先週末は「第3回まるごとみやま秋穫祭」が開催されました。商工会やJAはじめ16団体の皆様を中心に沢山の出店やイベントが披露されましたが、その一つとしてみやま市とご縁がある女流落語家 林家扇(せん)さんをお招きして、落語や寄席講座が開催されました。
扇さんは御尊父がみやま市山川町の出身で、子供の頃にはよく里帰りで山川町を訪れていたそうです。23歳の今年6月二つ目に昇進し、日本でただ一人となる平成生まれの女性二つ目だそうです。
生の落語に触れる機会は滅多にないので、私も小学一年生の息子と娘を連れて聴きに行ってきました。ちなみに我が家ではNHK BSで再放送されている「ちりとてちん」がマイブームなもので。。。
演目は「ざるや」。小一にはちょっと難しいかなと思ってましたが、途中からスイッチが入ったように笑う笑う。
後で何が面白かったのか聞くと、「分からない言葉も多かったけどテンポや雰囲気で楽しくなって笑ってしまった」との事。さすが噺家!
夜は、扇さんを囲んでの打上にもご招待頂き、落語界隈の話を色々と聞かせて頂きました。
人を前に話す機会の多い議員という仕事、噺家さんのプロの技に学ぶべき所は多い。演説上手の政治家には落語好きが多いとの話もよく耳にします。
自民党の若手ホープと呼ばれる小泉進次郎代議士は大の落語好きらしく、移動中に落語を聞かれることも多いそうです。父である小泉純一郎元総理が在職中、お疲れ気味のところを察し、綾小路きみまろの本を渡して気分転換を勧めたのは有名です。
また、その昔、麻生太郎副総理の祖父である吉田茂元総理も落語好きで、春風亭柳橋をひいきにして自宅に招き一席演じさせたり、幼少の麻生副総理を連れてお忍びで寄せに通ったりしたとの事。雑誌で古今亭志ん生との対談の際、志ん生が何度も「総理、総理」と呼ぶので「総理はやめとくれ、茂公(しげこう)と呼んどくれよ」と頼んだという逸話もあるそうです。
子供達にとっても落語に触れる機会がもっと増えればと思います。
話の中身や話術もさることながら、羽織袴に三味線、お囃子、座布団に正座。そしてその所作。日本の粋を学ぶには最高のお手本ではないでしょうか。
林家扇さんにはもっともっと活躍して頂くと同時に、みやま市に落語の楽しさを運んでくる伝道師になって頂きたいものです。頑張って下さい!!