就任365日と街頭演説

昨年の統一地方選挙は4月11日に行われましたが、県議会議員の任期は4月30日からでしたのでまさに今日が丸一年となります。どうにかこうにか1年が終わりました、早かったようでもあり、色々有ったなぁと振り返れば想い出は尽きず、不思議な感覚です。

議員の任期は4年ですが、これは四季に喩えることが出来ると思います。
当選した年は桜咲く春、二年目は夏、三年目は秋、そして4年目が厳しい冬。この冬を乗り越えてもう一度桜を咲かせられるかは夏の過ごし方に掛かっていると思います。アリになるかキリギリスになるかの分かれ目、慢心せずに心して取り組まねばなりません。

そんなこんなで、4月は年度初めの総会シーズンでもあり基本的に忙しいのですが、別途個人的に目標を立ててあれやこれやと行動を開始、あっという間に時間が過ぎ去りすっかりブログやFacebookの更新すら滞る状態でした。ご了承下さい。

ゴールデンウィーク前半も終了しました。4月28日には自民党青年部・青年局の全国一斉行動として各地で街頭演説が行われました。福岡では天神のツインビルにて開催、参議院議員の大家敏志先生をはじめ多くの福岡県議会議員、福岡市や筑紫野市議会議員が参加されました。
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今回の街頭演説では「憲法改正の実現」「防衛力の整備」「領土問題の解決」がテーマに掲げられ、私が選んだのは憲法問題。
憲法問題と言うと、多くの方々が憲法9条問題を思い起こされますが、敢えて自分は憲法第三章の「国民の権利と義務」があまりに権利と自由ばかりに重きを置いているアンバランスな状況について問いかけさせて頂きました。
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サンフランシスコ講和条約が発効され日本が主権を回復したのが昭和27年4月28日。しかし日本国憲法はアメリカ統治下にある昭和21年に制定されているという時系列から考えても、これが主権国家の最高法規とするのは無理があります。その日本国憲法を基に法律や条令が作られ、国家公務員・地方公務員がこれに従い行動すれば自ずと国民が公共の福祉を軽んじ行きすぎた権利と自由の主張に傾くのは当然の帰結だと思います。

それ以外にも語りたいことが多く、持ち時間は5分程度だったのですが大幅に超過してしまいました。議員になって1年、色んな機会でご挨拶する事は多いのですが地方議員にとって演説の機会は極めて少ない。しかし自分の主張を纏め発表する機会は自らの政治的立ち位置や背景を再確認するためにも本当に大事だと思った一日でした。

伊藤整一海軍大将墓前祭

昨日は伊藤整一海軍大将墓前祭に出席しました。
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伊藤整一海軍大将は我がみやま市高田町にて誕生し、伝習館高校を卒業後海軍兵学校・大学校と軍人の道を歩まれ、第二艦隊司令長官として戦艦大和にて天一号作戦に参加。67年前、1945年4月7日、戦艦大和が坊ノ岬沖海戦にて撃沈される際、退艦を拒否し戦死されました。2005年に公開された映画「男たちの大和 YAMATO」で俳優 渡哲也さんが演じていらっしゃったと言えばピンと来る方も多いのでは?

作家の中田整一さんもお越しになっていました。
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中田さんはWikipedia等には熊本県玉名市出身と書いてありますが、生まれて6才まではまさに伊藤大将のお墓の裏にお住まいで、お名前の「整一」は伊藤大将にちなんで付けられたそうです。昭和史を中心に執筆されているノンフィクション作家ですが、御年70才になられて「最後の作品は伊藤整一大将の事を書きたい」と現在国内のみにとどまらず世界三十数カ国で徹底取材を敢行し、「4月7日の桜」という題名で来年の4月7日までに発売したいと仰っていました。
ご挨拶の中で印象に残ったのが「過去を蓄積し得ない国家は責任の所在が不明確になる。歴史は大切だ」という言葉。

伊藤大将は間違いなくこの地域が生んだ偉人です。しかし残念なことに周辺地域の偉人、例えば柳川市の北原白秋や大川市の古賀政男と比較するとその扱いには寂しいものを覚えます。伊藤大将のお墓はちょっと奥まった分かり難い場所で、案内表示もありません。遠方からみやま市に立ち寄られた方が「伊藤大将のお墓を訪ねたい」と言われても、地元住民が案内することも覚束ない。それどころか伊藤大将の存在すら知らない人が増えつつあるのも事実です。

実際、私達が子供の頃、白秋・古賀メロディーについては様々な機会に学び触れていましたが、伊藤大将の話を学校で教わった記憶がありません。太平洋戦争で破れ戦死した軍人であるからでしょうか?しかし中田整一先生が仰るとおり、伊藤大将があの戦いで何を守ろうとしたのか、そして何を残して貰ったのか、我々は自らを知るためにも学ばなければなりません。そして後世に伝えていかなければなりません。
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記念館が無いとかそういう表面的な事では無く、地元の偉人の足跡を次の世代の人に理解して貰い伝え続けることが「歴史」であり、その惜しみない努力が郷土愛に繋がり、郷土を愛する心は他者を尊重する心、家族を愛する心、自分を大切にする心に通じると信じています。これは教育の問題です。議員生活の大きなテーマとして、私に何が出来るのかからしっかり勉強をしていきたいと思います。

最後に、今でも名文として評される、伊藤大将が出撃前夜に妻に宛てた手紙をご紹介します

此の度は栄光ある任務を与えられ、勇躍出撃、必成を期し致死奮戦、皇恩の万分の一に報いる覚悟に御座候。
此の期に臨み、顧みるとわれら二人の過去は幸運に満ちてるものにして、また私は武人として重大なる覚悟をなさんとする時、親愛なるお前様に後事を託して何ら憂い無きは、この上なき仕合せと喪心より感謝致しり候。
お前様は私の今の心境をよくご了解になるべく、私が最後まで喜んでいたと思われなば、お前様の余生の淋しさを幾分にてもやわらげることと存じ候。
心からお前様の幸福を祈りつつ。

四月五日  整一   いとしき最愛のちとせどの

新年度のスタート!

4月になりました。今日から新社会人としての新たなスタートを切られた方や、転勤や異動で心機一転の方も多いのではないでしょうか?
みやま市では市内の保育園が一斉に入園式を迎えました。
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ご案内頂いた全ての保育園に行きたいのですが、身体は一つなので毎年順番に伺おうかと思っています。
ニュースなどでご存じの通り、都市部では保育園の待機児童が問題になっています。しかし地方では保育園・幼稚園共に少子化のために児童確保が困難を極め経営環境は厳しく、逆の意味で地域の教育・保育に支障が出そうな状況です。一方で特別養護老人ホームや老健施設は順番待ち状態。地域によって全く反対の方向に振れているこの二つの問題は日本の労働力に対するネガティブ要因と捉えれば根っこは同じです。これから減少していく生産労働人口や日本のGDP向上を語る上で避けては通れない問題として取り組んでいく所存です。

昨日は各地で花見日和だったのですが、柳川市の三柱神社境内では流鏑馬が行われました
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桜の時期に合わせた柳川の新しい風物詩にすべく開催され、今年が8回目だったそうです。神事にご招待頂き、初めて鑑賞しましたが、所作が美しく古来から伝わる伝統文化を桜の下で堪能できて大変良い経験をさせて貰いました。

遠方から柳川をお車で観光の際は是非みやま柳川ICをご利用ください。去る3月27日にみやま柳川ICから柳川市街地までを繋ぐ443号バイパスが完成し以前よりグッと時間が短縮されました。私も週末2往復くらいしたのですが今まで25分位掛かっていたのが15分程度になったような気がします。みやま柳川IC近くには先日1周年を迎えた道の駅みやまがあります。地元で取れた新鮮野菜をはじめとする名産品が並んでますので、お土産に是非!
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