総務企画地域振興委員会視察報告(みやま、柳川、大牟田、筑後)

8月3日から4日にかけて、総務企画地域振興委員会の委員長として記念すべき第一回目の委員会管内視察に行って参りました。みやま、柳川、大牟田、筑後の地方創生に関する取組がテーマです。ちょっと時間が掛かりましたが、今回視察した4カ所について備忘録

1)リニューアルされた西鉄柳川駅を中心とする周辺地域の再開発
金子健次市長直々にご説明頂きました、ご多忙の中有り難うございました。現在年間130万人を迎える柳川市の観光振興の玄関口となる柳川駅のリニューアルについては、西鉄柳川駅周辺地区デザイン会議を立ち上げ、その下で「利活用市民ワークショップ」や「柳川らしいデザインを考える会」など住民レベルの意見交換を取り入れられたそうです。
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2)明治日本の産業革命遺産を構成する三池港の閘門
今年7月に世界遺産登録を受けた、三池港の閘門は干満差が日本一激しいと言われる有明海において港内の水位を一定に保つために1908年に竣工されました。100年前から動き続ける僅か40馬力のモーターで今も開閉されます。このモーターの音が、現在のものと機構が違う為に発する違い甲高いカラカラカラという音色が何とも言えない歴史を感じさせます。

また、閘門を渡るための橋は、日本唯一と言われる非常に珍しい引き込み式の人道橋。

しかしながら、この閘門施設は一般公開されておりません。このように「明治日本の産業革命遺産」は実際稼働中の施設が多く含まれ、その維持保存もさることながら、地域資源としての活用に関して課題も少なからず感じます。

3)ソフトバンクホークス新ファーム本拠地
2013年12月に筑後に誘致が決定し、来シーズンより移転するソフトバンクホークスファームの本拠地。3000人収容のメインスタジアム、天然芝のサブスタジアム、高さ23メートル縦横65mで日本最大となる屋内練習場、選手寮、クラブハウス。来年2-3月の引き渡しに向け、約200人の現場作業員の方が炎天下の中、工事を進められています。新ファーム本拠地では、ファーム運営自体も事業化出来るよう色々と検討されているそうで、飲食スペースなども整備し、年間10万人の来場を目指すそうです。
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地域の皆さんが大変期待しており、県や近隣市もしっかり協力する体制を作りたい旨お伝えしました。

4)みやま市 大規模HEMS情報基盤整備事業
西原親市長と「みやまスマートエネルギー株式会社」の磯部達社長からご説明を頂きました。
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みやま市では経済産業省の大規模HEMS情報基盤整備事業が自治体として唯一採択されております。市内約2000世帯でモニターを設置し、個々の電気使用を見える化し、様々な実証事業を行います。また同時に、電力の自由化を睨み「みやまスマートエネルギー株式会社」を立ち上げ、低圧電力の売買事業に自治体として初めて参入しております。こちらは将来的に「ふるさと納税」ならぬ「ふるさと買電」のような新たな自治体の魅力作り・活性化に繋がる可能性があり、多くの自治体から視察が舞い込んでいるそうです。
地元に住んでいると現状が当たり前になってしまい鈍感になるのですが、委員の皆さんの質問が一番活発だったのはみやま市の視察でちょっと嬉しくなりました。

やっと第一回の常任委員会視察の報告をアップします。

やっと第一回の常任委員会視察の報告をアップします。第一回はみやま・柳川・大牟田・筑後の地方創生をテーマに勉強させて頂きました。それぞれ地域の特色を活かす施策が行われており、大変勉強になりました。委員の皆様方と福岡県のまちづくりに活用していければ幸甚です。しかし相変わらず落ち着かない日々が続きます。インプットとアウトプットのバランスを取りながら、頑張っていきたいと思います。