【平成29年7月九州北部豪雨被害、朝倉市・東峰村視察】

7月21日、自民党福岡県連・自民党福岡県議団九州豪雨災害対策本部の有志38名にて被災地の調査に行って参りました。

5年前の平成24年の九州北部豪雨の降雨量は72時間で681mmでしたが、今回は僅か9時間で774mm。平成25年10月に東京都大島で観測された観測史上最大の12時間降雨量707mmをも上回っており、その爪痕は想像を遙かに上回るものでした。

しかしながら東峰村においては10日前に偶々災害訓練が行われており、犠牲者3名と重傷者2名以外の村民の皆さんは大した怪我もなく難を逃れることが出来たそうです。備えよ常にの精神で、災害訓練の重要性・有効性を改めて確認出来ました。

東峰村澁谷村長からは今回の災害は流木により被害が増大したが、砂防ダムが設置されているところでは流木が食い止められて大きな被害が出なかった事を指摘され、その観点から砂防ダムなどの整備や森林環境税を活用した森林再生の要望を承りました。

また朝倉市森田市長からは一級河川赤谷川や堤体が決壊した山の神溜池の被災状況をご説明頂き、中小企業援助や観光の風評被害対策についてのご要望を承りました。朝倉市の原鶴温泉では発災以降8000人の宿泊キャンセルがあったそうです。「朝倉は危険だから」といった風評被害と、「被災地に温泉旅行は不謹慎」という自粛ムードが理由と考えられています。災害が起こったときはどうしても自粛ムードが漂いますが、被災地の支援はボランティアや募金以外にも「食べて応援」「泊まって応援」もありだと私は考えます。原鶴温泉は安全です、夏休みの旅行をお考えの方は原鶴温泉は如何ですか?

それ以外にも、多くの田畑が土砂に埋まったり朝倉特産のネギ用のハウスが損壊したり、農作物被害も深刻でした。JA筑前あさくらの深町組合長からも早期復旧に向けて力強い意欲が表明されるとともに県からの支援を要請頂きました。

なお、発災直後から被災地より強力に要望されていた激甚災害の早期指定については本日指定が行われるとの事です。同行頂いた鬼木誠衆議院議員からは環境政務次官の経験を元に、今後の復旧で重要な流木や瓦礫など災害廃棄物の処理について最大限の支援を国に対して働きかける事をお話し頂きました。

今回の視察を今後の県政にしっかり反映させるべく、引き続き自民党福岡県連・県議団一丸となって努力して参ります。