厚生労働省の地域雇用創造実現事業として福岡県が行っていた「九州ちくご元気計画」。その総合プロデューサーである江副直樹氏、当時江副氏からプロデュースを受け、今ではちくごの元気企業のシンボル的存在になった「クロキビスポークルーム」黒木雄平君と「夜明茶屋」金子英典君がパネリストとなり、まちづくりフォーラムが開催されました。
「地方には地方の未来がある」、東京が進化の最終型ではない、との江副プロデューサーの思いと、デザインを通じた商売繁盛を実現した二人の話は紛れもない地方創生のリアルで聞き応えがありました。
印象に残った言葉:
・ 地方には地方の未来がある。東京が進化の最終型では無い。
・ 参加企業を集めるために、行政から「おねがいします」は言わない。企業にも覚悟を求めたプロジェクト。
・ デザインはお化粧ではない、空間からパッケージ、素材、重さにいたるまで全てがデザイン。
・ このプロジェクトに関わる事で、思わぬ所から反響があり引き合いに繋がった。デザイン料はデザインそのものだけでなく、デザイナーのコミュニティーにアクセスすることを可能にした。
・ むつごろうラーメンを作った時、むつごろうの漁師の方々から頂いた「俺たちのラーメンが出来た」との言葉に感動した。
・ モノを作るのは地方でしか出来ない。今まで東京がデザインや企画、パッケージングをしていた。このプロジェクトはそれを都会ではなく地方に持ってきた。
「九州ちくご元気計画」は完了した事業ですが、ここで育った多くのちくごの皆さんがこれからどのようにデザインを軸に地域を牽引していくか、そのお手伝いを我々も覚悟を持って出来るか、完了した事業を発展させ「これから」をどう作るのか、考えさせられる示唆に富んだフォーラムでした。