先日東京に行った際、電車内の吊り広告でこれでもかって位宣伝してたのが池井戸潤著「下町ロケット」
なにやら下町の中小企業が大企業からの訴訟や銀行の貸し渋りなんかに負けず頑張っちゃう小説とのこと、さらに直木賞も受賞したらしいので早速読んでみました。
車内吊り広告で煽っていたスピード感と爽快感は有ります。移動の最中につらつら読んでも2日で読み切りました。逆に言うと内容紹介に書いてある「その特許がなければロケットは飛ばない」がオチの全てとなる構成は、スピード感と引き替えにリアリティという意味では随分端折ってますので、下町の中小企業経営者が読んだら「現実はこんなにシンプルじゃないよなぁ」という溜息が聞こえてきそうです。それはそれ、やはり技術力・知財は資源の無い日本が世界と伍する為に必要不可欠な要素だと再認識させられました。「やっぱ二番じゃ駄目だよな!」と気付かせてくれること間違い無しです。