広島土砂災害に思う

広島の土砂災害発生から一週間が経過しました。現時点で犠牲者70人、行方不明者18人を数える未曾有の大災害となり、犠牲となった方々に心からご冥福をお祈りすると共に、一日も早い復旧復興を願うばかりです。自然災害を100%防ぐことはできませんが、本当にやり切れない気持ちになります。

2年前の九州北部豪雨で私の地元は堤防の決壊や道路の冠水などによる水害に見舞われましたが、増水の様子など視覚による状況判断がある程度出来る水害と違って、土砂災害は音や匂いにより危機を察知しなければならず、局地的な豪雨では発生箇所も予測し辛い。一度発生すると広島の土砂は時速140キロ以上のスピードで襲いかかったそうで、スピード、破壊力ともに想像を絶します。

避難勧告のタイミングや、激しい雨と雷の中防災無線がまともに機能するのか?避難するにしても明け方4時という時間的な難しさなど、様々な課題を突き付けられたと思っています。また行政側の対応だけではなく住民一人一人の防災意識を普段から研ぎ澄ます必要も有るでしょう。

福岡県では13150有る土砂災害危険箇所について全ての土砂災害警戒区域指定を終えていますが、油断は出来ません。局地的な集中豪雨により、地盤が緩んだり、過去対策を打っている箇所が劣化していたりする場合も有ります。治水、砂防の対策は地味で評価されにくいですがしっかり対応するよう県にも働きかけていきます。

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景気雇用特別委員会の為に県庁へ向かうと、大河ドラマ「軍師官兵衛」が九州編に入ったからか、県庁入り口にある官兵衛関連の展示コーナーが豪華になっていました。