そんごくうのちょっとした奇跡

我が家の長男長女は私が卒業した幼稚園に通っています。

帰宅すると一心不乱に読書をしている娘。9時近かったので「もうそろそろ寝なさい」と言うと、「じゃぁお父さんこの本、寝るとき読んで」とお願いされました。手に取ってみると随分黄ばんでいて色々と修繕テープが貼ってある年期の入った「そんごくう」。幼稚園の図書館から借りてきた本だそうです。
IMG_0667
もう少しで読み終わるから最後まで読んでとねだられ、ちょっと時間は掛かりましたが最後まで読んで裏表紙をめくるとそこには「初版発行昭和38年」の文字。
IMG_0670
間違いなく私が生まれる前に発行された本です。
って事はこの本は私が幼稚園の頃、あの幼稚園の図書館で手に取っていた、大好きだったあの「そんごくう」
幼稚園の図書館には何種類か「そんごくう」の本が置いてあるらしいですが、時間を超えて自分の子供が全く同じ本を手に取る感動!

この「そんごくう」を娘の子供(つまり私の孫)が手に取ることはないかも知れないけど、子供達には「本は大事に扱えばいつまでも読める」ことと、「自分の大好きな本を大切にとっておいて、将来自分の子供が読んでくれると嬉しいよ」と教えておやすみなさいをしました。
IMG_0671

ちょっと暖かい気持ちになったので、これから一般質問の原稿作り頑張ります。

3つの旅立ち

2月26日から2月議会が始まり目が回るような忙しさの中、一昨日昨日と3校の卒業式に出席しました

先ず、我が母校山門高校。創立百周年を向かえ、記念事業の一環だった新しい校門がつい先日完成していました
IMG_5631
門の上部が今までの百年とこれからの百年を繋ぐ架け橋をイメージしているそうです。そう思って見ると真ん中の校章が握手をしているように感じます。
IMG_5633IMG_5635
今年の卒業生は入学時から「山門高校百周年の時に3年生だからな」とプレッシャーを与え続けられてきたそうです。しかし見事にその期待に応え、十指に余る百周年記念事業を成功させたのは見事としか言いようがありません。私も体育祭福島県浪江高校野球部を招いての交流試合、文化祭、百周年記念式典と多くの事業に参加させて頂いていたので卒業生の答辞を聞きながらまるで自分の想い出のように感情移入できました。

交流試合を行った福島県浪江高校の校長先生から温かい祝電も届いていました。山門高校と同じ3月1日に野球部10名を含む47名が卒業した浪江高校。野球部は休部となるそうですが、交流試合で触れた福岡でのおもてなしに御礼を頂き、再興したら是非福島へ来て欲しいとの事。この交流が末永く続く事を期待します。

続いて伝習館高校。通常県立高校は3月1日に一斉に卒業式が行われますが、現在校舎が全面改修で体育館が建設途中の為、今年は伝習館の卒業式が3月2日に柳川市民センターにて開催されたので千載一遇のチャンスとばかり出席させて頂きました。
IMG_5642IMG_5651
全日制・定時制の二つの課程を持つ伝習館。校舎の改修の為3年間色々と不便が多かった卒業生ですが、逆境をものともせず勉学、学校行事、クラブ活動に励んでいた事が校長先生の式辞や在校生送辞で伝わってきました。そして卒業生答辞で図らずも落涙してしまいました。歳を取ってくると惜別の涙を流す機会はよくありますが、久しぶりに爽やかな感激の涙を流した気がします。
また、自分自身定時制課程についての知見があまり無かったのですが、定時制課程の答辞を聞き個々人を取り囲む環境が複雑になればなるほど定時制が持つ意味合いも高まってきていると感じました。

3つ目は、柳川山門医師会看護高等専修学校。
IMG_5656
上記二つの県立高校と違い、総勢37名、年齢も二十歳位から上は40代半ばまでと幅広い卒業生ですが看護の道を目指す志は同じ。卒業生の答辞を聞いていても様々な背景を持った仲間が理解し合い助け合いながら厳しいカリキュラムを乗り越えていったのが良く伝わってきました。皆さんは医療・福祉の最前線へこれから旅立つ訳ですが、辛く厳しい時も仲間と過ごした二年間を忘れず助け合いながら更なる高みを目指して欲しいものです。

それにしても仰げば尊しは良いですね。3つの卒業式、それぞれの感慨を覚えて拝聴させて頂きました。皆さんから頂いた元気を胸に、私も2月議会に臨みたいと思います。
おめでとうございます、そしてありがとうございます。

平成25年度当初予算案勉強会

昨日福岡県の平成25年度当初予算案勉強会に参加しました。
ニュースなどでもご存じの通り歳入歳出規模は1兆6,317億円、昨年比4億円増とほぼ横ばいですが、平成24年度2月補正予算と一体となった14ヶ月予算として、国の緊急経済対策を最大限活用し「景気・経済・雇用対策」に全力で取り組む編成になっています。
主要施策は大きく4つの項目に分かれます

1.「景気・経済・雇用対策」 グリーンアジア総合特区の活用、金融円滑化法期限切れを見据えた中小企業対策、ILC・水素エネルギー・次世代有機EL等成長産業への種まき、国内外からの誘客拡大、農林水産物ブランド力強化・6次産業化、物流拠点のインフラ整備、就職支援等の施策が含まれます

2.「安全・安心で、災害に強い福岡県づくり」 社会インフラの整備促進、社会福祉施設等の耐震化、老朽化した公共土木施設の保全長寿命化、防災危機管理体制強化、暴力団・飲酒運転・性犯罪対策、環境対策等の施策が含まれます

3.「誰もがいきいきと活躍できる社会の実現」 70歳現役社会づくりの促進、介護予防ポイント制度の普及促進、女性が活躍する社会づくり、教育力向上、児童虐待・いじめ対策、共助社会づくりなどの施策が含まれます

4.「福岡の元気と魅力を発信する取組」 平成25年度に福岡で開催される大規模イベントや行事において福岡県の元気と魅力を国内外へ発信していきます

こう纏めてしまうとあっさりしていますが、概要を記した資料だけでこんな感じです↓
IMG_5581
全てブログで説明するのは難しいので、県に掲載されている予算資料へのリンクを張っておきます。ご興味の有る方は是非ご覧下さい。

約7時間駆け足でしたが総務部から始まり12の組織からそれぞれ説明を受けました。これを元に2月議会及び予算特別委員会で活発な議論が行われることになります。

私も2度目の予算特別委員に就任させて頂く見通しです。頭使いすぎて知恵熱が出そうでしたが、だんだんと2月議会・予算特別委員会に向けて燃えてきたのも事実です。しっかり資料を読み解き、福岡県の安全・安心・安定を確立できるよう議員として役割を果たしたいと思います。
その模様はまたブログやFacebookでお伝えする予定ですので宜しく応援の程お願いします。

新エネルギーと海苔の視察

いよいよ来週から2月の予算議会が始まります。今週は議員総会や予算勉強会が目白押しで、いよいよ始まるなぁという雰囲気。議会棟も活気づいています。

先週は私が所属している総務・企画地域振興常任委員会の管内視察で、嘉麻市・苅田町・田川市・北九州市などを訪問しました。
所管するエネルギー政策室で取り扱う、県内における再生エネルギー・新エネルギーの取組などを中心に視察しました。
IMG_0381IMG_0390IMG_0424IMG_0429
写真左上:嘉麻市。再生可能エネルギー固定買取価格制度が始まってすぐに運用開始されたメガソーラー発電所
写真右上:世界記憶遺産に昨年指定された、山本作兵衛コレクションが保管される田川市石炭記念館。人創り、街創りに山本作兵衛さんの作品を活用しようと奮闘される田川市長らのお話しを伺いました
写真左下:北九州次世代エネルギーパーク。風力発電等の自然エネルギー、バイオマス発電、石油備蓄基地などを備える北九州エネルギーパーク。エネルギーの企業間連携(地産地消)の考え方は北九州の特性を上手く活用されています。
写真右下:嘉麻市やみやま市にてメガソーラー発電所を運営する、日本の太陽光発電ビジネスの先端モデルを構築する芝浦ホールディングス新地会長のご講演。「メガソーラーの事なら私より詳しい人間は日本にいない」と豪語されるだけの豊富な知識と独創的なアイディア、流石でした。

石炭から太陽光、バイオマスまで、エネルギーと一口にいっても多種多様ですが、それぞれ一長一短あります。どういうベストミックスで電力の安全安心安定を図りながら、日本の国力を維持するかは大変重要な課題です。県政の場でも継続して議論していきます。

また昨日は小川知事が有明海の海苔漁場視察に同行しました。
IMG_0534IMG_0544IMG_0539IMG_0547
西田有明漁連会長によると海苔の品質・出来高も上々ですが、単価が例年より悪いのが心配だそうです。
海苔摘みを視察させて頂いた漁家は親子だそうです。有明漁連では三分の一程度の漁家で後継者がしっかり育っているらしく、頼もしい限りです。
小川知事も予想以上にオートメーション化されている海苔摘みの様子に感嘆の声を上げていらっしゃいました。
小川知事は昨年の九州北部豪雨災害以降、色々な形で現地の復旧復興の様子を直接確かめて頂いております。報告だけに目を通すより、直接視察して頂ければ、現地の状況は勿論ですが、付随して産業の実態や住民の空気感に対して理解を深めて頂いたり、マスコミの取材によって広報して頂けたりとプラスαのメリットが多く、有り難いことです。

最後に、前回のブログで告知していた清水山ロードレース、無事完走しました!
DSC_0232DSC_0261
左がスタート地点、私の向かって左側の黒いウエアの女性が名古屋国際女子マラソン優勝や世界陸上出場の輝かしい履歴をもつ藤永佳子さんです。今回のゲストランナーでした。
右がゴール直前。
初めて経験する清水山を登り降りする9.7キロ、高低差200m以上のロードレース、登りは本当に地獄でした。逆に下りは天国(笑)。そして翌日は普段のジョギングでは経験しないような物凄い筋肉痛、そしてやっぱり襲ってきた膝痛(苦笑)。色々ありましたが沿道の皆さんの応援のお陰で本当に楽しく走らせて頂きました。また多くのボランティアの方、寒い中交通整理など有り難うございます。
今回第40回大会ですが、この大会がみやまの名物レースとして益々盛り上がるよう私も今後ともしっかり走らせて貰いますよ!

地方分権議論の現状&明日は清水山ロードレース

私が副委員長を務める広域行政推進調査特別委員会は2月7-8日に高知県と岡山県を視察して参りました。
地方分権の流れの一つで、国の出先機関を地方へ移管する受け皿としてまず関西広域連合が立ち上がりました。我が九州においても九州地方知事会と各県議会が足並みを揃え地方分権の動きを進めているところです。今回は国内で広域連合を設立する動きのある四国地方・中国地方をそれぞれ訪問し、知事会や議会の動き政権交代を受けて今後の進め方を調査する事が目的です。
IMG_0329IMG_0276
民主党政権では出先機関改革が地方分権議論の前面に押し出されていましたが、先の衆議院選挙で「道州制」を公約に掲げた自民党が政権を奪還したため、今までの流れもかなり影響を受ける可能性があります。

実際高知県、岡山県においても国の出方を見ながらどう仕切り直すか様子見の部分も多くご説明頂いた職員の方の歯切れも今一つでした。例えば本年秋に四国4県で設立予定の四国広域連合は「見直しもあり得る」という事を徳島県知事が公言しており、情報収集始め種々ご苦労が絶えないようです。

九州地方知事会においては、国の出先機関改革については以前の自民党政権下の地方分権改革推進委員会にて審議されたものであり、道州制に向けてのステップとして議論を前に進めるよう要請しています。このような大きな議論は総論賛成各論反対になりがちですが、九州は地政学的にも道州制に適した地域ですので、知事会・議会が協力して議論を前進させて行きたいと思いました。ついつい熱く語ってしまうのは高知龍馬空港の坂本龍馬像に触発された部分も大いにあるかもしれません。
IMG_0261

さて、明日は「清水山ロードレース」。第40回の記念大会、私も参加予定です。
昨年は5キロの部に参加しましたが、9.7キロの部の折り返し地点でお手伝いをされていた商工会青年部の方から「県議を探したけどみつからんやった」とお叱りを受けましたので今回は9.7キロの部に挑戦です。
普段のジョギングは10キロ走ってますので距離的には全然大丈夫なのですが、なんせ清水山を登るロードレース。膝や腰が故障せず、ちゃんと走れるか心配です。

明日はこのTシャツで出走予定。
IMG_5533
これはライオンズクラブの皆様が昨年水害を受けた本郷校区の運動会用に贈呈された「がんばろう本郷」Tシャツです。復興の想いも重ねて私も「がんばろう」!
沿道の皆さん、温かい声援期待しております!