【筑後地域でも新型コロナウイルス感染症の患者が発生】

 3月28日、県内では6件の新型コロナウイルス感染症の陽性患者が確認され、その内一人は筑後市在住の女性でした。初めての筑後地域での患者となります。

 筑後の陽性患者についての概要は下記の通り:
 3月5-13日に福岡空港からインチョン空港を経由し、イギリス・フランス・スペイン・ドイツを旅行し14日に成田空港経由、福岡空港に到着。空港から自家用車で帰宅。その後3月21日から26日まで福岡県外の自宅に帰省。
 3月19日に咽頭痛が出現、3日間で収まる。3月22日鼻汁、鼻閉が出現、その後3月26日に鼻炎のために訪れた医療機関から連絡があり、帰国者接触者外来を受診し胸部X線で肺炎像が確認され、28日にPCRを実施し新型コロナウイルス陽性が判明しました。
女性は帰国時からマスクを着用し、医療機関の受診は自家用車を使用されていたとのこと。
今のところ、医療機関での濃厚接触者はないとの事ですが、念の為医療従事者等9名を明日29日に検査実施予定です。

 小川知事からは今晩記者会見が行われ、今週末(3月28日ー29日)の不要不急の外出自粛要請がなされました。

 このケースでは欧州からの帰国者という事で、感染経路がある程度トレース出来ると思われますが、これまで同様手洗い、咳エチケットの徹底や、(1)換気の悪い密閉空間、(2)多数が集まる密集場所、(3)間近で会話や発声をする密接場面の3条件に注意して下さい。
 
 と同時に、デマや不確かな情報に踊らされず、信頼できる行政機関・医師会などの情報収集に努め、冷静な行動を取って頂くようお願い致します。