2014年第47回衆院選挙を終えて雑感

第47回衆議院議員選挙は14日投開票が行われました。寒い中投票所にご足労頂いた皆様有り難うございました。
福岡七区からは藤丸代議士が無事2期目当選の栄に浴することが出来ました(公選法上御礼が出来ませんのでご報告まで)。
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さて、今回の選挙についての備忘録

新聞には「大勝」「圧勝」の文字が踊るが、自民党は前回2012年衆議院選挙の294議席当選から当選数を3議席減らしており、前回比較では全く大勝とは言えません。これがピークアウトとならないよう、今後厳しく政権運営に対して向けられる国民の期待に応えなければなりません。

藤丸代議士については前回得票の96127票に肉薄する95796票獲得。第七選挙区の投票率が60.1%から48.5%に11.5%激減しているなか、この得票は立派です。しっかりと基礎票を固められたのではないでしょうか。

一方、第七選挙区の共産党対立候補は前回9845票から40003票に4倍増。ただし、前回は民主党・みんなの党も出馬していたので、それを併せた自民党以外の合計得票83267票からは半減しています。

  2012年⇒ 2014年   増減
共産党の得票
   9845⇒ 40003 △30158
共産+民主+みんな(自民以外)
  83267⇒ 40003 ▼ 43264

これは、前回自民党以外に投票をされた方の内、自民党は支持しないが、共産党には投票したくない人約4万人は投票を棄権し、前回民主党・みんなの党に投票した人のうち3万人が共産党(つまり自民党批判票)に流れたと考えられます。実際投票者数は18万4千人から14万6千人と約4万人減っており、今回の投票率の激減は、自民党支持以外の方々の受け皿がなかったからと想像します。

今回の選挙、共産党を除く野党は選挙協力で候補を一本化したり、準備不足で空白区を多く出し、投票率を左右する遠因になったと言われていますが、その視点で福岡県の比例区の推移をみてみると

          (単位 1000票)
  2012年⇒2014年   増減
合計 2297⇒1958  ▼ 339
自民  647⇒ 651  △  4
公明  384⇒ 384  ±   0
民主  332⇒ 314  ▼  18
共産  132⇒ 204  △ 72
維新  448⇒ 268  ▼ 180
その他 351⇒ 135  ▼ 216
(維新は2012年は維新の会、2014年は維新の党)

自民、公明、民主の得票はほぼ横ばい。2012年の総選挙で維新とその他、所謂第三極にに投票した人は今回棄権するか一部が共産に流れたと見て取れます。つまり、第七選挙区同様、前回第三極に期待して投票した方の多くが今回は棄権した事が投票率の低下に繋がったのではと推測します。民主党は組合という強固な支持基盤が全国的にありますが、第三極は確固たる支持基盤が無く、空白区や野党候補の一本化をすることによって幅広い浸透がなされず無党派層を投票所に向かわせるほどの支持が広がらなかった、と。

また、今回の選挙に対する「無駄」や「大義が無い」という批判は、「投票したい政党が無い」というフラストレーションも一つの要因かもしれません。

いずれにせよ、選挙結果は一番確実な現時点での国民世論です。しっかり受け止めて県政においても努力して参ります。