【福岡県議会の会派制について】
一昨日は改選後初の自民党県議団の議員総会が開催されました。
残念ながら4つの選挙区で公認候補を失ってしまいましたが、任期前なのでオブザーバー出席となった新人5名を含めた41名が出席。
新聞報道もされたとおり、自民党県議団会長が歴代最長の12年間務められた藏内勇夫議員から原口剣生議員にバトンタッチされました。
その後、当選期数別に副会長を選出し、県議団役員が決定しました。
「自民党県議団」とは福岡県議会を構成する一会派の名称ですが、「会派」とは一体なにか?ちょっと分かり難いかも知れませんので解説を。
福岡県議会は会派制を採用しています。政策を共有し議会活動を共に行うグループの事を会派と呼び、特に5人以上の所属人数がいる会派は、代表者会議などを構成し議会運営を主体的に担っていきます。また所属議員の数によって質問の時間配分、委員会の議席数などが決められます。
議会内の政党と考えて頂くのが分かり易いです。しかし、所謂一般的な「政党」と違い、あくまで議会内での活動が前提です。無所属の方も会派に加入して、政党とは違うメンバーで会派が構成されている場合があります。逆に政党が同じでも、議会内では違う会派に分かれて別々に活動するパターンもあります。
4月30日に今議会の会派構成が最終的に決定されます。それまでに議員全てがいずれかの会派に所属するか、または独自に会派を立ち上げることになります。
無所属で当選された12名の議員の方々がどの会派に所属するか、ギリギリまで色々な動きがあると考えられます。
地方議会における会派制の是非は様々な議論があるようですが、私のように会社員から議員になった者にしてみれば、会派主催の勉強会などを通じ、政策や議会運営について学ぶ機会を得たり、先輩議員から議会における心構えなど厳しいご指導を頂けたのは議員としての資質向上に大きく寄与したと思います。また「二元代表制」である地方行政の一翼を担う議会が、烏合の衆にならず、議会としてキチンとした合意形成を行い執行部に一丸となって対峙していくには大変有効な制度だと感じています。