私の母校でもあるみやま市立瀬高中学校同窓会が設立60周年を迎え、同窓生でもある杵屋勝国先生を帰郷公演にお迎えした式典が11月23日に開催されました。
勝国先生は昭和19年生まれの世代で、瀬高中学を昭和35年に卒業されました。6歳の頃から始められた三味線の道を極め、日本の第一人者として歌舞伎・長唄の世界では日本国内に留まらず世界中を飛び回っていらっしゃいます。
私自身は長唄にも三味線にも不調法なもので、ここで語るのはおこがましいのですが、本当に感動しました。
日本人で良かったと心から思える、しかし古典芸能の堅苦しさなどはみじんも感じず、ジャズセッションのようなグルーブ感を帯びた圧倒的な迫力に全身に鳥肌が立つくらい酔わせて頂きました。途中では三味線、小鼓、大鼓、笛など楽器の解説コーナーがあり素人の私にも興味深く楽しく過ごせたあっという間の90分。
前日には勝国先生の母校である瀬高中学校にて、生徒向けに演奏と長唄講座が披露されたそうです。中学生時代に日本最高峰の伝統芸能に触れる機会を得るなんて本当に幸せだと思います。
勝国先生は今回の帰郷公演に際し、自らが招聘されているにもかかわらず最高の長唄をみやまで実現するために多大なご尽力を頂き実現することが出来たと伺いました。母校に対する溢れんばかりの愛情に感謝するばかりです。
学校とは僅か3年やそこらで卒業してしまうものです。逆に言えば、卒業してからの方が学生時代より長いわけで、同窓会活動こそが母校との関わりであると思います。
自分もいつの日か母校に恩返しが出来るように日々努力していきたいと心に誓いました。
帰郷公演を見逃されてご興味おありの方に、杵屋勝国先生が理事長を務める杵勝会のサイトから過去の演奏動画を発見しましたのでリンクしておきます。しかし生の迫力は何ものにも代えがたいモノです。本当に素晴らしい経験をさせて頂いたと、今回のお世話役をされた瀬高中学同窓会役員の皆様に感謝致します。