遠賀高校作青米パン

私が所属している総務企画地域振興委員会の管内視察にて遠賀・中間広域連携プロジェクトを調査させて頂きました

北九州市に隣接する遠賀中間地域は遠賀郡4町と中間市にて構成され、歴史的にも市町の結びつきが強かったそうです。北九州・福岡両政令指定都市の大都市近郊として一括りにされ、地域の個性が発揮しにくい点を克服すべく立ち上げられた広域連携プロジェクト。地域の中心を流れる遠賀川と響灘をモチーフにプロジェクトのテーマは「水の環(わ)」だそうです。
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北九州市立大学の内田晃准教授からプロジェクトの解説がありました。住民参加型のプロジェクトだとメンバーが固定化されやすい問題の解決策や、イベント告知などにFacebook活用を検討するなど、私が住んでいるみやま・柳川地域でも活用できるようなアイディアが多くとても参考になりました。

私が注目したのはこのプロジェクトを通じて出来た新ブランド「おんが米麺(べいめん)」「青米パン」
おんが米麺は地元で採れる遠賀米99.8%で作られる生麺。
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食感はうどんよりプリプリっとして、つるんとした舌触りが卵麺とか手延べ素麺に近い感じでしょうか。肉うどん風にして頂きました。
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「米米肉うどん」と呼んでいらっしゃいましたが、「うどん」のイメージを脱皮して早く「米麺」のブランドを前面に押し出すべきとの意見も出ていました。

一方、遠賀高校が開発した「青米パン」
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青米とは収穫されたお米の1割くらいを占める成熟しきれなかった規格外の「青いお米」の事だそうです。青米は味噌や醤油、米菓子の原料として使われていました。価格は規格内のお米の約6割。青米と麦は4:6で混ぜ合わせもちもち感と粒々感が特徴です。説明通りもっちり感とほんのりとした甘みが最高でした。我が家に持ち帰って嫁さんと子供達に試食して貰いましたがあっという間に食べ尽くす程。味には問題有りません。また青米は米粉よりコストが安く、現在流行っている米粉によるパン作りに比べると製造過程が簡単と良いことずくめだそうです。

ただ遠賀高校で生産する限りは利益を得るわけにはいかないので、近隣のメーカー等とビジネスモデル作りに努力している状況です。
南嶋校長とお話しする中で、是非生徒さんには開発だけでなく販売面や遠賀高校のブランドアップなどビジネス的な視点も勉強して頂けるよう青米パンを有効活用して下さいとお願いしました。

視察から帰宅後、返す刀で琴奨菊関の大関昇進記念祝賀会に出席
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相変わらずの柔和な雰囲気ですが、確実にオーラを纏ってきた琴奨菊関。スピーチでも師匠の言葉を引用し「土俵には地位も名誉も全部有る、強くなりたければ努力しろ」と力強く締めくりました。次は優勝パレードを盛大に行えれば良いですね。

九州各県議会議員研究大会レポート(追記有り)

昨日は第八回九州各県議会議員研究大会が大分県にて開催され、私も参加させて頂きました。
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ご来賓に広瀬勝貞大分県知事をお迎えして、関西学院大学の林宜嗣教授が「広域行政と地方議会」、湯布院温泉観光協会会長 桑野和泉氏が「九州の観光まちづくり」と題したご講演を頂きましたがこれが素晴らしかった。

林教授はEUをはじめとする先進国にて「地域」が元気にならないと「国」が元気を取り戻せないという認識が広まってきたと熱弁。
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その中で議会のあり方が鍵となる。首長は一人、選挙における選択の際に住民は全ての政策についてOKを出した訳ではない。政策パッケージとしてOKしている訳で、個別の問題については議会が有権者の声を代弁し反映させなければならない。改革論議を制度論に矮小化させてはいけない、等々。私が講演において強調している「二元代表制」について噛み砕いて分かり易く説明頂きました。

議会は各地域において様々な考え方の有権者をバックに付けた代表者で、分権社会でこそ議会の役割は増えるとエールを頂き、元気が出ました。

また桑野和泉会長からは由布院が目指した街作りについて。印象に残ったのは、由布院の美しい町並みを保護するために条例を作り看板や配色、店舗設計に規制をかけたという事例。民間の活力という話になるとすぐ規制緩和圧力が高まりますが、由布院は規制強化によって街の価値を向上させ民の活力の後押しをしました。なんでも規制緩和がイイというわけじゃない。面白い気付きを頂きました。
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「どういう層のどういう人に来て貰いたいか明確なターゲットを持つ⇒その為に何をやるか?」というメッセージは地元の街作りにも是非参考にしたいと思います。

翌日(2月3日)の大分合同新聞朝刊には偶然にも熱心に講義を聴く私の姿が記事になってました
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クリックすると記事が読めます

やはりたまにはこういう形で外に出て情報を吸収するのは議員の資質向上には欠かせません。今回の出張で学んだ事は次の県政報告に盛り込みたいと思います。楽しみにして下さい。

[追記]
上のリンクにある大分合同新聞朝刊の記事中には
「首長と異なり複数の議員がいるという多様性を生かし、最少の経費で最大の効果が出る施策を考えて行く必要がある」
と書いてありますが林教授が仰ったニュアンスをねじ曲げてます。林教授はハッキリと

「現状は定数削減や経費削減ばかりが話題になっている」
「(それにより)議会の機能強化より弱体化が起こっている」

という事を訴えて、遠回しに今のマスコミの浅薄な議会叩きに警鐘を鳴らしていらっしゃいました。わざわざ「最小の経費で最大の効果」なんて書くところに大分合同新聞の悪意を感じます。

福岡県総合計画を小川知事に答申しました

昨日は私が委員として参加している福岡県総合計画審議会として、作成した答申を小川知事にお渡しをしてきました。
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昨年9月12日から約5ヶ月、「これからの福岡県の5年間を決める総合計画を作るのだから慎重審議すべき」との声で4時間に及ぶ会議になった事もありました。河部浩幸会長(写真左、前福岡商工会議所会頭)には様々な分野から集まった委員の意見を上手く引き出し集約して頂いた事心から御礼申し上げます。

この答申を踏まえて、福岡県総合計画が作成され2月22日から開催予定の福岡県議会定例議会に提出される予定です。

この計画の基本的な考え方として「県民幸福度日本一を目指す」が一丁目一番地に明記してあります。「県民幸福度」については6月議会以降幾度となく議論百出しましたが、私はこの言葉について考えれば考えるほど好きになりました。幸福なんて人それぞれです、しかし明確な尺度がないからこそみんなが、県民一人一人が「福岡県をどうやったら県民幸福度日本一に出来るか?」と常日頃から考えて、一歩を踏み出すような雰囲気が出来ればそれは「県の施策」の枠から飛び出して県民全体の「お祭り」になると思うんです。

水前寺清子さんの365歩のマーチじゃないですが、幸せは口を開けて待ってても県庁職員が運んできてくれる訳じゃ有りません、県民自らの頭で考え、行動する事で大きなうねりが巻き起こり、県民幸福度日本一を目指すことが福岡県のお祭りになることを心から願います。その為には小川知事のリーダシップにより総合計画を広く普く県民に認識して頂き、県民一人一人に「福岡県を幸福度日本一の県にしよう!」という気持ちを醸成させることが肝要です。

私がその事を小川知事にお伝えしているシーンが丁度NHKのニュースに映ってました
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福岡県の人的資産・予算には限りがあります。
福岡県総合計画をしっかり読み解くことは、これから5年間どの分野に県のヒト・モノ・カネが集中されるのかを理解することになります。私自身は勿論、各市町村や事業者・各種団体の方々にも是非注目して頂き地域振興のヒントにして行くつもりです。不明な点などあればお気軽にご質問下さい。

いのちを守りたい。いのちを守りたいと願うのです、GKB47で?!

高齢者運転マーク(通称もみじマーク)に対して「枯れ葉に見える」とか「黒の枠線が不吉だ」とか、高齢者の多い田舎で普通にもみじマークが軽トラに貼られている環境に生きている自分からしたら難癖としか思えないキャンペーンが張られていた事がありました。なにかと政府がやることが揚げ足取られるのは仕方の無いことかも知れませんが、このニュースには怒りを通り越して呆れるしかありませんでした

政府、自殺対策強化月間のキャッチフレーズを「あなたもGKB47宣言!」に決定
政府は23日、3月に行う自殺対策強化月間のキャッチフレーズを「あなたもGKB47宣言!」に決定した。
政府は23日、自殺対策推進会議を開き、毎年3月に行われる自殺対策強化月間のキャッチフレーズを、2011年度は「あなたもGKB47宣言!」とすることを決定した。
GKBは「ゲート・キーパー・ベーシック」の略で、47は「47都道府県」を表し、国民全体が自殺対策に悩んでいる人に声をかけ、必要な支援につなげるゲートキーパーになろうとの思いが込められているという。(後略)

私自身、昨年の予算特別委員会にて地域自殺対策強化事業費について質問させて頂いた経緯も有り、政府の自殺対策については関心を持っておりましたがこれは酷い。そもそもGKBという造語自体訳が分からない。AKBも初めて聞いたときも訳分かりませんでしたが「アキバの略」と言われればもう忘れません。一方「GKB」これは「GateKeeper Basic」の頭文字らしいですがゲートキーパーベーシックってこれ一般的な言葉ですか?自分は生まれて初めて聞きました。AKB48をもじったにしてもセンスの欠片すら感じられない。その意図するところも伝わらない。

自殺対策のNPO「ライフリンク」を運営されている清水康之氏もTwitter上で不快感をあらわにされています。

「GKB47宣言!」というキャッチフレーズに関しては、年末に自殺対策推進室(内閣府)の参事官が私のところに説明に来た際にも、「大反対」と伝えました。「現場の感覚からかけ離れている。遺族や民間団体から反発がでる」とも伝えたのですが、「大臣(その時は蓮舫議員)も了解している」と言っていました。キャッチフレーズが決まった経緯の詳細は分かりませんが、意志決定のプロセスに「現場感覚」が反映される仕組みがなかったのでしょう。逆の見方をすれば、「内閣府の担当者が好きなようにやれる」ということですが。いずれにしても、ちょうどその頃に、自殺対策推進会議の日程調整があって、私が自殺対策推進室(内閣府)に「この時間帯だけは参加できない」と伝えた2つの日程の内のひとつ(つまり昨日の10~12時)に開催日が決まったため、私は会議を欠席し、代わりに意見書を出したということです。
http://www.lifelink.or.jp/hp/Library/shimizu_15.pdf
会議の委員に事前に送られてきた資料に関して、他にも意見したいことはいくつもあったのですが、小さな文字で長々と書いても当日の配布資料の中に埋もれてしまうだけだと思い、「これだけは絶対に意見したい」というポイントを二つに絞って意見書を作りました。そのこともあってか、会議の他の委員の方々の目にも触れたようで、会議終了後にある委員の方から電話がありました。私としては、そうした委員等とも協力をして、このキャッチフレーズが撤回されるように引き続き働きかけていきます。(この無茶苦茶忙しい時期に、何故こんなことをやらなきゃいけないのか。ホント情けない)
@yasushimizu 清水康之/ライフリンク

GKB47に関して。『「今回これだけ話題になり、メディアで取り上げていただいたことは、自殺者をなくすための大きなPRになったのではないか、と考えています」と自殺対策推進室では話している。』とあるけど、本当にそこまで履き違えてるのか…。
@yasushimizu 清水康之/ライフリンク

「決められない政治」から脱却するのはいいが、だからといって「勝手に決める政治」に突入されては困る。
@yasushimizu 清水康之/ライフリンク

政権交代前「自殺者年間3万人」について当時の野党から厳しい追求がなされていました。所信表明演説で「いのちを守りたい。いのちを守りたいと願うのです」と宣った総理もいました。その行き着くところがGKB47ですか?
平成24年度予算において自殺対策強化月間におけるポスター作成、鉄道広告、インターネットバナー広告等には1億1千5百万円の予算がついています。GKB47の文字が駅構内で踊るのでしょうか?このキャンペーンで一儲け企んでいる影がちらほら見え隠れします。

まぁ政府に対して怒っているだけではなにも変わりません、私は県議会議員の立場から、前回の予算委員会で引き出した自殺対策に関する言質につき福岡県の対応を再度確認したいと思います。

みやま産ザーサイとの格闘記

みやま市は高菜の産地なのですが、文広にお住まいの鬼丸さんが実験的にザーサイを育てているとのこと。Facebookにて興味津々の旨お伝えしたらサンプルにお一つ頂きましたので早速我が家で調理してみました。
ちなみに調理人の我が嫁はザーサイというのは桃屋のザーサイのような完成形しか見たことなく現物を見るのは初めて。ちなみに現物はこんな感じです
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横にあるのは私の携帯電話、4インチディスプレイでもこんなに小さく見える。ザーサイ、デカイ!
葉っぱは高菜みたいに塩で漬けると良いとの情報を、これまた地元でレストランを営む阿部平さんが仰っていたので早速塩漬け
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と、ここまでは良かったのですが、茎と根っこの部分の調理方法が分からない。根っこだけになったザーサイはこんな感じ
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茎と根っこだけでもデカイでしょ。
「ザーサイ レシピ」でグーグル先生に尋ねてみても、桃屋のザーサイ状態のザーサイを材料としたレシピが出てくるばかり。「自分は食べたことないけど、こんな感じかな」というフィーリングで作った数々の料理を食卓に送り出してきた想像料理人の嫁さんもお手上げ状態
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最終的に先述の阿部さんのFacebookにレシピが書いてあったので、軽くゆでて辛子ゴママヨネーズに和えて頂きました
葉っぱと根っこの部分の完成形はこちら
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お味ですが葉っぱの部分はピリ辛で酒のつまみに最高でした。根っこの部分はゆで過ぎたのかちょっと柔らかくなりすぎて、自分が知っているザーサイの歯ごたえがなくてイメージとは違ってました。これは調理の仕方にもう一工夫が必要のようです。嫁さんに研究するよう依頼しておきました。

更に葉っぱの部分をキムチの素で和えると美味しいとの情報がありましたので試してみました
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これだと葉っぱの辛みが薄まってどちらかというとキムチ方向にぐっと味が振れてしまうので全く違う味わいが楽しめます。

まだまだマイナーな作物ではありますがザーサイがみやまの新しい一品になることを心から期待しています。鬼丸さん、今後とも頑張って下さい!