【総務企画地域振興委員会 管内視察 太宰府市】

総務企画地域振興常任委員会で2月13日日帰りで太宰府方面を管内視察してきました。備忘録代わりに書き留めます。

○ 東洋ステンレス研磨工業株式会社
太宰府インターからすぐ近くにある東洋ステンレス研磨工業株式会社は金属加工を主たる事業として昭和41年に発足しました。中小企業はブランド化無しに生き残れないとの想いから、2009年に「金属化粧師」という商標を登録し、職人の意識を変革しました。福岡県は「10%経済」つまり日本全国の1割程度の経済規模と評される事が多々あります。一方で九州において福岡は一番の規模を誇る商圏でもあります。福岡というマーケットは一番難しい仕事が集まり、少量多品種のジレンマを克服するからこそ、その中で切磋琢磨することで自社の最大の武器を身につけ世界に通用する会社に育ったと門谷社長は仰いました。

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「研磨という作業を創作に変える」という試行錯誤の中、「技術さえ良ければ」という売り手目線で失敗されたりしたこともありましたが、自社の強みを再確認し「デザインとは会社の風土や歴史全てを含んだ、企業そのものの設計である」という結論に達し新たなブランディング戦略を始められました。

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その後、ロサンゼルスのウォルトディズニー・コンサートホールの外壁はじめ、多くの世界的建築物等に自社の強みを活かした製品の提供をされていらっしゃいます。

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また社員のモチベーション向上にも腐心されており、一例として人材育成の為に技術的な質問を先輩社員と行う交換ノートや、社員同士が「さん」付けで呼び合う運動でパワハラを抑止し離職率を下げるなど様々な取り組みをされております。

○ 太宰府市コミュニティバス「まほろば号」
太宰府市では市民意識調査などを経て、公共施設や駅を結ぶバス路線を望む声に応えるため平成10年よりコミュニティバスを運行しており、平成28年度には8路線を運行し延べ約58万人の方が利用をされています。

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一方、7万2千人の人口、年間予算約230億円のなか、コミュニティバス事業で年間約160百万円の事業費を計上しているとのこと。県の予算規模と単純比較すれば毎年約125億円をコミュニティバス運行維持の為に投じているとも解釈出来ます。
最近JR九州のダイヤ改正に伴う大幅減便の話がありましたが、民間企業なら収益や株主利益を考えて地域に負担を強いる決断をしなければならい事は理解します。
費用対効果を考える中、交通弱者の足となる地方の公共交通機関をどう維持するか切実な問題が横たわっています。