藤崎一郎前在米特命全権大使講演

うう!腰を捻ったらしく昨日から腰痛で立ったり座ったりも一苦労です。特にお辞儀をすると激痛が!!土日の会合では痛々しい姿を見せすると思いますがご容赦を。

昨日は福岡日米協会の主催で藤崎一郎前駐アメリカ合衆国特命全権大使を囲む懇談会に、日米友好議連事務局長として出席して参りました。
日本の全権大使として米国で活躍されていただけあって、豊富なご経験や人脈に基づく情報とその分析は唸るものがあります。以下、講演内容をメモしておきます
IMG_6232
(写真左から二番目が藤崎大使)

○沖縄普天間基地の辺野古移設問題について
NewYorkTimesなど一部米国メディアでは基地問題について「小さな問題」と矮小化する論調もあるが、安全保障というものはパッケージであり、切り分けして大小を語る事は適切で無い。一度米国のトップの了承を経た案件は全て大きな問題である。

○尖閣問題
安全保障という大きな約束事を日米は行っている。日本の一部論調では「中国が尖閣にちょっかい出してもアメリカは守ってくれない」というものもあるが、これを日本が言い出すというのは当事国自ら日米安保を第三国に軽視させることになる。安全保障条約は大変重いものである。
個人的に次にあげる尖閣三原則という考えを持っている「(1)譲らず、(2)油断せず (3)挑発せず」。「譲らず」というのは、交渉ではどちらか一方が100%の結果を得るなんてあり得ない、必ず合意するために妥協をする必要がある。その意味で尖閣については交渉をするべきでない。
安倍首相が自ら中国・韓国に対して会談を求めない姿勢は交渉術という観点から評価できる。こちらから一方的に会談を求める必要は無く、双方の必要があれば会えば良い。

○3.11東日本大震災
海軍のトモダチ作戦ばかりが目立っているが、その後ろで国務省・ホワイトハウスも同時に動いていたという事。自国の災害でもないのに24時間泊まり込みで数週間緊急体制を取っていた。

○日米協会
2017年には創立100周年を迎えるがそろそろ見直しの時期ではないかと思う。その理由は、米国自体が大きすぎ、日米の関係性も多岐に渡り広がっているので、日米と一括りにしても一体感が生まれにくくなった。
しかしながら、日米協会は全国30箇所に団体を持ち、中立性が高いというメリットがある。これを活かしながら新しい活路を見いだしたい。

○ケネディ新駐日米国大使
大変良い事。セレブリティであるケネディ大使、米国プレスがその動きに注目するはず。是非日本の理解者になってもらうべき。
日米関係は強くて永い。人事異動で新しい駐日大使がきたら、その人を味方に付けていくことが肝要。

○オバマ・習近平会談
大騒ぎする人もいるが、自分自身は大した話じゃないと考えている。
米中関係は、米国から見るとプラスとマイナス両面ある。どちらか一方に大きく振り切れることは無い。

○移民政策
国民を増やすための移民政策というより、単純労働者の短期在留を認めるような弾力的運用が良いのではないか。
留学生という観点では日本語圏へ他国の留学生が来るのも、日本人が米国留学するのも日本語がハードルになって難しい。英語教育の充実が必要。

日米の同盟関係について深い信頼を置いていらっしゃるのがヒシヒシと伝わってきました。
信頼関係というのは片務的なものでは無いと改めて認識し、日米議連の活動に限らず日常において心構えとしたいと思います。