第15回みやま柳川暴力団追放総決起大会では、小林健彦弁護士が不当要求への実践的対策を解説されました
以下、備忘録として講演内容を纏めて起きます
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反社会的勢力への対応について
反社会的勢力は、巨大な裏ビジネス集団であり、経済的合理性に基づいた行動をとります。彼らは人の心理を巧みに操り、要求を通そうとします。対策を考える際には、その本質を理解することが重要です。また、彼らにとってのリスクを見極め、適切な対応を取る必要があります。
反社会的勢力の手口
反社会的勢力は、「任侠」のイメージを利用して味方のふりをしつつ、冷静に便宜を引き出そうとします。また、細かな失点を見逃さず、大声での怒鳴りや謝罪要求、時間への厳しい対応を武器に主導権を握ろうとします。さらに、「人としてどう思う?」「誠意を見せろ!」などの常套句を使い、追い込みをかけます。
対応の基本原則
不当な要求には応じないことが大原則です。相手の要求を確認し、応じるべき内容と応じられない内容を明確に区別しましょう。対応中は相手の話を冷静に聞き、本題に焦点を絞って対応することが重要です。記録をしっかり残し、必要であれば警察や弁護士への相談も視野に入れてください。
やってはいけない対応
反社会的勢力への対応においては、以下の行動を避けるべきです。
– 相手を論破しようとする。
– 相手に理解や納得を求める。
– 感情的な反論や弁解をする。
– 記録を残さない。
– 相手のルール違反を許容する。
対応の具体例
– 同じ内容の要求を繰り返す場合には、「以前に回答済みです」と明確に伝える。
– 相手が長時間の話を求める場合には、15分程度で切り上げ、それ以上は文書での対応を求める。
– 他部署や上司への対応を求められた場合は、担当窓口を明確にし、それ以外の対応は行わない。
法的手段と犯罪行為
脅迫や暴力、威力業務妨害などの行為は犯罪に該当する可能性があります。そのような行為が見られた場合、警察に通報することをためらわないでください。必要に応じて弁護士に依頼し、内容証明郵便での通知や警告を行うことも有効です。
最後に
反社会的勢力への対応は、個人で抱え込むのではなく、チームで行いましょう。早めの相談が重要です。先の見えない不安に惑わされることなく、冷静で適切な対応を心がけてください。