「島根・山口豪雨災害」「福岡県発世界一のお酒」

7月28日の大雨で島根県・山口県を中心に豪雨災害が発生しております。住宅の床上床下浸水は7月31日朝の時点で1500軒以上、避難者200人。24時間降雨量を比較すると、昨年の九州北部豪雨レベルの豪雨だったとようです。被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。

昨年の九州北部豪雨は実は7月3日から4日にかけて最初の猛烈な豪雨があり、被害が発生しました。その後、復旧作業がやっと始まるかと思いきや7月11日から14日まで再度豪雨に見舞われ、想像を超える甚大な被害が発生しました。今回の豪雨がこれで止むことを祈りますが、皆様もこの時期の豪雨は二度三度襲ってくる可能性がある事を忘れず、対応に当たって頂きたいと思います。

一方で、先日のNHKニュースを見ていると、昨年の豪雨災害を教訓とした避難活動などで被害を免れたお年寄りの事例などが紹介されていました。災害をゼロにする事は出来ませんが、減災する事は可能です。他の地域の皆さんも是非避難訓練等では他地域の事例を是非参考にして頂ければと思います。

平成23年には福島・新潟及び紀伊半島、平成24年は九州北部、そして今年は島根・山口と、「記録的な雨量」による豪雨災害は毎年必ずどこかで起こるという認識を持って、今後の災害・減災対策に取り組みたいと思います。

さて、話は変わりますが、
International Wine Challenge2013にて583銘柄の中から第1位となるChampion Sakeを受賞された喜多屋さんが、受賞報告をするために小川知事を本日訪問されました。
私は福岡県酒造組合顧問を務めておる関係で同行致しました。

福岡県は工業技術センターの生物食品研究所において酒造組合と協力し酵母の実験を行ったり、農林水産部では酒造好適米である夢一献を育成・品種改良したり。そして昨年からは県酒造組合主催の清酒鑑評会において県知事賞・県議会議長賞を設けたりと、長年にわたり「酒所福岡県」を盛り上げるよう様々な努力をして頂いております。その中で喜多屋さんが世界的に名誉ある賞を受賞され、まさに福岡県から「世界一の日本酒」を誕生させて頂いたことは感無量です。

これがそのトロフィーと賞状です
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注目度も高く、多くの報道機関が取材に来ていました。その前で記念撮影。私の左手にいらっしゃる紋付き袴の男性が喜多屋の木下社長。International Wine Challenge表彰式と同じ出で立ちだそうです。
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この反対側の取材陣はこんな感じでした。
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これぐらいのカメラが入るのは知事室でも珍しい気がします。日本酒というと寒い地方というイメージがありますが、酒所福岡にも美味しいお酒が沢山ありますよ!この受賞をきっかけに是非お試し下さい!!

藤崎一郎前在米特命全権大使講演

うう!腰を捻ったらしく昨日から腰痛で立ったり座ったりも一苦労です。特にお辞儀をすると激痛が!!土日の会合では痛々しい姿を見せすると思いますがご容赦を。

昨日は福岡日米協会の主催で藤崎一郎前駐アメリカ合衆国特命全権大使を囲む懇談会に、日米友好議連事務局長として出席して参りました。
日本の全権大使として米国で活躍されていただけあって、豊富なご経験や人脈に基づく情報とその分析は唸るものがあります。以下、講演内容をメモしておきます
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(写真左から二番目が藤崎大使)

○沖縄普天間基地の辺野古移設問題について
NewYorkTimesなど一部米国メディアでは基地問題について「小さな問題」と矮小化する論調もあるが、安全保障というものはパッケージであり、切り分けして大小を語る事は適切で無い。一度米国のトップの了承を経た案件は全て大きな問題である。

○尖閣問題
安全保障という大きな約束事を日米は行っている。日本の一部論調では「中国が尖閣にちょっかい出してもアメリカは守ってくれない」というものもあるが、これを日本が言い出すというのは当事国自ら日米安保を第三国に軽視させることになる。安全保障条約は大変重いものである。
個人的に次にあげる尖閣三原則という考えを持っている「(1)譲らず、(2)油断せず (3)挑発せず」。「譲らず」というのは、交渉ではどちらか一方が100%の結果を得るなんてあり得ない、必ず合意するために妥協をする必要がある。その意味で尖閣については交渉をするべきでない。
安倍首相が自ら中国・韓国に対して会談を求めない姿勢は交渉術という観点から評価できる。こちらから一方的に会談を求める必要は無く、双方の必要があれば会えば良い。

○3.11東日本大震災
海軍のトモダチ作戦ばかりが目立っているが、その後ろで国務省・ホワイトハウスも同時に動いていたという事。自国の災害でもないのに24時間泊まり込みで数週間緊急体制を取っていた。

○日米協会
2017年には創立100周年を迎えるがそろそろ見直しの時期ではないかと思う。その理由は、米国自体が大きすぎ、日米の関係性も多岐に渡り広がっているので、日米と一括りにしても一体感が生まれにくくなった。
しかしながら、日米協会は全国30箇所に団体を持ち、中立性が高いというメリットがある。これを活かしながら新しい活路を見いだしたい。

○ケネディ新駐日米国大使
大変良い事。セレブリティであるケネディ大使、米国プレスがその動きに注目するはず。是非日本の理解者になってもらうべき。
日米関係は強くて永い。人事異動で新しい駐日大使がきたら、その人を味方に付けていくことが肝要。

○オバマ・習近平会談
大騒ぎする人もいるが、自分自身は大した話じゃないと考えている。
米中関係は、米国から見るとプラスとマイナス両面ある。どちらか一方に大きく振り切れることは無い。

○移民政策
国民を増やすための移民政策というより、単純労働者の短期在留を認めるような弾力的運用が良いのではないか。
留学生という観点では日本語圏へ他国の留学生が来るのも、日本人が米国留学するのも日本語がハードルになって難しい。英語教育の充実が必要。

日米の同盟関係について深い信頼を置いていらっしゃるのがヒシヒシと伝わってきました。
信頼関係というのは片務的なものでは無いと改めて認識し、日米議連の活動に限らず日常において心構えとしたいと思います。

第23回参議院選挙を終えて

第23回参議院選挙の投開票が昨日行われ、自民党は松山政司候補の当選を含め65議席を獲得することが出来ました。
これにより参議院では自公合わせて135議席の過半数となり「衆参のねじれ状態」は解消することになりましたが、その国民の期待を裏切らずスピード感を持って政策を推進させなければなりません。国政には強くそう要望し、同時に県議会においても責任政党自民党の一翼を担う立場として引き続き努力して参りたいと思います。

衆議院解散がなければ、次の大規模選挙は2015年の統一地方選挙。つまり私達地方議員が審判を受ける選挙となります。一日一日を掛け替えのないものとして、凡事徹底の精神で頑張ります。

参院選、期日前投票の方法と比例代表投票の仕組み

毎日うだるような暑さが続いています。この暑さで、早朝に農作業や庭仕事を開始して10時頃に家に戻って朝ご飯を食べる生活リズムのご家庭も多いようです。
こまめな水分・塩分補給で熱中症対策には十分ご注意ください。

さて、本日は読売新聞、毎日新聞、日経新聞、西日本新聞などでも参議院選挙の終盤情勢記事が特集されていました。いよいよラストスパートです。
松山政司参議院議員外務副大臣も精力的に遊説・激励集会をこなしてあります。

今週末、7月21日(日)が投票日ですが、夏休み最初の週末で、天気も良さそう、もちろん気温も灼熱状態が予想されます。
投票し忘れがないよう、是非期日前投票をお勧めします!

期日前投票は簡単です。みやま市では、みやま市役所・山川支所・高田支所、柳川市は柳川市庁舎・三橋庁舎・大和庁舎に期日前投票所が設置してあります。
投票日前日の7月20日まで毎日朝8時半から夜8時の間開いています。

皆さんのお手元にはすでに投票所入場券が郵送されていると思いますが、その裏側に「期日前投票宣誓書」という欄があって、そこに住所・名前・生年月日を記入し、当日投票できない理由(例えば「仕事」など)に○を付けて持っていくとあっという間に受付は終わります。
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投票入場券を紛失したり、忘れても大丈夫です。期日前投票所にて受付係から本人確認をしてもらい、「期日前投票宣誓書」を書けば投票できます(入場券持参の時よりちょっと時間は掛かりますが)。

投票率が高いという事は、政治に関心をもっている有権者が多いという事です。議員もそういう認識をもって地域に接するわけで、良い意味での緊張関係が地域と議員の間に構築されます。

インターネット選挙が解禁になりましたが、メールを使って一般有権者が特定候補への投票呼びかけをする事は出来ません。しかし特定候補とは関係ない「投票に行こう!」という働きかけは可能です。是非、御家族・ご友人・知人・職場・学校の仲間にお声かけ頂き期日前投票促進運動で投票率を向上させましょう!

で、もう一つ。

参議院議員選挙では選挙区と比例区の二つの種類があります。選挙区は理解しやすいと思いますが、比例区は衆議院選挙とは違う独特の方式です。

参議院比例区は「比例区に立候補している個人名」または「政党名」を書くことが出来ます(一方衆議院の比例区は政党名のみなので、これがややこしいのです)。そして当選者の決め方は次の通りです:

  1. まず最初に各政党に何票入ったかを集計します。「個人名」が書かれている場合は、その候補者が所属している政党に一票で計算します。そして各政党の得票数によって比例区議席(全部で48議席)を割り振り、政党別の議席数が決定します。
    例えば自民党からは今回29名の比例区候補がいますが、その中で何人当選するかがまず決まるわけです。
  2. 次に、それぞれの政党の中で誰が当選するかを決めるのが「個人名が書かれた票数」です。例えば自民党に20議席が与えられたら、自民党比例区候補の中から個人名を書かれた票数が多い順番に上から20人当選するという訳です。

ですから比例区では個人名で投票すれば「政党」と「個人」の両方を同時に応援することが出来るので、参議院選挙の比例区では「個人名」で投票することを強くお勧めします!

個人名で100万票得票して当選した候補と、20万票得票して当選した候補では当選後の発言の重みも違い、党内での立場も変わってくると言われます。
自民党は色々なキャリアを持った意欲溢れる比例区候補を取りそろえています、比例区では「この人を応援したい!!」という候補者を見つけて個人名で投票して頂く事で、一人でも多くの有権者がもっと国政に興味を持って頂くことを期待しています!

本郷地区自主防災組織、頑張ってます!

昨年の九州北部豪雨災害から丁度1年が経った昨日、沖端川の堤防決壊で大きな被害を受けた本郷地区において自主防災組織による避難訓練が開催されました。
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本郷地区は昨年の豪雨災害の際、あまりに急な増水だったため市からの避難勧告・指示などの情報が住民の避難準備等初期対応に間に合いませんでした。その反省を踏まえ、自分の命は自分で守るとの強い決意の下、まちづくり協議会が主体となり本郷自主防災計画を策定し、昨日の水害時避難訓練が開催の運びとなったわけです。
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今回の訓練の要点は「災害時要援護者の避難支援活動」「避難後の全戸の安否確認」です。
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避難準備情報が10時半に発令されたという前提で、避難支援者がそれぞれ担当する要援護者宅へ向かい一時避難場所へ避難しました。本郷地区には約30名の要援護者がいらっしゃいますが、その中でも足が不自由だったり特に援護が必要な方15名ほどを対象に、「避難支援の指示を受けた時間」「要援護者宅に到着した時間」「一時避難場所へ到着した時間」「避難時の支援方法」など一軒一軒チェックシートを作成。
また避難終了後、消防団、水防団、公民館の3つの組織がそれぞれ手分けして、本郷地区全戸を回り安否確認の訓練を行いました。
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その後、一時避難場所において即座に反省会が開催され、今後の避難活動への改善点などが討議されました。

例えば「要援護者は薬や酸素吸入器など医療機器を持って避難する必要があるので、普段から要援護者-支援者間で持ち出すべき薬や医療機器の確認をしておくべきだ」という意見等、机の上だけではなかなか察しきれないような細かい改善点が多く挙げられ、実際に訓練を行う意義深さを改めて感じました。

現在福岡県では自主防災組織の拡充を目指していますが、自主防災計画の内容をはじめここまで先進的に取り組んでいる地域はまだまだ少ないのが実情です。県消防防災指導課にこれを是非県下のモデルケースにして他組織にも紹介するよう提案したところ、三連休中日にも関わらず増本課長以下数名の職員の方が視察にきて頂きました。有り難うございます。

災害はいつ起こるか分かりません、このような訓練を地道に定期的に行う事が減災に繋がると思います。私も、今後とも地域のこのような活動を積極的に支援して参ります。

現在本郷地区では、九州北部豪雨災害の復旧支援に駆けつけて頂いた多くのボランティアの皆さんに対する感謝の幟旗が立てられています。
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