金美齢先生との再会

本日から福岡県の平成24年度決算を集中審議する決算特別委員会が始まりました。来年度予算策定に向けての重要な委員会です。私自身は、今回委員会メンバーではありませんが自民党県議団の一員としてオブザーバー出席です。

しかし、先週からの無理がたたり朝から身体がだるい。県庁の診療所に行くと37.7度の熱。平熱が低いので結構辛いのです。この後夜の会合は早々に失礼させて頂き、明日に備えたいと思っています。

三嶋隆夫オーナーシェフが率いられるフランス菓子16区の取引先などで作られる16区会という団体があるのですが、そのお世話役を私の後援会長が務められているご縁で総会に先週お邪魔しました。

目的は金美齢先生の特別講演会です。約90分の講演を、79歳という年齢にも関わらず立ったまま務めきられた事にただただ敬服するばかり。

金美齢先生とは、私が6年前に母校山門高校の同窓会総会のお世話役をした時に記念講演を引き受けて頂いて以来のお付き合いですが、今回は講演終了後ゆっくりお話しをする機会にも恵まれました。
私も議員になって2年半を過ぎ、色々な壁にぶつかる事も多いのですが、先生からは

「有権者に阿るためにブレてはいけない、それによって敵が出来ても51%の味方を作ればいい」
「やりたいことを実現するにはお金もポストも必要。そして大望を持つ者はストイックに生きなさい」
「政治家はチャーミングであること」

等々、ここには書き切れない程の多くの厳しくも暖かいアドバイスと共に、安倍晋三首相からの熱い期待を得て委員に就任されたクールジャパン推進会議の裏話など地方議員の私にとっては普段触れようもないダイナミックな中央の話を熱く語って頂きました。
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また、福岡県議会に台湾友好議連があること、福岡県人で台湾の近代化に寄与した蓬莱米の育ての親・末永仁氏の胸像が福岡農業試験場に台湾から贈られたこと、日台友好のために桜絆会(おうばんかい)という会を作り台湾の公園に100本の桜を植樹したこと、その繋がりのお陰で来年九州国立博物館で台湾・故宮博物院展覧会が開催され、門外不出と言われた「肉形石」が展示される事等々、福岡に於ける日台友好活動をお話しをご紹介するとそれはそれは目を細めて喜んで頂きました。

金先生の凛とした生き方が発するオーラを全身に浴び、もやもやした気持ちが吹き飛んだかのようです。この様な素晴らしい機会を与えて頂いた三嶋社長、大塚会長に衷心より感謝申し上げます。

金美齢先生の著作で、私が一番お気に入りの「政治家の品格、有権者の品格」。2008年出版ですので今では書店に殆ど置いていないのですが、kindle版がなんと50円で販売されていました。ご興味有る方は是非!

伊豆大島土石流災害について

台風26号による伊豆大島の土石流災害は18日朝の時点で死者22名行方不明27名という甚大な被害をもたらしています。衷心よりご冥福と一日も早い復旧をお祈り致します。

この災害に関して、下記のようなニュース解説がありました:
FNNニュース 台風26号 なぜ伊豆大島に特別警報が出なかったのか解説します。

まず、基準というものがあるんですが、大雨の特別警報の場合、50年に一度の大雨という基準があります。
これには、3時間雨量と48時間雨量という、2つの指標があるんですね。
まず、これに該当するか、そしてあとは、雨の範囲の広がりという2つあるわけです。
今回、3時間の雨量、伊豆大島で、どれだけ降ったのか見ていきましょう。
実は、明け方にかけて335mmという猛烈な雨が続いていた状況がわかるんですね。
これを伊豆大島の3時間の50年に一度という指標に当てはめてみますと、147mmですから、これ、大幅に超えている状況だったんですね。
では、なぜ出なかったのか。
もう1つの指標、広がりというところにポイントがあります。
実は、その50年に一度という雨が、日本列島を5km四方のマスと見立てて分けた場合に、10カ所以上該当するときに、特別警報というのは発表されるんですね。
今回、気象庁によりますと、伊豆大島の大雨では、午前4時の段階で、9カ所だったんですね。
1カ所足りないということで、今回、大雨の特別警報発表されませんでした。
ただ、その伊豆大島の5kmを見てみますと、そもそも9カ所しかないので、伊豆大島だけの大雨では、基準としては出ないということになっているんですね。
また、その東京都内で50年に一度という雨は、ほとんどないと判断されたので、発表はしなかったということなんですが、伊豆大島からおよそ20kmほど離れた利島という場所で、同じ時間にこの50年に一度に該当する雨が降っていたので、トータルすれば、10カ所となるわけなんですね。
ただ、今回はトータルでという見方をされなかったようですが、今後、このあたりが課題になるのかなとは思います。

5キロメートルのマス目で伊豆大島を覆ってみると下記のようになるそうです
20131018伊豆大島
3x3の9マスですっぽりと島が覆われてしまう。確かにこれでは伊豆大島全体に豪雨が降り注いでも物理的に大雨特別警報の基準は満たす事はありません。

ゲリラ豪雨などによる被害が全国的に増えている昨今、気象庁の大雨特別警報の基準では引っかからないけど非常に危険な状況はあり得るわけです。
警報や勧告だけを頼りに杓子定規に対応しても、人の命は守れません。市町村、県において現場の判断を重視するようにしなければなりません。
福岡県では現在も、災害対策本部の立ち上げなど色々な基準が設けてありますが、それに縛られること無く気象予報や現場の状況を鑑みて柔軟に対応しているそうです。

一方で、避難勧告が出たけど大した被害も無かった場合住民の方から不平不満が出たり、行政側がセーフティーサイドに傾きすぎて避難や警報を安易に発してしまう可能性もあり、非常に難しい問題も孕んでいます。

また伊豆大島は東京都ですが、地図をみれば一目瞭然
20131018伊豆大島2
地理的には静岡県と言ったほうが適切なんですよね。

私は昨年の豪雨災害を受け9月議会で「市町村域をまたぐ避難について」質問しましたが、それを思い出しました。
自然災害には人間の決めた市や町や県の境界は関係ありません。先程の大雨特別警報等も静岡県の雨量などとの合わせ技で判断をした方が現実的だと思いますが、その点東京都はどう考えているのか興味があります。
いずれにせよ、今回の災害を我々福岡県にとっても教訓として防災減災対策を考えていかねばなりません。

小規模クリーク整備事業について

本日は筑後川下流域農業開発事業促進協議会の陳情に参加しました。この協議会は筑後市長を会長に、みやま市、大牟田市、久留米市、柳川市、八女市、大川市、大木町が会員として参画しています。

筑後川下流域はご存じの通り農業が盛んで、土地改良事業・圃場整備などにより農産物の生命線とも言える用排水施設が整備されてきました。
この用排水施設は集落周辺の環境整備に資するのはもちろん、防火用水や湛水防除の面から地域の防災・減災対策にもなります。ちなみに柳川市は市内になんと930km(福岡~羽田間と同じくらいの距離)のクリークが存在するとの事です!

福岡県では、平成23年度に事業期間3年間で県単独で行う小規模クリーク整備事業を創設し、経年劣化や豪雨などで法面が崩壊しないよう整備を行っている所です。
この事業が平成25年度以降も継続できるよう、筑後川下流域農業開発事業促進協議会の各首長様と共に小寺農林水産部長への陳情活動を行いました。

私自身昨年9月議会の一般質問にてクリーク整備の現状と今後の取り組み方針について知事へ質問しております、その流れを踏まえてこの陳情により地域の熱い要望を酌み取って頂けるよう引き続き努力致します。

その後、警察委員会副委員長として飯塚市で開催された「暴力団追放!地域決起会議(筑豊地区)」に参加してまいりました。
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写真左の地元選出江藤秀之県議をはじめ海老井副知事や飯塚警察署長のご挨拶に始まり、力強く大会宣言が読み上げられました。その後あさひ保育園の可愛い園児さん達の太鼓披露のあと筑豊地区暴力団情勢の講演。
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そして、一日暴追隊長には地元福岡よしもとのコンバット満さんとぶんぶん丸さんが任命され、来賓一同壇上にあがり「暴力団を利用しない、恐れない、金を出さない、交際しない!」のシュプレヒコールを行いました。

福岡県は日本で初めて暴力団排除条例を施行し暴力団を許さない社会作りを推進しています。一方で、県内に5つの広域指定暴力団が存在しており、発砲事件や抗争事件が相次いで発生しているのも事実です。
福岡県と福岡県警は警察、行政、事業者、住民が一体となってこのような暴追集会を各地で開催し、安全安心なまちづくりの実現を今後も目指していきます。

第8回海外福岡県人会世界大会開幕

第八回海外福岡県人会世界大会の記念式典が昨日開催されました。
今回は企業の海外駐在員で構成される海外福岡県人会も含めて、16カ国21県人会から合計約300名がルーツである福岡に集結されました。またお迎えするために我々県議会議員から国会議員・市町村の首長・議長・国内県人会・各種団体の皆さんも勢揃い。

式典冒頭、国家斉唱が行われましたが、日本人であることの誇りを噛みしめるような会場一杯に溢れる歌声に心が震えました。「ルーツは福岡、夢は世界へ」を体現された皆さんだからこその、日の丸への想いが伝わってきます。
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各国の県人会代表者がご登壇の後、海外県人会を代表してトロント福岡県人会の冨永会長へ小川県知事と松尾議長から感謝状と記念品の贈呈が行われました。

その後、九州合唱コンクール・福岡予選で金賞を獲得した春日西小学校の皆さんが春の小川・茶摘み・赤とんぼなどの童謡を披露してくれました。
最後は会場全体で「ふるさと」の大合唱。
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「こころざしを果たして、いつの日にか帰らん♪」の歌詞は、海外へ夢を抱き移住された方々の気持ちを慮ると涙腺が緩くなります。会場全体が感動に包まれ無事式典は終了しました。

その後の歓迎レセプション
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幟旗や福岡県の特産品を展示しお出迎え。乾杯は県産日本酒。会場のあちこちで談笑の環が広がります。

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こちらは日系人として、アジア系アメリカ人として初めてハワイ州知事になられたジョージ有吉さん御夫妻。豊前市のご出身です。姉妹都市であるハワイ州との交流事業では様々なお力添えを頂いております。
(ジョージ有吉さんのエピソードは、安倍晋三総理大臣の講演でも触れられています。ご一読下さい⇒「安倍晋三・元総理 講演録 素晴しい日本人 紘一郎雑記帳」

これから12日のサヨナラパーティーまで、故郷訪問ツアー含め沢山のイベントでお持て成しを致します。
短い期間ではありますが、ふるさとを存分に満喫して頂きたいと思います。

海外福岡県人会世界大会、ホークスファーム本拠地誘致

非常に強い台風24号が、8日午後から9日にかけて福岡に接近します。
暴風や豪雨に対しての備えをお願いします。

みやま市の消防長と今朝話したところ、昨日より準備を進め、今日は泊まり込みで警戒にあたるとの事です。柳川市では8日午前10時から市民会館公民館を避難所として提供しているとの緊急速報メールが届きました。
各自治体とも万全の体制で対応にあたっているようです。

残念な事に本日夜に開催予定だった「第八回海外福岡県人会世界大会参加者歓迎会(前夜祭)」も中止となりました。
1885年から福岡県からの海外移住が始まり、北米中南米に移住した人々は遠く離れた異国の地で助け合いながら生きていくために「海外福岡県人会」を設立しました。
現在は移住者やその2世3世4世で構成される海外福岡県人会は9カ国21箇所で活動を行っています。

その海外福岡県人会が一堂に会す「第八回海外福岡県人会世界大会」が12年ぶりに福岡県で10月9〜12日まで開催されます。
テーマは「ルーツは福岡、夢は世界へ」。一般の方も参加出来る、海外物産や料理、音楽、ダンスなどを楽しめる海外福岡県人会フェアも12〜13日に天神中央公園で開催されますので、ご興味有る方は是非お立ち寄り下さい!

今日は福岡ソフトバンクホークス ファーム本拠地誘致のプレゼンテーションが行われるそうですね。
私も先週日曜日に筑後広域公園で開催された「決起集会」に行ってきました。
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残る候補地は福岡市、北九州市、宮若市、そして筑後市の4つ。

筑後市を応援するために久留米市、大牟田市をはじめとする県南筑後の全市町村の行政・議会・商工会が集結し、約1万人のファンの皆様と一緒に「ホークスファーム本拠地を『筑後』に」と気勢を上げてまいりました(『筑後市』じゃなくて『筑後』なのがポイントです)。

今回の誘致合戦、残念ながら1次選考で落選した大牟田市、小郡市、うきは市も一緒になって「オール筑後」で応援して頂く、「1次選考落選の悔しさを倍返しだ!いや100倍返しだ!」の心意気、嬉しいじゃないですか。

当日は自民党県議団藏内勇夫会長が福岡ソフトバンクホークス王貞治会長に直接一万人集会の件をお伝えし、地元の盛り上がりをご理解頂いたそうです。

あとは人事を尽くして天命を待つ、良い結果が出ることを期待しています。

9月議会終了

本日9月議会が終了しました。

景気の下支えをする事前防災・減災等の公共事業や、電気料金・燃油・飼料価格高騰に対応する省エネ・節電対策を含む、総額135億円余の補正予算案等上程された議案が無事可決されました。内容については県政レポートなどでお知らせしたいと存じます。

また議会後には在福岡アメリカ領事館に新たに赴任されたユーリー・フェッジキフ首席領事が松尾統章議長を訪問されましたので、私も日米友好議員連盟の事務局長として司会進行役で同席させて頂きました。
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今回の議会から議会棟1階にお客様向けの掲示板が設置されたことをお伝えしましたが、その掲示板にもフェッジキフ首席領事官を歓迎するメッセージが。
その前で記念撮影
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オハイオ州出身で、過去に大分市役所に勤務経験もある新首席領事。赴任中に博多弁でスピーチしたいという目標もご披露頂きました。

夜は長裕海副議長の就任祝賀会でした。
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長先生が以前秘書として使えていらっしゃった山崎拓先生も来賓として祝辞を述べられましたが、暖かいお人柄を感じさせる素晴らしい祝賀会となりました。県議会を牽引するリーダー役として松尾統章議長との絶妙なコンビネーション期待しております。

しかし9月議会が終了して10月を迎え、年末年始に向けてノンストップな日々が続きます。本当に月日が経つのは早い!一日一日を大切に頑張りたいと思います。