業支援協議会、ここが中心となりまして、個々の企業の個々の課題の解決を支援してまいります。
さらに、事業承継をした企業の成長と地方創生を担う人材の育成を図る観点から、県内成功企業の具体的な事例についての情報提供でありますとか、先輩経営者と若手経営者とが交流する場を設定をし、さらにはそうした場を活用し、若手経営者に地域振興活動への参画というものを促していくための情報提供などについて、今後検討を進めていきたいと考えております。
【東峰村における体験型観光の実践】
議会開催中は議会終了後に各種議員連盟の色々な勉強会が開催されます。昨日は観光産業振興議員連盟の講演会でした。
講師は東峰村ツーリズム協会会長の小野豊徳氏。小野氏は東峰村の職員でもあり、豪雨災害の状況や復興に向けての取組を含め、「体験型観光の実践と九州北部豪雨からの復興」というテーマでお話しを頂きました。
先般の豪雨災害発生時は、現場は混乱を極め適切な情報提供がインフラ的にも出来なくなったそうです。そんな中、とにかく住民の方が混乱しないように、職員の立場で知り得た間違いの無い情報を、Facebookを使って発信したそうです。またこの発信は「一方通行」で問合せには対応しないことで、負担を減らすよう努力したそうです。
また東峰村の魅力を伝えるために始めたオーダーメイド観光のお話しでは、出来る事・出来ない事を意識し、手を広げすぎずに「無い物ねだり」ではなく「有るもの磨き」をする事で、補助金や助成金に頼らない仕組みを構築されております。例えば、観光情報サイト「東峰見聞録」の運用方針はインターネットを利用できる人だけを対象とするなど「出来る事をしっかりやる」と割り切っているそうです。
質疑応答も盛り上がりました。印象に残った言葉は
○ リピーターを増やすには、車で来られるエリアの住民を狙っている。
○ 体験の魅力・人の魅力・食の魅力で勝負
○ キツい事と楽しい事がセットになるようなツアーの組み立て。
○ お客様に期待以上の感動を与える事が大事。それを実現するには持続可能なおもてなしを行う。
○ 水害で東峰村は観光用の宿泊施設が無くなったが、宿泊施設が無くても、近隣自治体の施設と連携すればOK。
○ 小石原焼と八女茶のコラボのように、地域を跨がり無い物同士を結びつける試みやってみたい
小野氏は一見朴訥としたお人柄ですが、話を伺うと東峰村への深い愛情をヒシヒシと感じる熱い方でした。私も今年からみやま市観光協会の顧問に就任させて頂き、この講演をみやま市の観光施策の参考にしたいと思います。