山門高校同窓会総会 小久保裕紀氏講演会

毎年5月3日は我が母校、福岡県立山門高校の同窓会総会です。
この同窓会は40歳になった卒業生達が担当学年として手作りで運営し開催されます。

百周年記念事業で建設された正門、水色のスタッフTシャツに身を纏った担当学年がお出迎え。
IMG_0970

同窓会総会の目玉は記念講演ですが、今年の講師は昨年までソフトバンクホークス等で活躍し引退した小久保裕紀氏でした。
IMG_0975
流石、ホークスの精神的支柱と言われていた小久保さん、講演内容もスポーツの枠を超えて頷けるようなものばかりでした。以下、私にとって印象的だったものを書き留めておきます

○ プロに入るという目標が現実のものに近づいて来た時、モチベーションをアップするように目標を更に具体的に深化させ慢心しない。
○ 主力選手になると負けた時、調子の悪い時にもマスコミから注目を浴びる。その時こそ逃げるな。チームの負けを背負えるのが主力選手。
○ 負けて悔しさが出ないのは準備が足りないから。「くそー!」が思わず出てくるようで無ければ勝利の女神は微笑まない。
○ 森福投手を例に、小さな成功体験の積み重ねが自信に繋がり周囲の信頼を勝ち取る、小さな成功体験を得るための目標設定の大切さ。

当時王貞治監督から薫陶を受けキャプテンシーを身につけた小久保選手ですが、長島茂雄氏の流れをくむ野球選手の話とはまた趣の違う話の内容で、1000人を超える満員の来場者もきっと満足して頂けたと思います。また、印象的だったのは在校生や父兄に同伴された野球少年達が大勢傍聴に訪れていたことです。これからの将来を背負っていく彼らにとって記憶に残る講演になったのではないでしょうか。

小久保選手の後ろに映える「感謝」の文字、これは山門高校書道部の作品だそうです。講演会後の懇親会では書道部の皆さんが登場。見事な書のパフォーマンスを披露して頂きました。
IMG_0978IMG_0987

懇親会終了後、今年度担当学年から次年度担当学年への感動の「同窓会総会実行委員長タスキ」の受け渡し。
IMG_0993
次年度の皆さんもグッと緊張感が高まり、来年の総会への思いがプレッシャーになったのではないかと表情を観ていて思います。仕事や家事で忙しい年頃ではありますが、一生一度の母校への恩返しと思って全身全霊を傾けて欲しいと思います。
IMG_0998
最後に、担当学年の皆さんが壇上に上がり事務局長の黒木雄平君から感謝の言葉を頂きました。

今年度担当学年の平成3年卒業の皆さん1年以上の準備期間、本当にお疲れ様でした。皆様の努力のお陰で、多くの方々が良い同窓会だったと口々に賞賛される素晴らしい会でした。このノウハウをしっかり後輩達に伝え、山門高校同窓会の今後なお一層の繁栄に寄与することを心から願います。

3つの旅立ち

2月26日から2月議会が始まり目が回るような忙しさの中、一昨日昨日と3校の卒業式に出席しました

先ず、我が母校山門高校。創立百周年を向かえ、記念事業の一環だった新しい校門がつい先日完成していました
IMG_5631
門の上部が今までの百年とこれからの百年を繋ぐ架け橋をイメージしているそうです。そう思って見ると真ん中の校章が握手をしているように感じます。
IMG_5633IMG_5635
今年の卒業生は入学時から「山門高校百周年の時に3年生だからな」とプレッシャーを与え続けられてきたそうです。しかし見事にその期待に応え、十指に余る百周年記念事業を成功させたのは見事としか言いようがありません。私も体育祭福島県浪江高校野球部を招いての交流試合、文化祭、百周年記念式典と多くの事業に参加させて頂いていたので卒業生の答辞を聞きながらまるで自分の想い出のように感情移入できました。

交流試合を行った福島県浪江高校の校長先生から温かい祝電も届いていました。山門高校と同じ3月1日に野球部10名を含む47名が卒業した浪江高校。野球部は休部となるそうですが、交流試合で触れた福岡でのおもてなしに御礼を頂き、再興したら是非福島へ来て欲しいとの事。この交流が末永く続く事を期待します。

続いて伝習館高校。通常県立高校は3月1日に一斉に卒業式が行われますが、現在校舎が全面改修で体育館が建設途中の為、今年は伝習館の卒業式が3月2日に柳川市民センターにて開催されたので千載一遇のチャンスとばかり出席させて頂きました。
IMG_5642IMG_5651
全日制・定時制の二つの課程を持つ伝習館。校舎の改修の為3年間色々と不便が多かった卒業生ですが、逆境をものともせず勉学、学校行事、クラブ活動に励んでいた事が校長先生の式辞や在校生送辞で伝わってきました。そして卒業生答辞で図らずも落涙してしまいました。歳を取ってくると惜別の涙を流す機会はよくありますが、久しぶりに爽やかな感激の涙を流した気がします。
また、自分自身定時制課程についての知見があまり無かったのですが、定時制課程の答辞を聞き個々人を取り囲む環境が複雑になればなるほど定時制が持つ意味合いも高まってきていると感じました。

3つ目は、柳川山門医師会看護高等専修学校。
IMG_5656
上記二つの県立高校と違い、総勢37名、年齢も二十歳位から上は40代半ばまでと幅広い卒業生ですが看護の道を目指す志は同じ。卒業生の答辞を聞いていても様々な背景を持った仲間が理解し合い助け合いながら厳しいカリキュラムを乗り越えていったのが良く伝わってきました。皆さんは医療・福祉の最前線へこれから旅立つ訳ですが、辛く厳しい時も仲間と過ごした二年間を忘れず助け合いながら更なる高みを目指して欲しいものです。

それにしても仰げば尊しは良いですね。3つの卒業式、それぞれの感慨を覚えて拝聴させて頂きました。皆さんから頂いた元気を胸に、私も2月議会に臨みたいと思います。
おめでとうございます、そしてありがとうございます。

山門高校対浪江高校 交流野球試合

3日連続の更新となってしまいました。
被災地との野球交流、一般質問日程
山門高校創立百周年記念野球部招待試合開会行事

我が母校山門高校の百周年記念事業、原発事故により避難生活を余儀なくされている浪江高校野球部を招待しての交流試合ですが、昨日は雨のため中止となり開会式典だけが行われたと書きました。
ところが今朝井上校長から話を伺うと、なんと、浪江高校野球部の申し出により、あの豪雨にも関わらず選手達は練習を午後七時半まで行ったそうです。野球がしたくてしたくてたまらなかったんでしょう、彼らの情熱に驚きました。その情熱のお陰か今日は朝から晴れ間が見える絶好の野球日和となりました。
DSC_8351
学校に到着すると仮設スタンドには応援の生徒達が勢揃い。土日連続の学校行事ですが、学校一丸となって盛り上がっている雰囲気が伝わってきます。

両校選手とも応援スタンドに挨拶
DSC_8271DSC_8273
その後選手宣誓を行い試合開始。
試合は手に汗握るシーソーゲーム
当初から移動時間を考慮して12時までに試合終了を予定していましたが、浪江高校からもし早く試合が終わったら、再度練習試合を行いとにかくギリギリまで試合をさせて欲しいと申し出があったそうです。なんという野球愛。しかし3対3で延長戦突入。最終的には山門高校が10回サヨナラ勝ち、4対3で試合終了になった頃には予定していた12時を過ぎていました。応援スタンドの全校生徒の前に浪江・山門両校野球部が整列し集合写真撮影し一泊二日の百周年記念行事は無事終了しました。

今回感動したのは、応援。浪江高校生徒は野球部以外いないわけで、どのように対応するのかと思っていたら、スタンドは分け隔て無く攻撃側の応援をずっとしていました。山門高校は毎年全校応援と称して夏の甲子園予選に全校生徒で応援に行っており、その時の応援練習が役に立ったそうです。応援スタンドでは浪江高校の選手の名前をみんなが一緒に声を出せるようこんな工夫が凝らされていました
DSC_8347DSC_8345
野球部員が打席の浪江高校選手の名前を大きくプリントしてみんなに見せる。これで全校生徒声を揃えて「かっとばせー、かつや!かつや!かつや!」と応援できるわけです。この仕掛け、すべて生徒達が考えたとのこと。浪江高校攻撃の回でも途切れぬ応援の声。アウェイの選手にとってどれだけ大きな励みになったことでしょう。

浪江高校では山門高校が演奏し全校生徒で合唱した浪江高校校歌の映像をDVDに収め、福島に戻った後に浪江高校全校生徒で鑑賞するそうです。山門高校生が頭を絞って考えたおもてなしの心が多くの皆さんの何かのきっかけになれば有りがたい限りです。



[告知]
私の一般質問のスケジュールが決まりました。
6月21日(月)11時頃からの予定です。ネットで生中継も行われます(Windows Media Player必須)

今回の質問内容は

一 イオンとの包括提携協定
  1 企業と自治体との適切な距離感について
  2 部署を跨がる利益相反について
一 攻めの環境政策について

となっています。見学ツアーも行いますので、興味の有る方は事務所まで御連絡下さい!

山門高校創立百周年記念野球部招待試合開会行事

昨日のブログでも書きましたとおり、我が母校山門高校創立百周年記念事業の一環として東日本大震災の原発事故で避難生活を余儀なくされている福島県立浪江高校野球部を迎え、招待試合が開催されました。
しかし、ご存じの通り筑後地方は朝から大雨洪水警報が発令される程の悪天候。グランドもご覧の通り
DSC00711
折角の仮設応援スタンドが寂しげです。本当なら16日(土)14:30からと17日(日)9:30からの二試合が予定されていましたが、本日の試合は中止。開会行事のみが体育館にて行われました。
山門高校生徒一同が待ち受ける中拍手のアーチをくぐって浪江高校ナインが入場し舞台に上がります。ホスト役の山門高校野球部は前列に整列。
DSC00712DSC00713
井上校長、板橋同窓会長の挨拶の後、浪江高校の野球部長斉藤先生からご挨拶がありました。要旨を掲載します

[斉藤先生ご挨拶要旨]
東日本大震災の原発事故により、(福島原発から半径20キロ以内に位置する浪江高校は)生徒の半分が県内外に散らばり学校を去って行った。生まれた場所を離れなければならない、今もなお故郷に戻れない、そういう状況で生徒を見て感じることは、普通に学校に通って勉強が出来ること、部活に熱中できること、それを通じて志を同じくする仲間が居ることのありがたさを感じることが出来るようになった。
昨年夏より選手9名、マネージャー1名の合計10名で活動している。浪江高校野球部は抜群に優れた選手がいたり技術で秀でている訳では無いが、体格や技術などには現れない部分で他校に何かを感じさせるチーム作りをしていきたい。
今回の山門高校との交流を通じて、山門高校生の皆さんに何かを与えることが出来ればこの上ない喜び。明日の試合はひたむきに頑張りたい。

淡々と語られる内容は、大きな災害に見舞われる経験が少ない筑後地域に住んでいる我々の胸に重くのしかかり、また起こってしまった災害・事故を乗り越えようとしているひたむきさと強さに感銘を受けました。

その後両校野球部の自己紹介。そして山門高校生から浪江高校野球部への質問タイム。これも色々と考えさせられました
Q:地震の後も野球を続けたのは何故ですか?
A: 震災に負けたくなかったから
  人数は少なくなったけど他のチームメイトが頑張っていたから
Q:地震前後で変わったことは?
A: 学校に通えなくなって、違う学校にお世話になっている事
  人数が減って野球の実践的な練習が出来なくなった事
Q:震災後に最初に食べたものは?
A: 避難所で食べた味の無い白いご飯
  (同様に「固いおにぎり」「雑炊もどき」との答えもあり)
  車で食パン

もの凄く特異な答えをしているわけでは無いですが、選手達の口から出る言葉の生々しさはあの震災と避難生活を経験したからこそだと思います。「味の無い白いご飯」という表現は身につまされました。味は無かったんじゃなくて感じられなかったんじゃないだろうか?と。
一方で、「卒業後も野球をしたいか?」という問いには皆さんが「続けたい」と答え、また「震災後に気付いた大切なものは何ですか?」という問いには「仲間」という答え、その屈託のなさに裏付けされる若さ故の適応能力の高さにホッとしたりしました。

そしてブラスバンド部の伴奏に合わせ山門高校の校歌を聴いて頂き、その後浪江高校の校歌を生徒全員で合唱
DSC00719
歌詞を見ながらの合唱ですが、浪江高校との交流試合が決まった後、急遽校歌をCDで送って貰いブラスバンド部がCDから譜面起こしをして伴奏した心のこもった合唱でした。見ている我々の方がウルウルきてしまいました。

夕方には野球部保護者の手を借りて、両校野球部員は校内でBBQの夕食を懇親を兼ねて行い、その後浪江高ナインはそれぞれ山門高野球部員の家にホームステイをする予定です。

「是非試合をやらせて下さい!」

福岡空港に降り立った浪江高ナインと部長は、雨模様の空にもかかわらず声を揃えてこう言ったそうです。
井上校長は

「明日は絶対に試合をさせる。3回だけでもさせて、必ず浪江高校の選手に山門高校のグランドで一回はバットを振って貰う。」

と意気込んでいます。生徒達もブラスバンド部含め全員雨合羽で両校の応援をするそうです。

学校を後にするとき、校舎入り口に大きなテルテル坊主が飾ってありました。山門高校職員生徒一同の思いがこもったテルテル坊主でした。明日天気になって下さい!
DSC00723



[告知]
私の一般質問のスケジュールが決まりました。
6月21日(月)11時頃からの予定です。ネットで生中継も行われます(Windows Media Player必須)

今回の質問内容は

一 イオンとの包括提携協定
  1 企業と自治体との適切な距離感について
  2 部署を跨がる利益相反について
一 攻めの環境政策について

となっています。見学ツアーも行いますので、興味の有る方は事務所まで御連絡下さい!

被災地との野球交流、一般質問日程

今朝の西日本新聞に我が母校山門高校の記事が載っていました

浪江高校と野球交流
福岡県みやま市の県立山門高校は16,17日、原発事故のために避難先での生活を余儀なくされている福島県立浪江高校野球部を、山門高グランドに招き、交流試合を行う。山門高の全校生徒590人が浪江校歌を歌って応援する予定で「つらい体験をした選手たちを励ましたい」と対戦を心待ちにしている。
2012年6月15日 西日本新聞28頁 社会面

20120615山門高校野球部記事

何度もご紹介していますが、今年山門高校は創立100周年。その記念事業の一環として被災地の野球部との交流試合を行うものです。遠征費用は保護者からの寄附で全額負担。遠征する浪江高校ナインは山門高校野球部の3年生宅にホームステイ。そして山門高校のブラスバンド部は浪江高校校歌のCDを入手して譜面に落とし試合中に演奏、全校生徒で歌うそうです。

井上校長と話しましたが、生徒たちは自分達で色々考えてどう迎えるかを考えてくれているとの事。頼もしい限りです。心配なのはあとは天気です。土日雨だとしても絶対に一試合は試合させてあげたいと校長は仰ってました。同感です。どんな過酷な状況でも彼らならきっと素晴らしい想い出にしてしまうでしょう。明日は自分も応援に行って山門高校の後輩と浪江高校のナインに声援を送りたいと思います。応援は誰でも入場OKだそうです。

今日から福岡県議会は代表質問。そして私の一般質問のスケジュールが決まりました。
6月21日(月)11時頃からの予定です。ネットで生中継も行われます(Windows Media Player必須)

今回の質問内容は

一 イオンとの包括提携協定
  1 企業と自治体との適切な距離感について
  2 部署を跨がる利益相反について
一 攻めの環境政策について

となっています。見学ツアーも行いますので、興味の有る方は事務所まで御連絡下さい!

山門高校体育祭と和田水路通水式

昨日は母校県立山門高校の大運動会が開催されました。何度も書いていますが、今年山門高校は創立100周年。次の100年へ向けた一歩を踏み出す年と位置付けられて学校運営が成されていますが、生徒たちも同じ気持ちだったのでしょうか、今年のテーマは「虹~未来への架け橋」。
IMG_4206IMG_4207
生徒会長であり運動会実行委員長でもある中村君を先頭に入場行進。一糸乱れぬ入場は美しかったです。
そして青・黄・赤、それぞれのブロックリーダーによる選手宣誓。最近の高校球児とか若いスポーツ選手を見ていて思うんですが、場馴れしているというか、ほんと我々の頃と比べてみんな堂々としていて格好良かったです。
IMG_4208
運動会の花形徒競走も、最近は小学校の運動会ばかり観戦していたので高校生はど迫力でした。そしてみんな熱い!次の予定があったので最後まで見ることは出来ませんでしたが、本当に清々しい気持ちになって学校を後にしました。

その後、和田水路の切り通しの通水式に行ってきました。
矢部川は筑後平野南部に恵みをもたらす農業用水の要となる川ですが、もともと一度大雨となると洪水が起きやすい地形で、遠い昔から地域住民は矢部川の恩恵を受けると同時に、水害と戦いながら農業を営んできました。
和田水路も先人たちが155年前(安政6年、1859年)に山中・禅院地区の治水のために作られたトンネル状の水路。その後長きにわたり地元住民の方々が水路の手入れや水質検査を行って来ましたが、かなり老朽化していることが判明していました。そこで今回県道湯辺田瀬高線の拡幅で道路が水路の上を横切ることになるのを機会に県と市が190mの新水路を建設。その通水式でした。
IMG_4210IMG_4209
式を主催した山中地区の田中区長は新水路建設までのご苦労が頭をよぎったのか、ご挨拶の際に感極まって涙声になられていました。この新・和田水路が今後永きにわたり地域農業・住民に恵みをもたらすことを心よりお祈り申し上げます。

明日からの6月議会を前に大きな元気を頂いた行事でした。頑張ります!

山門高校同窓会総会 譲れない言葉

昨日は我が母校山門高校の同窓会総会でした。
DSC00577
毎年40才になる学年が担当学年として企画からチケット販売、会場設営等々全てを受け持つ手作りの同窓会総会です。
毎年メイン事業として講演会が開催されます、我々の学年では金美齢さんをお招きしました。金さんは本当にサービス精神が旺盛で、熱のこもった講演はもちろん、講演会後の懇親会までしっかりとご参加なさった上でサイン会なども行って頂き担当学年一同感謝感激だったのを昨日のことのように思い出します。
そして今年のメインゲストはなんとメイクアップアーティストのIKKO氏。今をときめく売れっ子だけあって例年とは比較にならない集客でした。同窓生以外の方も講演会の参加は認めていますので、立ち見が出るどころか2階部分までビッシリの超満員御礼となりました。
DSC00580
↑クリックすると大きな画像を観ることが出来ますが、熱気を感じて頂けるでしょうか?

最後に実行委員長タスキを来年度の担当学年である平成3年卒の代表である黒木雄平君に引継ぎ、最後に担当学年全員がステージに上りご挨拶です
DSC00595DSC00598
平成2年卒業の皆さん、本当にお疲れ様でした。平成3年卒の皆さん一年間大変だとは思いますが一生一度の母校へのご奉公と思い全力で頑張って下さい。必ず1年後の今日仲間と共に素晴らしい想い出を分かち合える事を約束します。

今年山門高校は100周年を迎えます。卒業生も既に2万人を超え、我がみやま市唯一の高等学校として地域に根ざし、将来を担う地域の人材を輩出する大事な拠点と言う事に異論は無いと思います。
しかしながら昨今の急速な子供の減少により、今後どの様にして生き残っていくのか大きな課題が横たわっています。この件については昨年の予算委員会で質問させて頂いていますので、是非そちらをご覧下さい⇒平成23年度予算特別委員会質問「県立高校の魅力向上について」

話は変わりますが、ちょっと嬉しいことがありました。
とあるカフェを数週間前に訪れ、同席者に対して議論がエキサイトして政治絡みの話で熱弁を振るう機会がありました。その時、同席した方々はシラッとしていて個人的に「外しちゃったなぁ、熱くなりすぎたなぁ」と反省しておりました。ところが昨日またそのカフェを訪れたら、そこのマスターに「先日あなたが話していた事、ほんとその通りだと思うんですよね」と声をかけて頂きビックリしました。まさか数週間前の話をそんなに克明に覚えて貰っているとは思いもせず、更に共感を頂いていた事に感動しました。正直言って、議員というのは突き詰めれば人気商売。目の前の方にウケの良いことを言いたくなる気持ちも理解できます。それでも自分の発する言葉はちゃんと活きていて、巡り巡って自分自身を造っていく事を忘れてはならないと改めて気を引き締めました。

清水山ロードレース大会参戦記

山門高校(一人)第二陸上部として2月13日(日)の清水山ロードレース5キロの部に出場してきましたのでそのレポートを。

受付会場はみやま市瀬高体育センター。IMG_0362
中では63卒の松尾君を発見!
IMG_0363

清水山ロードレースは大人のレース。なぜなら男は40歳以上でないと出場資格が無い(笑)第二陸上部として参加するにはちょうどお手頃なレースと思っていたんです。しかし!頂いたパンフレットを見ると5キロの歴代優勝者は軒並み20分切るレベル!早い年は17分台!60歳代でも優勝者は20分を切るタイムで走ってある。さらに出場者名簿には「所属 ○×走ろう会」とかが並んでいる。これはいかんぞ!正直1キロ5分ペースでも結構きついと思う自分はひょっとしてとんでもない場違いな参加者なのか?無茶苦茶緊張感が高まります。

受付を済ましてスタート・ゴール地点のタカ食品前へ移動。天気は大荒れが予想されていましたが奇跡の晴れ間が!
DSC_5061
公約通り想い出の61Tシャツを着用してポーズです。

緊張の父を応援するために我が息子と娘も登場
DSC_5052

出走前に参加者名簿に3年2組だった桒原君の名前を発見!9.7キロの部に出場するとの事。目標タイムを聞くと「40分切り!」だって!!やばいガチンコのランナーがここにも居た。更に緊張が高まります。

そんなこんなでスタート時間が迫る
DSC_5066
ヨ~~~~~~イ
DSC_5085
スタート!!!

足取り快調!とりあえず嫁さんと子供の前では良い格好したいので張り切って走る。瀬高薬局の角を曲がって清水山方面に向かう当りでちらっと時計に目をやると1キロ3分15秒ペース。いかんいかん、これは明らかにオーバーペース。ちょっとスローダウン。

するとあっという間に10人程に抜かれる。ひえー、さすがみんな本気ばい。心なしか心臓が苦しくなってきた、更に足も力が抜けるような感覚。ちょっと緊張が走る。

その後8組善子ちゃんの家の前を走る。ひょっとしたら善子ちゃんが応援に来てるかもと気を取り直して颯爽と走っている風に取り繕う。きょろきょろ探してみるが善子ちゃんの姿は無し。格好付けた分どっと疲れが出てくる。うわー、完走できるとかいな、俺?!更に5人ほど抜かれる。

もう2キロ程走った気になっていたけど、まだまだ折り返し地点の高速道路下までは距離がある。「あーあ、なんでレースとか出ろうとおもったんやろ」とちょっと後悔の念が。

すると沿道のおばちゃんが自分の着ている61Tシャツに描かれた山門高校の校章を発見したのか

「あら、山門高校ばい!」

と声を掛けてくれた。一気にラブではなく元気注入された感じ。シャキーンとなって

「61年卒です!!」

と答えると「がんばらんね~!」と応援を頂く。やる気充填!もう二度と追いつくことが無いだろうと思ってた前のランナーの背中が何故か近づいてきた。

そうそう、この感覚。ホノルルマラソンでも感じたけど、もうすっからかんになってきつくてしょうがない筈なんだけど沿道の人の声援、拍手、暖かいまなざしがガソリンとなって自分の体を前へ前へと押しやる。これがレースの醍醐味なんだよね。順位とかタイムとか関係ない。「あー俺、みんなに走らせて貰ってる」という多幸感。そして、これは大きな勘違いかも知れないけど、沿道に立つ人たちに必死になりながらも走る自分の姿は「ひょっとしたら元気を与えているかもしれない?」というナチュラルハイ。

額からの汗に混じって、寒さと向かい風のせいだろうけど目からも汗が出てきやがった。ついでに鼻水も。「うぉーーーー!」と叫びたい衝動に駆られるが交通整理のお巡りさんにそのまま連行されるのも困るので声援を送る人に軽く右手を挙げる事で感謝の気持ちを表すことにする。

ゴール近くでは5組良介君の家の前を通過。「まさか良介は応援とかせんよね」と思いながらもかすかな期待を持って目をやると、本人は居なかったがお母さんが居た!「良介のお母さん!」(今思えばこの呼び方はちょっと変だな)と手を振ると「あら!がんばって!」と声援を貰う。よっしゃーラストスパート!!

もう心臓バクバクでちゃんと走れているかどうかも分からないけどとにかく足を動かす。早く、早く、ゴールへ。

ゴール地点最後の直線。脇には沢山の応援が。ホノルルマラソンのカピオラニ公園の光景がフラッシュバックしてゴールへなだれ込む。順番札を渡す係の人から18と書いてる札を受け取り、その後ろの係の人が片手を挙げているのでハイタッチしようとしたらちょっと変な顔をされた。ここはカピオラニ公園のノリじゃダメなんだな。ちょっと寂しい。

その後ゴール受付で順番札に名前を書いて、嫁さんを探すと息子が駆け寄ってきた
DSC_5103
おー!息子よ!!
DSC_5110
ガシッ!熱い抱擁。
でも完走した直後に20kg超の大型犬がじゃれつくのは結構きつい。顔も若干ゆがんでいる。

ここでストップウォッチを止めていないことに気付く。慌ててストップボタンを押して時計を見ると22分10秒。多分21分台で5キロ走り切れたのかな?25分切りが目標だった自分にとっては信じられないタイム。これも沿道の人、一緒に走った人たちから頂いたガソリンのお陰。

おっと、そろそろもう一人の山門高校第二陸上部桒原君が9.7キロ走って帰ってくる頃。ゴール地点でカメラを構えて待っていると

来た来た来た来た!
DSC_5130
9.7キロも走って来たのにこの人余裕ですよ!この笑顔!しかもお子さんの部活の応援団が来ているらしく、黄色い声援が凄い!
DSC_5134
正真正銘、歓喜のハイタッチ責め。羨ましい!

桒原君は9.7キロの部なんと5位。凄い!

聞くと、彼はトライアスロンなんかにも出ていたらしくみやま市走ろう会の所属、さすがやね。

最後に二人で記念写真
DSC_5138
見て下さい、二人のこの年甲斐も無く一点の曇りも無い清々しい笑顔。自分で見ても笑っちゃう。これがスポーツの力です。

40歳を過ぎると徐々に体力も衰えてくるけど、だからといって何もしないのはもったいない。その年齢年齢で出来るスポーツはきっとあるはず。なんか最近調子悪いな~、楽しいことないなぁ、気分が盛り上がらないなぁ~、とお嘆きの貴方!山門高校第二陸上部はそんな貴方をお待ちしています。来年の2月、清水山ロードレース、一緒に汗と涙と鼻水垂らしながら走りませんか?

桒原君「来年は9.7キロの部ば一緒に走ろい!」
自分「いやー、坂道は膝とか痛めそうやしぃ~。俺は5キロくらいが向いてると思うっちゃんねぇ~」