11月2日(金)の決算特別委員会にて「福岡県の海外戦略について」と「水門管理と河川管理」というテーマで2つ質問を行いました。
「福岡県の海外戦略」についてです。
私自身、海外に橋頭堡を持つことは県産品の販路拡大や海外企業の誘致活動、あるいは県内企業の海外進出に重要な意味があり、そのような事業を成功させるには信頼関係の構築が一番大切だと考えています。一方で、世界経済のダイナミズムやスピード感に追いつくには、県が持つ海外資産というべき事務所や派遣職員、人脈、情報網を時流に沿って即時性をもって対応させる事も費用対効果の観点から忘れてはならないと考えます。
その上で、この夏視察をして来た福岡県のフランクフルト事務所(写真は福岡県フランクフルト事務所視察の模様)について見直しを求めたところ、商工部長から今年度末をもって閉鎖をするとの回答を得ました。また、現在フランクフルト事務所で進めている八女茶や小倉織などの県産品の販路拡大については福岡の文化を輸出する話なので、時間がかかってもその広がりと将来の競争力を考えれば独り立ち出来るまでしっかりと支援すべきと要請したところ、現地のプロモーターに委託するなど費用対効果を考慮して継続できる方法を検討するとの事でした。そして、将来的に世界経済の情勢が変化した際は適切且つ速やかに福岡県の持つ海外資産を適応できるようにするのが重要だという認識を執行部と共有させて頂きました。
「水門管理と河川管理」ですが、県が管理する水門の内25箇所が現状市町村に管理委託しており、その管理状況について質しました。
またみやま市を流れる楠田川の新三開水門と起路免喜堰を例にとり、マニュアルがあるとはいえ水門によっては他の施設と連動しなければ適切な操作ができず冠水などを引き起こす可能性がある事を指摘。必要に応じて監視カメラや水位計の設置を検討するよう要請。調査確認の上、費用負担を含め市などと交渉を進めるとの事です。
九州北部豪雨災害をうけて堤防見直しなどのハード面の対策は進んでいますが、水門管理などのソフト面も平行して充実させるよう村山県土整備部長に同様に要請し、前向きな回答を頂いております。
以上について、議事録が上がり次第ブログにてお知らせします。
次は7月6日(火)に総括質疑として「県と私企業との協定」について質問します。
通常の質疑は担当部署が決まり、その部署が回答をします。ですから部署をまたがるような事案の場合「その件は私共の部署の所管ではございませんので」という事になります。総括質疑は複数の部署にまたがるような事案を審議するために、関係部署が全て出席してそれぞれ答弁を行う形式になります。
その中で私は6月議会で質問を行った「福岡県とイオンとの包括協定」について、もっと掘り下げて県と企業との適切な距離感を全庁的に質したいと思っています。質問が終わったらまたレポート致します。