【福岡県ワンヘルスシンポジウム in 大阪・関西万博】

9月28日、福岡県が主催するワンヘルスシンポジウムが大阪・関西万博のEXPOホール「シャインハット」にて開催されました。午前の部と午後の部を合わせて延べ3600人が参加し、大盛況のうちに終了しました。


本シンポジウムは「健康な地球を未来に引き継いでいくために」をテーマに掲げ、「ワンヘルス」の考え方、すなわち「人の健康」「動物の健康」「環境の健全性」を一つの健康として一体的に守る重要性を発信しました。


午前は九州大学の横田文彦准教授によるオープニング講演、宇宙飛行士の毛利衛さんによる記念講演が行われました。新型コロナの教訓を踏まえ、気候変動が人獣共通感染症のリスクを高めることなどが科学的知見に基づいて語られました。


午後は、服部誠太郎知事・俳優の金子貴俊さんらが登壇した「海を守る」トークショー に続き、「森を守る」をテーマとしたパネルディスカッションでは、藏内勇夫次期世界獣医師会長・タレントのつるの剛士さんらが登壇。森林が分断化されることで野生動物と人との距離が縮まり、感染症リスクを高める現状などが議論されました。


本シンポジウムは、私たちが自然の一部であり、その中で生かされている存在であることを再認識させてくれました。このシンポジウムが、私たち一人ひとりが日々の生活の中で何ができるかを考え、行動を起こす力強い第一歩となることを期待しています。