【筑後の彫刻家展、日本のモノ作り】

筑後広域公園内にある九州芸文館にて「筑後の彫刻家展」が開催されています。
芸文館では過去も絵画や陶芸にスポットを当てて、筑後に縁のある芸術家の作品を集めた特別展を行いましたが彫刻をテーマにするの初めてだそうです。
そもそも、彫刻自体が大きく、重い作品であることが多い為、展覧会をするのが困難だそうで、今回のように作者50名、計150点もの彫刻作品のみを一堂に集めた特別展は珍しいそうです。
芸文館の鶴館長曰く「画家や写真家を目指す人は増えているが、彫刻家を目指す人はどんどん減っている。作品が展示し易い・運び易い・保管し易いことは芸術で飯を食う為に重要な要素。彫刻作品はその逆で、展示に場所を取り、運ぶのが大変で、大きさのみならず素材的に保管が難しい。しかしだからといって彫刻や造形を目指す人が減るというのは日本のモノ作りが弱くなるという事。このような展覧会を通じて子供達に彫刻・造形の素晴らしさを感じ、興味を持つ人が増えて欲しい」との事でした。
芸術には不調法な自分ですが、彫刻に関しては、作品の醸し出す迫力や圧倒的な存在感に「気圧されてる!」と感じる事が出来ます。
筑後の彫刻家展は9月24日迄開催されています。ちょっと早いですが芸術の秋を感じに足を運ばれては如何でしょうか。
http://www.kyushu-geibun.jp/main/3270.html

今森光彦の世界展等、夏休み企画で九州芸文館が盛り上がってます!

すっかり書きそびれていたんですが、今春オープンした九州芸文館にて「今森光彦の世界展 -生命をみるまなざし-」が開催されています。

私は7月20日のオープニングセレモニーに参加させて頂き、今森先生直々の解説を頂きながら作品を堪能させて頂きました
(右が今森光彦先生、左は海老井悦子福岡県副知事)
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今森先生は滋賀県のご出身で、その当時駆け回った琵琶湖や里山に溢れる自然、昆虫、人々の生活をテーマに写真撮影やペーパーカット(切り紙)を行っていらっしゃいます。
今では一般的になった「里山」という単語ですが、今森先生がNHKスペシャルで使用されるまでは普及していなかったコンセプトだそうです。

今森先生は開口一番「ここは周囲が緑と水に囲まれていて素晴らしいところですね。私の故郷と似ているものを感じます」と言って頂きました。
普段生活をしていると、なーんも無い田舎そのものです。しかし今森先生の作品にはその「なーんも無い」事こそがまるで最高の財産かのように、自然が昆虫が人々が織りなす日々の営みを美しく切り取って作品にされています。
こういう感性を忘れずにいる事ができれば、毎日が新鮮で感動に包まれるんだろうなぁ。見習いたいです。

写真家であると同時にペーパーカット(切り紙)でも素晴らしい作品を産み出される今森先生。今までは写真展と切り紙展は分けて開催していたそうですが、初めて今回写真と切り紙を同一会場にて展示する事となったそうです。
また芸文館の工房では今森先生が講師となり子供向けの切り紙ワークショップも開催されました。開場は子供達で満杯です。
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冒頭、今森先生が如何にハサミを愛していらっしゃるかが伝わる「ハサミLOVE!」なトークから始まり、ぐいぐい引き込まれました。我が家の子供達も参加させたのですが、娘がすっかり切り紙に夢中になって「夏休みの自由研究は切り紙を使って作る!」と張り切っています。

私も見よう見まねで作ってみましたが、楽しい!
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この夏休み、九州芸文館では「九州芸文館のなつやすみ2013」と題して様々な子供向けのワークショップが開催されています。夏休みの楽しい想い出づくりにどうぞ!
尚、「今森光彦の世界展 -生命をみるまなざし-」は9月1日まで開催されています。

墨一色、筆一本

5月1日です。今日から福岡県もクールビズ開始ですが、天気は良いのに肌寒い一日になってしまいました、皆さん体調には十分に気を付けてください。

さて、先日オープンした九州芸文館ですが福岡県美術協会2013筑後地区会員秀作展が5月1日から6月2日まで開催されます。本日はその開会式に来賓として出席しました。
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福岡県展でも上位の賞を複数回受賞された方々による作品展です。1998年から筑後・北九州・筑豊の各地区で2年おきに開催されて、三巡目の開催が九州芸文館オープンに合わせてこの筑後地域で開催されました。日本画・洋・書道をはじめとする7つの部門の福岡県美術協会筑後地区会員135名の作品が展示されているそうです。

見学していると「聡君!」の声。全く知らなかったのですが、私の高校時代の同級生の書道家成清マリさんも出展されていました。
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同級生の活躍が嬉しくって、思わず出席されていた松本國寛福岡県議会議長にご紹介。ご丁寧に作品の解説をして頂きました。
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松本議長は作品を堪能されながら「書道は墨一色、筆一本。究極の芸術だよね」とコメントされていました。
文化・芸術は披露する場が無いと広がりは望めません。九州芸文館が県南地域の芸術文化の牽引役になる事を心より願っています。

九州芸文館オープン!

4月27日は県営筑後広域公園内に設置された九州芸文館の開会セレモニーに出席しました。
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出店があったり、ライブがあったりで周辺もお祭り騒ぎ
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2012年ミス・インターナショナルグランプリの吉松育美さんが一日館長でした。
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スタイルが凄い。あっという間に周囲に黒山の人だかりが出来て撮影会がおこなわれていました。

27日から29日までの3日間趣向を凝らしたオープニングイベントが実施されます。世界的に有名な建築家、隈研吾先生が設計された九州芸文館。私自身物凄く魅力を感じるのは、これは建物が完成したからゴールではないという事。ここがスタートで、九州芸文館という箱を使って、筑後七国(筑後市・八女市・大川市・柳川市・みやま市・大木町・広川町)の芸術・文化を通じたコミュニティの形成や盛り上がりを作っていくわけです。
山門青年会議所が主催していた「九州クリエイターズマーケット」も今年は九州芸文館で開催されるそうで、さっそくそういう動きが出てきているのは頼もしい限りです。

地域の方々のアイディアを実現出来るよう、しっかり私も県政の立場から筑後七国の芸術・文化活動を支えていきます。