景気の「気」

今朝の産経新聞(左)と朝日新聞(右)の一面見出しです
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同じ平成25年度予算案の記事ですが、短い見出しですがこれほど読み手の印象を大きく変えることが出来るとは新聞記者さんの表現力は素晴らしいですね。

多くの報道や政府の会見で周知のことですが、安倍政権は経済再生を一丁目一番地にしており、三本の矢と名付けた方針を打ち出しています
1)大胆な金融政策ー日銀
2)機動的な財政政策ー財務省
3)民間投資を喚起する経済戦略ー経産省

民主党が掲げた「コンクリートか人へ」にひっかけてるのでしょうが、昨年の総選挙の時から上記のような経済対策を公言していた訳で、公約通りに予算編成を進めていると思います。その意味で産経新聞の「配分から成長へ」は分かり易く予算の狙いを表現していると思います。

また、ワイドショーなどでは2013年の春闘において経団連会長が賃上げより雇用維持を前面に押し出している事について「アベノミクスでも給料は上がらない」「早くも行き詰まりか?!」みたいな論調でおもしろおかしく報道しています。しかし、昨年末NHKにおいて麻生副総裁が「三本の矢でデフレ脱却を進めるが、給与への影響は企業の業績向上の後になるのでそのタイムラグを乗り切る施策が必要である」旨の発言をされていたように、政府としては織り込み済みの話。今後の報道に期待するのは、そのタイムラグに対する施策が適切に打たれるかどうか、効果があるかどうかの検証です。

昨年の総選挙後、サービス業の方々のお話を聞くと市中の景況感が上向いていると実感します。景気の「気」は気分の「気」、この上向いている気分を振り出しに政府の矢継ぎ早の対策を期待していますし、県もその流れを上手く受けて福岡の経済再生を進めなければなりません。

暴力団追放総決起大会

本日は柳川市・みやま市の暴力団追放総決起大会に参加しました。
両市の安全安心まちづくり推進協議会と柳川警察署が主催で、各種後援団体や一般市民など約1000名が参加されました
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福岡県警本部暴力団対策部組織犯罪対策課課長より「筑後地区の暴力団情勢と対策について」という演題で講演がありました、要点は
福岡県内の暴力団構成員は2970人、事務所170箇所。人口で割ると0.058%。一万人に6人。一方、柳川・みやま両市にいる暴力団構成員は260人で人口で割ると0.054%でほぼ平均値でしょうか。
県内の発砲事件は平成23年度18件で全国一位でしたが、昨年は4件に減りました。しかしながら、その内容はすべて人を狙ってのもので重大さは増したとのこと。
また昨年施行された改正暴力団対策法の要点についての解説があり、これらを新たな武器としてしっかり活用し徹底した暴力団対策を行うと頼もしい言葉もありました。

藤林警察署長がご挨拶でおっしゃいましたが、市民からの情報が暴力団取締には一番大切との事。明るく安全安心な街作りに住民の皆さんの協力は欠かせません。

その後、2007年に武雄市の病院で起こった、暴力団抗争に巻き込まれ一般人が誤って射殺された事件のご遺族が「犯罪被害に遭って、今、思うこと」という演題で講演されました。
奥さんも子供もいる、自営業を営まれていたなんの罪も無い男性が人違いで射殺されてしまう、その無念さを思うと言葉もありません。同時に、自分の身に置き換えるとゾッとします。
ご遺族が仰った「今の社会は平和でも安全でも無い」という言葉を噛みしめなければなりません。講演の最後に「暴力団と対峙する一般市民の保護対策をもっと充実してほしい」と仰いました、県のレベルでは出来る事は限られますが国会への働きかけも含めて検討しなければなりません。

私自身、究極の暴追は「新たな組員を作らない」事だと思っています。
福岡県警では中高生向けに「こんなはずじゃなかったのに」という漫画を配信し暴力団に対する間違った認識を正し、暴力団に関わらないよう呼びかけています。ネットでも話題になっているそうですが、ストーリーといい絵といい凄いインパクトがある漫画です。是非ご一読頂き、お子さんがいらっしゃるご家庭では家族で話有ってみては如何でしょうか?

航空自衛隊芦屋基地視察

1月17日に私の所属している福岡県防衛議員連盟にて、遠賀郡にある航空自衛隊芦屋基地を視察して参りました。

この基地司令である柏原敬子空将補は、日本初そして唯一の女性空将補であり女性基地司令。ちなみに航空自衛隊員は約47,000名、内空将補の定員はわずか50名(医官含む)。
女性の目線からの自衛隊について約1時間の講演を頂きましたが、大変勉強になりました。
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自衛隊が女性幹部を採用して間もない頃の話で、女性に対する反発は根深いものがあったそうです。しかし女性として男性隊員の教育を任されたのが転機となり、今の立場まで上り詰められました。18回の転勤を経験し、ご主人とは結婚した後もずっと離ればなれ。女性の社会進出や、家族のあり方について色々と考えさせられました。

講演の中で出されたクイズが面白かったです
Q1 次の職業の中で女性の比率が一番低いのはどれ?
  a 自衛官  b 警察官  c 裁判官  d 都道府県議会議員

Q2 女性に戦闘機パイロットとしての搭乗を認めていないのはどの国?
  a 韓国   b 中国   c パキスタン d 日本

Q3 隊員に対して育児休暇を認めていないのはどの国?
  a アメリカ b 英国   c フランス  d 日本

答えはこのエントリーの最後に

また芦屋基地には地対空誘導弾「ペトリオット」が配備されております
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2年に一回演習を行いますが、国内で演習できる土地が無い為アメリカに渡って訓練するそうです。日本国内でも探せば不可能では無いでしょうが、費用対効果を考えればアメリカで行う事は現実的だと思います。

戦闘機というのは空では百獣の王ですが、地上においては全く無防備。それ故航空自衛隊では地上における戦闘やゲリラ対策にも力が入れてあります。
約100mの距離をもつ射撃場
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これは陸上自衛隊にもないハイテクな装備だそうです。

九州は北朝鮮・中国と地理的に近く、国家安全保障上とても重要な場所です。柏原基地司令はじめ皆様が崇高な使命感をもって任務に当たられているのを目の当たりにし大変頼もしく感じました。
一度地域の皆さんと見学会でも出来ればと思います。

(クイズの答え、1.a 2.d 3.a)

気になるデータと小さな一歩

福岡県総合計画審議会委員を仰せつかっております。昨年度今後10年を見据えた福岡県の総合計画を知事に答申致しましたが、その平成24年度の取組状況について先日会議が開催されました。
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グリーンアジア国際戦略総合特区、きめ細やかな就職支援、暴力団・飲酒運転・性犯罪対策、70歳現役社会づくり、女性の活躍推進、等の具体的取組について説明がありました。
それぞれ担当部局により知事のリーダーシップの下着実に前進していると思います。特に県南地域に住むものとして70歳現役社会作りに注目したい。新しい長寿社会のモデルを全国に発信し、アジアの高齢化社会対応のトップランナーになるというコンセプトは、私も新春のつどいでお話しさせて頂いた通り、是非県南地域で実現するべく努力する所存です。

一方で一つだけ気になるデータがありました。
福岡県が昨年10月に実施した「県民意識調査」において「福岡県に生まれて良かった、生活して良かったと思うか」という問いについて、筑後地域だけ約10%近く昨年より下落し、県内最低水準になっていました(福岡・北九州・筑豊はほぼ前年と比較してほぼ横ばい)。
他の問いに対する回答などから推測するに九州北部豪雨災害の影響が出ているとの分析でしたが、これ程まで明確に住民意識に反映するのかと驚きました。

この様なアンケートはその数値に一喜一憂するのでは無く、前年比などで特異な結果が出たときはその原因を追及し、施策などで対策を打つべきと意見を致しました。

また、先日私の所属する総務企画地域振興委員会にて「県有施設等の避難所としての利用促進について」県消防防災指導課よ「地域防災計画の見直しと九州北部豪雨災害における避難状況を踏まえ避難態勢の整備を検討し、県有施設を避難所として利用推進する」という説明がありました。
更に特筆すべきは、当該施設について隣接する市町村についても利用を可能とするよう手続きなどを整備するという事でした。
これは私が昨年9月議会の一般質問で小川県知事に質問した内容が反映されたとの事で、現地被災者の思いを少しだけ繋げることが出来たと自負しております。小さな一歩ですが、今後とも地域の人の声を一つ一つ反映させていきたいと誓いました。

新春のつどい無事終了

1月14日の新春のつどい「県政報告会」にはまいピア高田の会場がほぼ満席となる500名近くのご参加を頂き大変有り難うございました
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藤丸敏衆院議員、松山政司参院議員、西原親市長、みやま市議会議員・柳川市議会議員をはじめ多くのご来賓の方にも花を添えて頂きました。

今年は「九州北部豪雨への福岡県の対応」「総選挙結果の福岡県に対する影響」「見直そう県南の底力」の3つをテーマに、スライド約60枚、ムービーや写真等を出来るだけ使用し分かり易く興味を持って頂ける内容を心がけました。
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今回は県南の視点からの問題提起やお話しとなりましたが、各地域別の詳細なお話しについては、今後地域別の県政報告会を行うように致しますのでそちらでお話し出来ればと思います。
本当は新春のつどいをみやま市内の旧三町それぞれで開催したいのですが適当な会場がないもので、皆様にご不便を掛けるとは思いつつも現在はまいピア高田一箇所で開催しております。これはこれで一大イベントとして今後も行っていきたいのですが、もうちょっと地域密着型で、地区毎の問題点を吸い上げるような場を設けるつもりです。先ずは地域の後援会が立ち上がっている所からになるかも知れませんが、一カ所でも多く開催するつもりですのでどうぞご協力の程宜しくお願いします。

あと嬉しかったのは、今年も多くの方々にボランティアで会場のお手伝いをして頂きました。本当に有り難うございます。そして今年も託児コーナーは元気いっぱいの子供達で大賑わいでした
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「みんな、沢山遊んだ?楽しかった?」と聞くと「うん、楽しかった!!」の大合唱。いやーこれはこれで嬉しい。

また「みやまいいまち会」さんのブログや有明新報さんでも会の模様を取り上げて頂きました、有り難うございます。
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大きなイベントが終わってホッとするのも束の間、公務等々で御礼もなかなかままならず不義理をしていることもあるかと存じますがどうぞご理解のほど宜しくお願い致します。