【東峰村における体験型観光の実践】
議会開催中は議会終了後に各種議員連盟の色々な勉強会が開催されます。昨日は観光産業振興議員連盟の講演会でした。
講師は東峰村ツーリズム協会会長の小野豊徳氏。小野氏は東峰村の職員でもあり、豪雨災害の状況や復興に向けての取組を含め、「体験型観光の実践と九州北部豪雨からの復興」というテーマでお話しを頂きました。
先般の豪雨災害発生時は、現場は混乱を極め適切な情報提供がインフラ的にも出来なくなったそうです。そんな中、とにかく住民の方が混乱しないように、職員の立場で知り得た間違いの無い情報を、Facebookを使って発信したそうです。またこの発信は「一方通行」で問合せには対応しないことで、負担を減らすよう努力したそうです。
また東峰村の魅力を伝えるために始めたオーダーメイド観光のお話しでは、出来る事・出来ない事を意識し、手を広げすぎずに「無い物ねだり」ではなく「有るもの磨き」をする事で、補助金や助成金に頼らない仕組みを構築されております。例えば、観光情報サイト「東峰見聞録」の運用方針はインターネットを利用できる人だけを対象とするなど「出来る事をしっかりやる」と割り切っているそうです。
質疑応答も盛り上がりました。印象に残った言葉は
○ リピーターを増やすには、車で来られるエリアの住民を狙っている。
○ 体験の魅力・人の魅力・食の魅力で勝負
○ キツい事と楽しい事がセットになるようなツアーの組み立て。
○ お客様に期待以上の感動を与える事が大事。それを実現するには持続可能なおもてなしを行う。
○ 水害で東峰村は観光用の宿泊施設が無くなったが、宿泊施設が無くても、近隣自治体の施設と連携すればOK。
○ 小石原焼と八女茶のコラボのように、地域を跨がり無い物同士を結びつける試みやってみたい
小野氏は一見朴訥としたお人柄ですが、話を伺うと東峰村への深い愛情をヒシヒシと感じる熱い方でした。私も今年からみやま市観光協会の顧問に就任させて頂き、この講演をみやま市の観光施策の参考にしたいと思います。