一般質問のお知らせ&自民党総裁選

9月14日より10月4日までの日程で九月定例議会が開催されております。今回は九州北部豪雨災害以降初めての定例議会となり、補正予算案含め豪雨災害関連に大きなウェイトが占められています。

21日金曜日に行われた自民党県議団の代表質問でも
「矢部川沖端川の堤防決壊に関する原因究明、再発防止」
「県営ダムの操作規則の見直しについて」
「激甚災害の指定を含めた国への支援要請について」
「改良復旧事業の採択基準の緩和と補助率引き上げについて」
等が質問され、地域住民の安全安心の確保と被災された方・企業・農業・漁業関係者の復旧復興について知事の見解が問われました。県単独で可能なものについてはかなり踏み込んだ答弁だったと評価しますが、法律や国の管理河川の問題等は国への働きかけが重要になり、ここは議会と執行部が一丸となって国へ働きかけをする必要があると考えます。
詳細については福岡県議会のWEBサイトにて火曜日位に録画中継画像がアップされますのでそちらをご覧下さい。

私も一般質問を9月27日(木)11:00頃から行う事になりました。「矢部川水系における九州北部豪雨災害について」というテーマで、被災地の議員の立場から質問をする予定です。現在質問作りの為に執行部含め関係者への調査を進めていますが、WEBにて生中継が行われますので、お時間のある方は是非ご覧下さい。また傍聴も可能です、ご興味有れば事務所までご一報を。
生中継へのリンクは此方をクリック
27日に見損ねた場合、10月2日以降録画中継が見られると思います。
録画中継へのリンクは此方をクリック

21日の代表質問の後、自民党総裁選の遊説が天神で行われていましたので駆けつけました。
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町村候補は体調不良のため欠席でしたが、残り4候補が持ち時間10分で思いの丈をマイク越しにぶつけて頂きました。順番は林芳正氏(上記写真は林候補の演説の様子です)、安倍晋三氏、石破茂氏、石原伸晃氏。
林候補は51歳で4候補中一番年下ですが「世界のリーダーとしては決して若くない」との一言から始まり、得意の経済政策雇用対策を中心に領土問題に絡めた外交問題などバランス良く持ち時間を使っていらっしゃいました。日本のポテンシャルを強調して、元気の出る内容だったと思います。
安倍候補は総理大臣の職を辞した件についてお詫び、その後尖閣諸島を巡る中国の対応批判にはじまり外交や憲法に力点を置いた演説。熱心なファンがいらっしゃるようで4候補中一番拍手や声援が大きかった。
石破候補も安倍総理同様に領土・外交・憲法問題を中心に取り上げられました。そして「私達は実務屋だ」と民主党政権との違いを強調。しかし個人的な印象ですが演説よりテレビでの受け答えの方が栄えるタイプだと感じました。
石原候補はマクロな観点からの経済再生に力点を置いて、外交や憲法はじめ幅広く理論的に政策を説明されていました。が、マクロ経済の話は一般受けしないのか、聴衆の反応は今一つでした。個人的には一番政策内容を理解させてくれる正統派だと思ったんですが。
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色々と生意気に感想を書きましたが、テレビより生の演説はノーカットで主張を聞けますしこれからの自民党を引っ張っていく皆さんの想いを知るには大変良い機会でした。
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聴衆は予想を上回る約2000人とのこと。注目度の高さを励みに自民党の舵取りをしっかり行って頂く事を期待します。

小川知事二度目の被災地訪問と石油コンビナート総合防災訓練

9月9日に小川福岡県知事が二度目の被災地視察の為にみやま市と柳川市を訪問しました。
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知事視察が二度にわたって被災地入することはあまりないそうですが、7月14日の九州北部豪雨から一ヶ月半、復旧の状況を確認したいとの事で、みやま市側では堤防決壊箇所、その周辺の民家及び漬物工場。柳川市側では中島漁港に立ち寄られました。
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西原みやま市長及び区長と一緒に、外見的には随分落ち着いて来ておりますがまだまだ住民の方々が元通りの生活に戻るには時間が掛かることや、決壊部分含め堤防がきちんと復旧されないと安心してここに暮らせないこと等を説明しました。また本郷地区では一番被害が大きかった工場である松木漬物さんから、被災当日から復旧を急ぐ現状の説明を頂いております。

9月14日から9月議会が始まります。今回の議会は九州北部豪雨被害に関する補正予算を中心として、水害関連の話題が中心となる議会になる予定です。会派の代表質問でも重点的に取り上げるとの事。私も一般質問を希望しております。一般質問希望者が多い為確定的な事は言えませんが希望が叶えば、地域の皆さんの安全安心を今後も確保できるようしっかり知事の所見を問いたいと思っています。

日時は前後しますが、9月6日に福岡県石油コンビナート総合防災訓練に参加しました。震度6強の地震が石油コンビナートを襲ったという前提で、自衛隊・警察・消防・民間関係者が総合訓練を2年に一回行うものです。
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訓練終了後の現地訓練本部長挨拶に立たれた第七管区海上保安本部長のお話しが興味深かった。
この方は昨年の東日本大震災の際に被災地におられたそうで、その時の教訓から現在の福岡市近辺のリスクを次のように仰られました

1)港湾の岸壁が低い。大潮時に1mの津波が来ると相当危険と思われる。コンテナ船は空荷だと40cmの津波でも暴れはじめる。
2)警固断層は横移動の断層だが、活断層が近くにあるため地震が発生した場合ダメージが予想以上に大きくなる可能性がある。

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上記二つのリスクを踏まえて、以下三点をアドバイスされました。

1.救済機関は自分を守れ。先の大震災では警察消防など多くの方が亡くなった。救済機関が自分を守れずして他人は守れない。
2.防災無線をはじめとする全ての連絡網がシャットダウンされる可能性が有る。不測の事態で連絡が取れなければ自発的救助活動を行う事で、先の大震災では被害を少なく出来た。
3.前述した二つの懸念材料が福岡には存在する。福岡は災害の少ない街という安心感があるが、防災に関する自身の意識の高揚、他者に対する啓蒙を怠るな

これは福岡市のみならず広く当てはまる教訓だと思います。

8月下旬の欧州視察について

広域行政や地方分権をテーマに先月後半ドイツとイギリスを視察に行って参りました。
フランクフルト⇒ハノーファー⇒ヴォルフスブルグ⇒ハノーファー⇒ロンドン⇒エディンバラ⇒リヴァプール⇒ロンドンという強行軍。体力気力共に相当すり減りましたが(財)自治体国際化協会の羽生ロンドン支所長、福岡県フランクフルト事務所の山田所長をはじめ事務局の皆さんのご尽力もあり充実した内容となりました。
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世界各国いろんな自治体制が存在するとは頭で認識していても、実際に直接話を聞くと認識の基盤が全く違う事に愕然とします。特にインスピレーションを得たのは、日本と真逆の先進的な地方分権が生んだフランクフルト地域連合というボトムアップ、ヴォルフスブルグの自治体と企業が車をテーマに渾然一体となった地域作り、イギリスが「通称」である事を実感したスコットランド政府の「four nations」、財政的には窮屈なはずなのに自由な感じのリヴァプールのリノベーション。これは決して手放しの感嘆だけでなく疑問も含めての覚え書きです。
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少子高齢化、財政の行き詰まり、地方分権・広域連携、民主主義の未来等々、やはり成熟した国家である(成熟とは一本調子の右肩上がりで無いという意味でも有りますが)イギリスやドイツに今こそ日本が学ぶべきものは多いです。今後の議員活動の血となり肉となる貴重な経験を頂き本当に感謝しています。

久しぶりのブログなので考えを纏めるのに時間が掛かりました。こういうのはやっぱり習慣化しないと駄目ですね。

みたま祭り

昨日より全国各地で激しい雨が降っているようです。近畿地方では一時間100mmの豪雨も。先月の九州北部豪雨で気象庁が発表した「経験したことの無い大雨」レベルの雨がまた降っているわけで、今後は「経験したことの無い」気象状況が標準化しつつある事を念頭に治水対策を見直す必要があると思います。

久しぶりのブログ更新となりました。6月末からずーっとバタバタしていて、お盆に突入。「盆と正月が一緒に来た」という慣用句の意味をまざまざと実感しています。9月になるまでこの状況は変わらなさそう。自分は疲れが耳鼻咽喉に出るタイプのようで、先日からアレルギーっぽい鼻水や喉の腫れがあり、健康管理に気を付けて残りの夏を乗り切らねばと思っています。

さて、昨日はみやま市3カ所の忠霊塔で英霊のみたまをお迎えするみたま祭りが行われました。
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雨のため残念ながら式典は公民館で開催されましたが、その後雨が上がったのでそれぞれの忠霊塔にお参りをしてきました。提灯等でライトアップされた光景は幻想的でした。

みやま市内には瀬高町の忠霊塔に847柱、山川町に236柱、高田町に527柱の合計1610柱の御霊が祀られています。みやま市遺族会の皆様が中心となってみたま祭りのお世話をされていますが、遺族会も年々高齢化が進み色々とご苦労が絶えないとの事。それでも英霊の想いを次の世代の方々に引き継がなければならないとの一心で活動されているお姿には頭が下がります。
田中みやま市遺族会会長が挨拶で仰った「今の日本の平和で豊かな暮らしは英霊の御霊の上にある事を我々は忘れてはなりません」との言葉を噛みしめ、私のような「戦争を知らない親」の下で育つ子供達にその想いをどう引き継いでいくのか考え続けたいと思います。

8月15日まで献灯されているそうです。お時間のある方はお立ち寄りになられては如何でしょう?
出店もありません、決して派手なお祭りでは無いですが、厳かな気持ちになれると思います。

九州北部豪雨後2週間、現地の状況

7月13-14日の九州北部豪雨以降バタバタして目が回るような毎日です。ブログもちょっと間隔が空いてしまいました。

みやま市で一番被害が酷かった本郷地区は復旧作業もある程度目処が立ったということで、7月23日にて災害ボランティアの受入を終了しました。また柳川市も同様に7月29日にて災害ボランティアの受入を終了するそうです。完全に元の生活を取り戻すのにはまだまだ時間が掛かると思いますが、まずは第一歩です。本郷でも延べ3000人、多い日は350人程度のボランティアが集まり酷暑の中作業をお手伝い頂いたそうです。区長さんとお話ししていると、トイレや飲料水の手配など不備もあったそうですが献身的に活動頂いた皆様に心から感謝されていました、私からも本当に有り難うございます。

7月16日に小川知事が現地入りして頂いた旨書きましたが、その後21日に衆議院議員古賀誠先生、参議院議院松山政司先生と農地被害を中心に視察同行致しました。
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また25日には福岡県議会農林水産委員会が急遽視察先を変更して県南地域を視察、その際みやまを含めこの地域の農業・漁業の被害状況を説明、地域の主要産業である農林水産業復興を要請致しました。
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また明日27日は自民党県議団九州北部豪雨災害対策本部の視察を行い、みやま・柳川を訪問する予定です。

民家の復旧度合いに比べて、農業・漁業の現場はまだまだ課題山積です。
また、被災者の心理的弱みにつけ込んで詐欺まがいの行為が行われているとの情報も入ってきています。
この地域で「噂話」を「げなげな話」と言いますが、げなげな話に尾ひれ背ひれが付いて、ビックリするようなデマを住民の方から聞かされる事があります。前述の詐欺まがいの行為もそうですが、皆さん、こういう時こそ冷静に情報を精査して下さい。不明な点や不審な点があれば行政機関にお問合せ頂くのが確実です。

昨日は、中の島公園横の放水路で小学校4年生の男児が溺死するという痛ましい事件が起こりました。放水路が豪雨でえぐれて2m以上の水深の水たまりが出来ており、そこで誤って溺れたそうです。水が引いて一件安全そうに見えても、絶対に立ち入り禁止している区域には近づかないで下さい。
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(現場の画像です。写真を撮ったときはまだ水が引いていませんでしたが普段は車が止めてあったりする普通の平地です。まさかここに2mの深さの水たまりが出来るとは想像も出来ません)

まだまだ道半ば、引き続き地元代表の県議会議員として地元の声を聞き、地元の要望を県執行部に的確に働きかけ、自分だけの力で足りない部分は自民党県議団の理解と協力を得る、この3つをバランス良く行う為に飛び回っています。災害対応以外の業務も山積みで、当選一期目の私には荷が重いですが、地元の皆さん・諸先輩方のご指導を頂きながらしっかりと務める所存です。