先週末は私を常日頃から物心両面で支援して頂いている聡政会の総会・セミナー・懇親会が開催されました。
今回のセミナーでは銘菓「鶴乃子」や洋菓子ブランド「ボンサンク」等で有名な石村萬盛堂三代目社長石村僐悟様を講師としてお迎えしました。
石村社長は3月14日のホワイトデーの発案者としても有名で、社業にとどまらず福岡市教育委員や九州電力監査役などを歴任された地域になくてはならない存在です。
「鶴乃子100年を語る」と題した講演内容が素晴らしかったので、備忘録代わりに纏めておきます。
今は良い環境、楽な条件を揃えて良い結果を出させようとする風潮があるが、逆境の中でこそ発揮できる力がある
石村萬盛堂の競合会社である日本一の菓子販売チェーン店が福岡に進出を決定。しかも自社の販売店のすぐ周辺にどんどん出店を進めてきたが、意地になって「困った」とは言わないようにした。
「同じお菓子屋同士、もし自社の売り上げが落ちたとするならば、自分達に足りないものがある。日本一のライバル会社を参考にして改善して行けば良いじゃないか」「ありがたい、ありがたい、と考えよう」と社員を鼓舞したところ、翌年・翌々年と連続して過去最高収益を記録することが出来た。経営者が「困った困った」と言っていると、その雰囲気は従業員に伝わる。「守・破・離(しゅ・は・り)」、道の付く世界(剣道、柔道、茶道、華道など)の後を継ぐ者や、道を究めようとする者が心がける言葉。
まず先代(師匠)の技を守りきちんと自分のものにする。そしてその殻を破り、離れて独自の道を究める事。
一旦離れても、場合によっては再び守る事も大切。また、「破・離」を行うときも「守」を基礎とするのが良い。
エルメスは元馬具屋。馬車から自動車へと変化する時代に見事に対応したが、それでも銀座にあるエルメスジャパンには未だに馬具を扱うフロアがある。これぞ「守・破・離」。(石村社長が考案した)ホワイトデーのマーケティング手法は生活提案と呼ばれる。元祖は江戸時代(1800年頃)平賀源内がきっかけを作った「土用の丑の日」。夏場に売上が上がらないと相談に来た鰻屋に「土用の丑の日、うなぎを食すれば、滋養豊富にて候」と書いた紙を貼りなさいと言った。それが江戸中に広がり、日本中に広がり、未だに伝統として続いている。生活を提案して、その後に商品を出して作るのが長続きする秘訣では無いだろうか。
石村萬盛堂の商いの根本として初代、二代目から伝えられたのは「花持ちし 人よりよくる 小路かな」という言葉。
最初は「花を持った人に道を譲りなさい」という意味だと勘違いしていたので好きになれなかったが、本来は「自分の心に立派な花をもっている人だからこそ、他人に道を譲るものだ」という意味を知り納得した。謙譲の心が大切。
ビジネスの観点のみならず、私の議員活動にも大きな影響を与えてくれるであろう素晴らしい内容でした。
石村社長、有り難うございます!
セミナー後の懇親会には県議会出身で参議院議員の大家敏志先生も駆けつけて頂きました(ブログでもご紹介頂き有り難うございます!)
多くのご来賓、出席者の皆様に応援して頂き心強い限りです。今後ともどうぞご指導宜しくお願いします。