【山川 まちと道路のワークショップ開催!】

県が管理する国道443号線は、昨年3月に山川バイパス部分が完成しました。

それにより、今まで大型トラックが狭い道路一杯に走行していた443号線の元道は安全・安心の生活道路になる予定ですが、同時に交通量が激減するため様々な影響が今後出てくると予想されます。この変化をポジティブにまちづくりに活かして貰うべく、県とみやま市で元道の道路改修に絡めたまちづくりのワークショップを開催、第一回目が昨日行われました。

第一回は「まちの現状確認」として熊本大学名誉教授の徳野貞雄様に事前現地調査に基づく基調講演と、意見交換が行われました。

「発想の転換による『まちづくり』のススメ」と題した徳野さんの講演は刺激に満ちており、とても全てを書き切れませんがキーワードだけご紹介すると「(震災で被害を受けた)熊本城の復興は早まるな」「少子高齢は正常」「(今の60歳−80歳の層は)過去に存在していなかった新人類、プレミアム世代」「(車で30分県内に半数の子供が住んでいる現状を鑑みると)一緒に住むことが世帯ではない。世帯=家族ではない」「公共交通は自家用車」「修正拡大集落」「行政の統計では本当の実態は掴んでいない」「住民の意識と実態はズレている」などなど。

その後の意見交換、終了後に徳野先生を囲んでの終わらない立ち話、ワークショップに参加した皆さんのハートに火が付いたのがヒシヒシと感じられました。

今回特に嬉しかったのは山門高校の学生3人が参加してくれたこと。参加者の中で一番長くこの故郷と関わるのが彼らです。臆せず、どんどんアイディアを出して欲しいですね。

私からも挨拶の中で「参加してくれた高校生の皆さんは2−3年したらこの街を出て行くかも知れない、でも彼らが10年後戻ってきたい、子供をここで育てたい、リタイヤしたら老後はここで過ごしたい、そう思われるまちづくりをするのが人生の先輩である我々の役目です」と申し上げましたが、このワークショップが世代を超えて、故郷に向き合い活力を産み出す素晴らしいものに成ることを心より期待しております。