松山政司参議院議員、ワンヘルスについて国会質疑

 松山政司自民党参議院議員が、1月20日国会で、福岡県が取り組むワンヘルスについて代表質問を行いました。

 ワンヘルスは先日新聞記事にもなった、みやま市が誘致活動をしている県保健環境研究所とも深く関わってきます。その内容の書き起こしを備忘録代わりに残しておきます。是非ご一読ください。


(写真は2016年ワンヘルス国際会議の藏内勇夫日本獣医師会長と横倉義武日本医師会長(当時)の写真です)

【松山政司参議院議員 質問】
・新型コロナウイルス感染症について

  新型コロナは人と動物の共通感染症という特徴があり、ウイルスは人、家畜、動物の間を行き来し変異することから、これらの健康を一体として守る必要があります。2016年日本医師会横倉会長と日本獣医師会蔵内会長のご尽力で、世界獣医師会と世界医師会が北九州市でワンヘルス国際会議を開催し、人獣共通感染防止や薬剤耐性菌対策等を含むワンヘルスを実践する決意として福岡宣言を取りまとめました。そののち福岡県議会は議員提案でワンヘルス推進基本条例を議決し、福岡県知事もアジアの人獣共通感染症の中核施設づくりなど、ワンヘルス推進に取り組んでいます。今年11月には福岡市でアジア地区の獣医師会連合会によるワンヘルス推進大会も開催されます。そこで、昨年G7サミット、カービスベイ保健宣言にて推進が合意され、国連生物多様性条約(CBD)の第15回締約国会議でも言及をされましたワンヘルスについて、福岡県での取組への支援も含めて、人獣共通感染症という視点で、感染症対策として取り組むべきと考えますが岸田総理のご所見ををお聞きします。

【岸田内閣総理大臣 回答】
・ワンヘルスの推進について

  感染症対策については、人と動物は相互に密接な関係にあることから、ワンヘルスの考え方に基づき総合的に対応していくことが重要です。政府としては、これまでもワンヘルスアプローチに基づき、薬剤耐性(AMR)対策や鳥インフルエンザへの対応に取り組んできたところです。福岡県においては、ワンヘルスの理念を実践するため、全国に先駆けて条例を制定し、実践に取り組まれていると承知しています。政府としても福岡県の取組も参考にしつつ、今後ともワンヘルスアプローチに基づく感染症対策に取り組んでまいります。