本郷地区自主防災組織、頑張ってます!

昨年の九州北部豪雨災害から丁度1年が経った昨日、沖端川の堤防決壊で大きな被害を受けた本郷地区において自主防災組織による避難訓練が開催されました。
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本郷地区は昨年の豪雨災害の際、あまりに急な増水だったため市からの避難勧告・指示などの情報が住民の避難準備等初期対応に間に合いませんでした。その反省を踏まえ、自分の命は自分で守るとの強い決意の下、まちづくり協議会が主体となり本郷自主防災計画を策定し、昨日の水害時避難訓練が開催の運びとなったわけです。
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今回の訓練の要点は「災害時要援護者の避難支援活動」「避難後の全戸の安否確認」です。
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避難準備情報が10時半に発令されたという前提で、避難支援者がそれぞれ担当する要援護者宅へ向かい一時避難場所へ避難しました。本郷地区には約30名の要援護者がいらっしゃいますが、その中でも足が不自由だったり特に援護が必要な方15名ほどを対象に、「避難支援の指示を受けた時間」「要援護者宅に到着した時間」「一時避難場所へ到着した時間」「避難時の支援方法」など一軒一軒チェックシートを作成。
また避難終了後、消防団、水防団、公民館の3つの組織がそれぞれ手分けして、本郷地区全戸を回り安否確認の訓練を行いました。
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その後、一時避難場所において即座に反省会が開催され、今後の避難活動への改善点などが討議されました。

例えば「要援護者は薬や酸素吸入器など医療機器を持って避難する必要があるので、普段から要援護者-支援者間で持ち出すべき薬や医療機器の確認をしておくべきだ」という意見等、机の上だけではなかなか察しきれないような細かい改善点が多く挙げられ、実際に訓練を行う意義深さを改めて感じました。

現在福岡県では自主防災組織の拡充を目指していますが、自主防災計画の内容をはじめここまで先進的に取り組んでいる地域はまだまだ少ないのが実情です。県消防防災指導課にこれを是非県下のモデルケースにして他組織にも紹介するよう提案したところ、三連休中日にも関わらず増本課長以下数名の職員の方が視察にきて頂きました。有り難うございます。

災害はいつ起こるか分かりません、このような訓練を地道に定期的に行う事が減災に繋がると思います。私も、今後とも地域のこのような活動を積極的に支援して参ります。

現在本郷地区では、九州北部豪雨災害の復旧支援に駆けつけて頂いた多くのボランティアの皆さんに対する感謝の幟旗が立てられています。
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